昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の私立女子大学のひとつである昭和女子大学。

キャンパスは東京都世田谷区にあり、三軒茶屋駅から徒歩約10分という、都心からのアクセスもよく、便利な場所にあります。キャンパスの敷地内には、米国テンプル大学ジャパンキャンパスやブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和があり、国内にいながら国際交流ができる、多様性に富んだ環境です。グローバルな環境を活かしたプログラムや、プロジェクト型学習を積極的に取り入れた社会との連携、創造性を育んでいくプログラム、数理データサイエンス科目群など、現在と将来の社会の変化に対応すべく様々なプログラムが設置されています。就職支援が充実しており、高い就職率を維持しているのも特長です。

人間文化学部には、日本語日本文化学科と歴史文化学科の2つの学科が設置されています。人間の営みをことば、文学、歴史、文化の面から探究し、豊かな人間性と幅広い視野、柔軟な思考力を養い、人文学の知見をもって、社会に貢献できる人を育てます。

この記事では、そんな昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試の名称

昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入学試験」という名称で募集がなされています。

◆昭和女子大学人間文化学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

大学ホームページにはこのように書いてあります。

(大学ホームページより抜粋)

【日本語日本文学科】

昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、日本の言語文化に興味を持ち豊かな言語感覚を養い、表現する力を身につけようとする人、修得した力を活かして多様な人々と協働して社会に貢献する意欲を持った人を求めます。また、本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学希望者を募集し、多面的、総合的に選抜します。

1.入学前に修得することを推奨する教科・科目

・国語:言語文化についての基礎知識を持ち、まとまった文章を読解・考察して、論理的に意見を述べることができる。

・外国語:卒業までに求められる英語4技能を習得し、活用することができる。

・地理歴史:日本の歴史・文化や世界各地域の歴史・文化を理解し、広い視野から文化について考察することができる。

 註:古典に関わる科目の修得を強く薦める。

2.入学前に身につけておく学習習慣

・日本や世界の文学作品を幅広く読み、言語文化についての基礎知識を身につける。

・多様なジャンルの文章(例として思想・哲学・社会学など)を、問題意識を持って読み解き、読解力・思考力を身につける。

・語彙力、論理性を備えた文章力、ならびにコミュニケーション能力の向上に努め  る。

・異なる文化や社会背景を持つ人々を理解し、協力して活動することに努める。

【歴史文化学科】

昭和女子大学の教育目標と学位授与方針を理解し、日本と世界の歴史・文化に関心を持ち、異なる文化を理解することにつとめ、積極的に地域との協同プログラム、海外研修などのフィールドワークに参加する意欲的な人を求めます。また、社会への興味関心を持ち、歴史・文化を解明していくなかで得た知見や情報分析能力を様々な分野で活かせる方を求めます。本学科の教育課程に従い学修する資質と能力を備えた入学者を受け入れます。そのために多様な入試方法で入学者を募集し、多面的、総合的に選抜します。

1.入学前に修得することを推奨する教科・科目

・歴史:日本や世界の歴史・文化・美術を理解し、様々な地域を比較して考察したり、自分の言葉で考えを発信したりすることができる。

・地理:日本や世界の民族・風土を理解し、グローバルな考えを持つことができる。

・外国語:基本的な文法や単語を習得し、コミュニケーションができる。

・国語:論理的思考力をもって「話す」「聞く」「書く」「読む」ことができる。

 註:様々な分野への関心を高めるため、多くの科目をバランス良く履修することを   薦める。

2.入学前に身につけておく学習習慣

・歴史をみつめるための現代的視点を獲得するため、書籍・新聞などから情報の収集につとめる。

・異なる文化や社会背景を理解し、自分とは異なる意見を持つ他者と協調しながら自分の意思を表現する力を身につける。

・博物館や美術館などで、実物資料に接する体験を通じて、歴史や文化を学ぶ習慣をつける。

大学ホームページのURL:

https://www.swu.ac.jp/about/policy

◆出願条件・日程

昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。

・出願期間:2025年9月24日(水)~10月3日(金)

・1次選考(書類選考)合格発表日:10月21日(火)

・2次選考試験日: 10月26日(日)

・2次選考合格発表日: 11月1日(土)

出願条件は以下のとおりです。

各学科の求める人物像は以下のとおりです。

また、「入学志願書」や「自己報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.jwu.ac.jp/unv/admission/exam/index2.html

◆試験内容

①1次選考:書類審査

②2次選考:小論文、面接

         

①1次選考:書類審査

1次選考は、出願書類により行われます。

「自己報告書」には、志望動機、学修計画、自己PRを記入します。

2026年度入試の「課題」は、日本語日本文学科、歴史文化学科共に「レポート」となっています。「レポート」の内容は以下のとおりです。

【日本語日本文学科】

次の課題からいずれか一つを選択し、800字程度で述べなさい。

 ①あなたが関心をもつ日本語にまつわる事項(何を取り上げても良い)を一つ取り上げ、具体例をあげて説明しなさい。また、なぜ関心を持つのか理由を述べなさい。

 ②あなたが関心をもつ日本文学(時代やジャンルを問わない)を一つ取り上げ、内容について簡潔に説明したうえで、その作品の魅力について述べなさい。

【歴史文化学科】

あなたが歴史文化学科で学びたいことについて、1000字以内で述べなさい。その際、必ずあなたが学びたいことに関連する文献を少なくとも一冊読んだうえで、その文献の内容に触れながら自分の学びたいことについて説明すること。

②2次選考:小論文、面接

1次選考の合格者に対し、2次選考では、小論文試験と面接が課されます。両学科共に小論文試験の試験時間は60分、字数は800字です。日本語日本文学科では、与えられた文章を読んだうえで、その内容理解を問う問題と、文章に関連する事柄について意見等を記述させる問題が出題されています。歴史文化学科では、与えられた文章を要約させる問題と、文章の内容に関連する事柄について意見等を記述させる問題が出題されています。大学ホームページに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。

https://www.swu.ac.jp/admission/exam/pastexam/

面接の試験時間は20分程度です。面接の内容は志望理由の他に、日本語日本文化学科では、日本の言語文化についての基礎知識に関する質問、歴史文化学科では1次選考時に提出したレポートの内容に関する質問が含まれます。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は 

日本語日本文学科 12名、歴史文化学科 12名です。

倍率は

2025年度入試2024年度入試2023年度入試
日本語日本文学科1.11.21.2
歴史文化学科1.01.01.1

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、昭和女子大学人間文化学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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