日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/07/18
関東の難関私立女子大学のひとつである日本女子大学。
日本女子大学は、創設者・成瀬仁蔵が掲げた「自らの人格を高め、使命を見いだして前進する」という教育理念のもと、女性が社会で活躍できる思考力と実践力を育むため、時代とともに進化してきました。女子教育の先駆者として常に最前線に立ち、各界で活躍する女性を数多く輩出してきました。現在は、7つの学部を有する総合大学となっています。人間生活・人文・社会・自然系の4つの科学系統を幅広くカバーする科目が用意されており、興味・関心に応じて学部・学科を横断して履修することができます。また、少人数教育により密度の濃い授業が展開されています。
国際文化学部では、多様な言語(英・独・仏・中・韓)を修得し、その言語を使用する地域の文化を学ぶとともに、芸術文化からポップカルチャーに至るまで、多彩な表象文化の理解を深めます。全員必修の「スタディ・アブロード・プログラム(海外短期研修)」と「実践プログラム」という、「脱教室・脱キャンパス型」の新しい学びで、海外・国内で異文化を実際に体験しながら課題に取り組むことにより、コミュニケーション力と実践力を養います。さらにそれを幅広く発信することで、自分の殻を破っていく「越境力」を育みます。国・言語・時代・ジェンダー格差などさまざまな境界を越え、新たな文化を創造できる人を育成します。
この記事では、そんな日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試の名称
日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜」という名称で募集がなされています。
◆日本女子大学国際文化学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
募集要項にはこのように書いてあります。
(募集要項より抜粋)
日本女子大学は、多様で大きく変化し続ける社会の中で、様々な立場の人の幸福と平和を実現する明日を共創するために、一人ひとりが自らの役割を見出し、探究心と信念を持って生涯にわたって学び実践し続けることが大切であると考えている。本学は、そのような人
間の成長を本学の教育の理念(三綱領)に基づき支援する教育・研究活動を行う。この教育方針のもと、基礎的な力および幅広い教養を身につける全学共通の基盤的な教育プログラムと各専門分野における学位プログラムを通して、教育目標の達成を目指す。
日本女子大学は、各学科のアドミッション・ポリシーに示す基礎的な知識・表現力・思考力を身につけており、他者を尊重し、互いにコミュニケーションを取りながら主体的にものごとに取り組む意欲のある学生を求める。
■国際文化学科
国際文化学科は、「地域文化」と「芸術文化」を全て包括するものとしての「国際文化」を学ぶ学科である。世界の様々な地域や研究領域に存在する問題を自らつかみとり、 それを国際的視野や学術的知見に基づいて理解・把握し、他者と協力しながら解決を模索することを通して、新たな文化や社会の構築に主体的にかかわることができる人物を育成することを目指している。
【求める学生像】
・国内外に存在し、複雑に絡み合う諸文化を、多様な言語を修得したうえで、複眼 的・論理的・国際的な観点から理解することによって、既成の単一的な文化領域を 超え「越境」する視座を身に付けたい人。【知識・技能】
・実践的な取り組みの成果を言語化し、ICTも用いて発信するために必要な論理的思考 力やスキル、コミュニケーション能力を身に付けたい人。【思考力・判断力・表現 力等】
・教室外での実践・体験プログラムを通して得た実践的な知と専門的な知識とを結び つけ、社会のフィールドにおける文化的課題に、他者と協力しながら取り組みたい 人。【主体的に学習に取り組む態度】
【高等学校段階までに修得すべき学力】
・外国語と国語の適切な運用能力
・地理歴史や数学の十分な基礎学力
・論理的に物事を考える基礎的な思考力と、自分の考えをまとめ他者に正しく伝える 基礎的な表現力
・他者とコミュニケーションを取り、協働して物事に取り組む力
【総合型選抜の基本方針】
総合型選抜の第一次選考では、調査書を用いて高等学校等における取り組み状況を調査し、高校までに身につけるべき基礎的な知識と技能、主体性および協働性を総合的に判定する。また、全学科共通課題を通して主体性、論理的思考力および表現力を判定する。第二次選考では、小論文にて国際文化の諸問題に関する論理的な思考力、判断力、表現力を見る。さらに、プレゼンテーション・質疑応答ではコミュニケーション力や他者と議論する力などを審査する。以上の調査と試験を通して総合的に判定する。
募集要項のURL:
https://www.jwu.ac.jp/unv/admission/exam/index2.html
◆出願条件・日程
日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。
・出願期間: 2025年9月8日(月)~9月12日(金)
・第1次選考(書類選考)合格発表日: 10月2日(木)
・第2次選考試験日: 10月26日(日)
・第2次選考合格発表日: 11月1日(土)
出願条件は以下のとおりです。
また、「自己アピール」や「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、募集要項で確認してください。
(https://www.jwu.ac.jp/unv/admission/exam/index2.html)
◆試験内容
①第1次選考:書類審査
②第2次選考:小論文、プレゼンテーション及び質疑応答
①第1次選考:書類審査
第1次選考は、出願書類により行われます。
「自己アピール」は、今までに学校の内外で、主体性・多様性・協働性を意識して取り組んだことを取り上げ、その内容とそれをとおして学んだことについて具体的に記入します。字数は1,000字前後です。
「志望理由書」は、日本女子大学国際文化学部国際文化学科を志望する理由について、1000字前後で具体的に記入します。
②第2次選考:小論文、プレゼンテーション及び質疑応答
第1次選考の合格者に対し、第2次選考では、小論文試験とプレゼンテーション及び質疑応答が課されます。プレゼンテーションは、海外、国内を問わず、高校までの「越境」につながる文化体験がどのようなものであったか、さらにそれを活かして国際文化学科で何を学びたいのかについて、3分間で発表します。外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)でプレゼンテーションしても構いません。
過去問や例題については、大学HPで閲覧用のパスワードを請求すると確認することができます。(https://www.jwu.ac.jp/unv/request/unv.html)
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
国際文化学科 25名です。
倍率は
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
国際文化学科 | 1.8 | 2.9 | 5.5 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、日本女子大学国際文化学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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