東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/10/03
関東の有名中堅私立大学群である日東駒専の１つ、東洋大学。
1887年の設立から130年以上、日本で唯一、「哲学教育」を実践している私立大学です。
ものごとの本質を見極める目を養い、自身の基軸を確立する「哲学教育」をあらゆる専門教育の基盤として重視し、全学共通の講義を設定しています。
「グローバル人財の育成」を教育のスローガンに掲げており、2014年度には文部科学省の「スーパーグローバル大学」に採択されたことを受け、新たな教育プログラムを導入し、大学の国際化への取り組みをさらに推進しています。
キャンパスは、白山キャンパス、赤羽台キャンパス、川越キャンパスがあり、いずれも都内はもちろん、埼玉県や千葉県、神奈川県からもアクセスが良い場所にあります。2024年度からは、朝霞キャンパスが新設されます。
総合情報学部は川越キャンパスに設置されています。
総合情報学部では、AIやデータサイエンスから、心理・スポーツ・メディア・アートまで、文系・理系問わず幅広い分野を学びます。情報学の基礎からきめ細かな教育を行なっています。
この記事では、そんな東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います！
◆東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試の名称
東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試は「AO型推薦入試」「自己推薦入試」という名称で募集がなされています。
◆東洋大学総合情報学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
東洋大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
（公式ホームページより抜粋）
総合情報学部では、本学部の卒業の認定及び学位授与に関する方針に基づいて編成された教育を受けることができる者として、文系・理系・制作系といった出身を問わず、以下に記した知識・技能、思考力・判断力、表現力等の能力、態度を持つ者を広く受け入れます。
（１）文系出身者は文系科目を修得し、理系出身者は理系科目を修得し、高等学校卒業相当の知識と技能を有している。
（２）人間・社会に対して強い興味や関心を持ち、幅広い教養を備え、実践において必要となる主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を有している。
（３）物事を多面的かつ論理的に考察し、自分の考えをまとめ、他者に的確に伝える、これらに必要とされる思考力・判断力、表現力を有している。
（４）学部の特徴を理解し、「社会、情報、メディア、心理、スポーツ」などに興味を持ち、それらを学部の勉学を通じて探求し、修得した専門知識や専門スキルを活用して社会に貢献しようという意欲を持ち、積極的に本学部で学ぼうという態度を有している。
（５）文系と理系の枠を超えた様々な領域において、「情報」を用いて問題解決する上で必要な情報活用の技能を有している、あるいは情報活用の技能の修得を目的として、積極的に本学部で学ぼうという態度を有している。
公式HPのURL：
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/undergraduate/isa/policy
◆出願条件・日程
東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試には「AO型推薦入試」「自己推薦入試」の２種類があり、それぞれ出願条件に制約があります。
１．東洋大学総合情報学部 AO型推薦入試
2023年は以下の通りでした。
・出願時期 9月11日（月）～9月14日（木）
・試験日 10月15日（日）
・合格発表日 11月1日（水）
出願条件は、
「大学入学資格を有する者（含見込者）で、本学当該学科を第一志望として入学を志す者（合格した場合、必ず入学することを確約できる者）。かつ、義務教育修了後（または過去２年間）にスポーツの分野で顕著な活躍をしたと自認する者。」
です。
高校での評定平均値などは出願条件に含まれません。
また「課題レポート」や「志願理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
２．東洋大学総合情報学部 自己推薦入試
2023年は以下の通りでした。
・出願時期 9月11日（月）～9月14日（木）
・試験日 10月15日（日）
・合格発表日 11月1日（水）
出願条件は以下のとおりです。
高校での評定平均値などは出願条件に含まれません。
また、「自己推薦入試 推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入学試験要項を参照してください。
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/admission/admission-data/requirements-special
◆試験内容
１．東洋大学総合情報学部 AO型推薦入試
東洋大学総合情報学部のAO型推薦入試は、試験会場（川越キャンパス）で受験する方法のほか、Web会議システムを利用してオンラインビデオ通話形式で受験することも可能です。遠隔地に在住している受験生でも自宅等で受験することができます。
選考は、書類選考とプレゼンテーション・質疑応答で選考が行われます。
配点は書類選考（40点）、プレゼンテーション・質疑応答（60点）です。
①書類選考
②プレゼンテーション・質疑応答
①書類選考
出願書類の中でも、「課題レポート」の内容はとても重要です。試験当日には「課題レポート」の内容についてプレゼンテーションを行ない、その後に質疑応答が行われるため、それらを見据えたうえでの準備が必要となります。
2024年度入試の「課題レポート」は、以下の課題について、日本語の場合は2000字以内、英語の場合は1000words以内にまとめるというものでした。
また、課題レポートの内容をまとめた試験当日のプレゼンテーションで使用する資料を、パワーポイント等のソフトウェアにより12スライド以内で作成して提出する必要があります。
②プレゼンテーション・質疑応答
課題レポートに記載した内容について、プレゼンテーションを行います。試験官２名に対し受験生１名の形式で行われます。時間は８分程度です。また、プレゼンテーション終了後に５分程度の質疑応答が行われます。
２．東洋大学総合情報学部 自己推薦入試
東洋大学総合情報学部の自己推薦入試は、書類選考、小論文、面接で選考が行われます。配点は書類選考（50点）、小論文（100点）、面接（100点）です。
①書類選考
②小論文(60分）
③面接
①書類選考
所定の用紙に、大学卒業後の進路や将来の夢を明記し、その実現のために大学で学びたいことを1000字以内でまとめて提出する必要があります。大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。
②小論文
2023年度入試では、自治体から避難指示が発令され、避難する時間が十分にあると考えられるケースにおいても逃げ遅れて被害にあう人が発生する原因について考察し、さらに、その原因を考慮して新しい防災、減災システムを具体的に提案させる問題が出題されました。
2022年度入試では、地球温暖化に対処するICT活用の具体案を記述させる問題、2021年度入試では、新型コロナウイルスに対して、IT技術を用いてどのようなことができるか記述させる問題が出題されました。いずれも字数は600字以内でした。
身近な社会問題に対して、IT技術を使ってどんなことができるか、普段から自分の考えをまとめておくようにするとよいでしょう。
③面接
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。また、志望理由や入学後に学びたいテーマなどについて、より詳しく説明を求められることが想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
◆募集人員・倍率情報
１．東洋大学総合情報学部 AO型推薦入試
募集人員は、
総合情報学科 ６名 です。
倍率は
| 2023年度入試 | 2022年度入試 | 2021年度入試 | |
| 総合情報学科 | 2.2 | 1.6 |
２．東洋大学総合情報学部 自己推薦入試
募集人員は
総合情報学科 ３名 です。
倍率は
| 2023年度入試 | 2022年度入試 | 2021年度入試 | |
| 総合情報学科 | 2 | 1.8 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、東洋大学総合情報学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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