昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/08/07
関東の私立女子大学のひとつである昭和女子大学。
キャンパスは東京都世田谷区にあり、三軒茶屋駅から徒歩約10分という、都心からのアクセスもよく、便利な場所にあります。キャンパスの敷地内には、米国テンプル大学ジャパンキャンパスやブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和があり、国内にいながら国際交流ができる、多様性に富んだ環境です。グローバルな環境を活かしたプログラムや、プロジェクト型学習を積極的に取り入れた社会との連携、創造性を育んでいくプログラム、数理データサイエンス科目群など、現在と将来の社会の変化に対応すべく様々なプログラムが設置されています。就職支援が充実しており、高い就職率を維持しているのも特長です。
人間社会学部には、心理学科、福祉社会学科、初等教育学科、現代教養学科の4つの学科が設置されています。社会科学や行動科学の知見と問題解決力を活かし、持続可能な社会の実現に貢献する力を高めます。
この記事では、そんな昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試の名称
昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入学試験」という名称で募集がなされています。
◆昭和女子大学人間社会学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
大学ホームページにはこのように書いてあります。
(大学ホームページより抜粋)
【心理学科】
昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、将来、人と関わる活動や仕事を通じて社会に貢献しようと考えている人、そのために人のこころと行動を科学的に捉える心理学の様々な領域や視点を広く学ぶとともに、諸活動に積極的に参加して人と協調的に関わり、自己の見識や能力を高める努力をする意欲のある人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。
1.入学前に修得することを推奨する教科・科目
・国 語:事実と意見を区別し、論理的な読解と文章構成ができる。
・外国語:英語で書かれた科学論文を読み解く基礎となる力を修得する。
・数 学:確率・統計に関わる数学的知識の理解ができる。
註:心理学は人間と社会との関わりを研究する学問である。そのため、理科ならびに公民科目から、人の成り立ちや社会の仕組みを学んでおくことが望ましい。
2.入学前に身につけておく学習習慣
・統計資料などの事実を正確に読み取り、事象間の関連を論理的に推論する。
・社会の諸事象に広く関心をもち、多様な情報を収集し整理する。
・日々の生活において自らの視点をもち、問題解決を図ろうとする。
・他者の意見を尊重しつつ自分の意見を述べ、協調的に活動しようとする。
【福祉社会学科】
昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、だれもが自己実現できること、ゆたかで安心できる福祉社会づくりに福祉・保健・医療の専門性を活かしながら貢献したい人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。
1.入学前に修得することを推奨する教科・科目
・外国語:卒業までに求められる英語4技能を習得し、活用することができる。
・国 語:「論理的思考力」をもって「話す」「聞く」「書く」「読む」ことができ る。
・公 民:現代社会の諸側面を理解し、福祉・保健・医療の諸問題を理解する基礎とすることができる。
・地理歴史:日本ならびに世界各地域の歴史・文化を理解し、多様な人々と協働することができる。
・数 学:社会調査データの解釈に関わる数学的基礎知識の理解ができる。
・理 科:人体の構造や機能を理解し、福祉・保健・医療における活動の基礎とすることができる。
2.入学前に身につけておく学習習慣
・自己の将来的なキャリア像と関連させ、福祉・保健・医療に関心をもち書籍・新 聞・メディアなどの情報に触れる習慣を持つ。
・自己の将来的なキャリア像と関連させ、福祉・保健・医療におけるボランティアや対人援助活動に触れる経験を持つ。
・多様な文化・社会的背景をもつ人々とコミュニケーションをとり、グローカルかつダイバーシティに配慮した視点を持つようつとめる。
・社会福祉士・精神保健福祉士・保育士のいずれかの資格取得を希望する者は、上記に加えて、当該資格と関連する福祉・保健・医療の動向や支援についての基礎的な知識を得る習慣を持つ。
【現代教養学科】
昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、柔軟な思考と知的好奇心に富み、多様な学びから広範な分野の基盤となる教養とスキルを身につけ、プロジェクトなどを通して積極的に社会と関わろうという人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。
1.入学前に修得することを推奨する教科・科目
・外国語:英語を用いて、情報や考えの理解と適切な伝達を主体的に行うことができ る。
・国 語:様々な文章を読み解き、自らの意見を論理的に表現することができる。
・数 学:数値データの意味を理解し、議論やコミュニケーションに活用ができる。
・公 民:現代社会の諸側面を理解し、社会の一員として責任を持ち行動することが できる。
・地理歴史:歴史的観点から現代社会の諸問題の成り立ちを理解し、議論することが できる。
註:様々な分野への関心を涵養するため、多くの科目をバランスよく履修するこ とを薦める。
2.入学前に身につけておく学習習慣
・与えられる課題だけでなく、周囲の社会と積極的に関わり主体的に課題を見つけ出 す。
・現代社会の様々な事象やニュースに興味関心を持ち、背景について調べ理解を深め る。
・社会の中にある「当たり前」を疑い、社会的な事象を多角的にとらえる。
・現代社会の事象に対する自らの意見や考え方をまとめ、積極的に周囲に伝える。
・常に目標を設定しつつ、その目標を達成するための計画を立て、努力をする。
【初等教育学科】
昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、初等教育の実践的知識を身につけて社会に貢献したいという明確な目的意識を持ち、教員免許状・保育士資格の取得を目指して地道な努力を続け、何事にも誠実な態度で取り組む、表現力に優れた明るく快活な人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。
1.入学前に修得することを推奨する教科・科目
・国 語:豊かな言語感覚を持ち、言葉による見方・考え方を働かせて、正確に「話す」「聞く」「書く」「読む」ことができる。
・外国語(英語):英語の4技能である「話す」「聞く」「書く」「読む」を総合的に身に付けており、情報や相手の意向を理解・整理し、自分の考えや意見を的確に伝えることができる。
註:その他に、地理歴史、公民、数学、理科、保健体育、芸術、家庭、情報など の各教科をバランスよく履修することを薦める。
2.入学前に身につけておく学習習慣
・教育および保育に関する社会の状況やその背景に関心を持ち、自ら課題を発見す る。
・教育や福祉に関わる体験活動に興味を持ち、積極的に関わるようにする。
・他者と協働しながら、チームの一員として行動する経験を持つ。
大学ホームページのURL:
https://www.swu.ac.jp/about/policy
◆出願条件・日程
昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。
・出願期間: 2025年9月24日(水)~10月3日(金)
・1次選考試験日: 10月19日(日)
・1次選考合格発表日: 10月21日(火)
・2次選考試験日: 10月26日(日)
・2次選考合格発表日: 11月1日(土)
出願条件は以下のとおりです。
各学科の求める人物像は以下のとおりです。
また、「入学志願書」や「自己報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.jwu.ac.jp/unv/admission/exam/index2.html)
◆試験内容
①1次選考:【心理学科】筆記試験
【福祉社会学科、現代教養学科、初等教育学科】書類審査
②2次選考:【心理学科】個別面接
【福祉社会学科、現代教養学科】小論文、個別面接
【初等教育学科】適性テスト、集団面接
①1次選考
【心理学科】筆記試験
【福祉社会学科、現代教養学科、初等教育学科】書類審査
心理学科の1次選考は筆記試験で、試験会場で受験します。筆記試験の内容は60分間の適正テストで、人の心理や行動に関する調査結果の正確な読み取りと、それに対する論理的解釈及び考察を問う問題が出題されます。大学ホームページに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.swu.ac.jp/admission/exam/pastexam/)
福祉社会学科、現代教養学科、初等教育学科の1次選考は出願書類により行われます。2026年度入試では、出願時に「課題」の提出が求められています。「課題」の内容は以下のとおりです。
【福祉社会学科】
レポート(800字)
あなたが最も関心を持っている福祉や保健・医療に関する社会問題を挙げ、①その問題に着目した理由、現状と課題について述べ、②その問題の解決策について提案しなさい。(②の社会問題の解決策については、解決策が有効であると考える理由を、根拠を挙げて説明すること。)
【現代教養学科】
小論文(800字)
テーマ:現代社会において重要と思われる政治・経済・環境・教育・メディア・文化・共生などに関する問題を挙げ、①問題に着目した理由を述べ、②その問題の解決策について、根拠を示しながら提案しなさい。
【初等教育学科】
小論文(1000字)
テーマ:最も関心を持っている教育・保育に関する社会問題を挙げ、①その問題に着目した理由を述べなさい。②その問題の解決策を根拠を示しながら提案しなさい。
②2次選考
【心理学科】個別面接
【福祉社会学科、現代教養学科】小論文、個別面接
【初等教育学科】適性テスト、集団面接
1次選考の合格者に対し、2次選考が行われます。2次選考の内容は学科ごとに異なります。各学科の2次選考の内容は以下のとおりです。
【心理学科】
20分程度の個別面接が課されます。個別面接では志望理由の他に、出願書類についての質疑応答が行われます。
【福祉社会学科】
小論文と個別面接が課されます。小論文の試験時間は60分、字数は800字です。小論文試験では、図表を読み取ったうえで、関連する事柄について意見を記述させる問題が出題されます。大学ホームページに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.swu.ac.jp/admission/exam/pastexam/)
個別面接は15分程度行われます。個別面接では志望理由の他に、課題の内容についての質疑応答が行われます。
【現代教養学科】
小論文と個別面接が課されます。小論文の試験時間は60分、字数は800字です。小論文試験では、現代の社会問題について意見を記述させる問題が出題されます。大学ホームページに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.swu.ac.jp/admission/exam/pastexam/)
個別面接は20分程度行われます。個別面接では志望理由の他に、現代社会の諸問題に関する質疑応答が行われます。
【初等教育学科】
適性テストと集団面接が課されます。適性テストの試験時間は60分で、内容は教育・保育に関する基礎知識と小論文です。大学ホームページに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.swu.ac.jp/admission/exam/pastexam/)
集団面接は30分程度行われます。集団面接では、教育者・保育者としての適性、協調性、リーダーシップ、表現力などが評価されます。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
心理学科15名、福祉社会学科15名、現代教養学科12名、初等教育学科12名です。
倍率は
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
心理学科 | 2.6 | 2.6 | 2.9 |
福祉社会学科 | 1.6 | 1.6 | 1.4 |
現代教養学科 | 1.6 | 1.4 | 2.0 |
初等教育学科 | 1.6 | 1.7 | 2.1 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、昭和女子大学人間社会学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
★昭和女子大学の他の学部の情報をチェックしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/swu-univ/
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