東京大学工学部の学校推薦型選抜入試の倍率や過去問を紹介

最難関国公立大学、東京大学。

1877年に東京開成学校と東京医学校が合併し、東京大学が創設されました。以後、工部大学校や東京農林学校等、様々な学校と合併しながら総合大学となり、2004年、国立大学が法人化され、国立大学法人東京大学となりました。現在は3つのキャンパスと10の学部を有する総合大学となっています。

東京大学の教育課程には前期課程と後期課程があります。前期課程では、リベラルアーツ教育を重視し、多様な授業科目が提供されています。特定の学問領域に偏ることなく社会・人文・自然を幅広く学び、自らの思考を理路整然と自在に展開できる能力を培うことに、その教育の重点を置いています。入学時点の限られた判断力に基づいて専門分野を決定するのではなく、前期課程のリベラルアーツ教育を十分に受けたうえで、進学先の後期課程を主体的に選ぶことを尊重する「Late Specialization(遅い専門化)」を教育の基本方針としています。

工学部は、1886年に帝国大学工科大学として設立されて以来、常に時代のニーズに対応できるように学科や専攻の設置、既存の学科の改組や改称などを行ないながら、各界をリードする多くの人材を育ててきました。現在では専門分野ごとに16の学科に分かれています。工学がカバーする領域は、基礎科学を追究する分野、追究して得られた知の社会実装を主導する分野、新しい融合領域を開拓する分野など極めて広く、研究・開発のスケールも多岐に渡っています。それぞれの分野で探求して得た知を活かし、夢を描き、地球と人類社会にとってより良い未来を創ることを目標としています。

この記事では、そんな東京大学工学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆東京大学工学部の総合型選抜入試の名称

東京大学工学部の総合型選抜入試は、「学校推薦型選抜」という名称で募集がなされています。

◆東京大学学校推薦型選抜のアドミッションポリシー

※東大は学部ごとのアドミッションポリシーがないため、緑字の書き方にしています。

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

東京大学学校推薦型選抜の入試要項にはこのように書いてあります。

(入試要項より抜粋)

1 東京大学の使命と教育理念

1877年に創立された我が国最初の国立大学である東京大学は、国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野を持った市民的エリート」(東京大学憲章)を育成することが、社会から負託された自らの使命であると考えています。このような使命のもとで本学が目指すのは、自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに、国際的な広い視野を持ち、高度な専門知識を基盤に、問題を発見し、解決する意欲と能力を備え、市民としての公共的な責任を引き受けながら、強靭な開拓者精神を発揮して、自ら考え、行動できる人材の育成です。

そのため、東京大学に入学する学生は、健全な倫理観と責任感、主体性と行動力を持っていることが期待され、前期課程における教養教育(リベラル・アーツ教育)から可能な限り多くを学び、広範で深い教養と更に豊かな人間性を培うことが要求されます。この教養教育において、どの専門分野でも必要とされる基礎的な知識と学術的な方法が身につくとともに、自分の進むべき専門分野が何であるのかを見極める力が養われるはずです。本学のカリキュラムは、このように幅広く分厚い教養教育を基盤とし、その基盤と有機的に結びついた各学部・学科での多様な専門教育へと展開されており、そのいずれもが大学院や研究所などで行われている世界最先端の研究へとつながっています。

2 期待する学生像

東京大学は、このような教育理念に共鳴し、強い意欲を持って学ぼうとする志の高い皆さんを、日本のみならず世界の各地から積極的に受け入れたいと考えています。東京大学が求めているのは、本学の教育研究環境を積極的に最大限活用して、自ら主体的に学び、各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生です。何よりもまず大切なのは、上に述べたような本学の使命や教育理念への共感と、本学における学びに対する旺盛な興味や関心、そして、その学びを通じた人間的成長への強い意欲です。そうした意味で、入学試験の得点だけを意識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも、学校の授業の内外で、自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。

3 学校推薦型選抜の基本方針

東京大学の学校推薦型選抜は、学部学生の多様性を促進し、それによって学部教育の更なる活性化を図ることに主眼を置いて実施します。実施に当たっては、日本の中等教育における先進的取組を積極的に評価し、高等学校等の生徒の潜在的多様性を掘り起こすという観点から、日本の高等学校等との連携を重視します。 

学校推薦型選抜に当たっては、本学の総合的な教育課程に適応しうる学力を有しつつ、本学で教育・研究が行われている特定の分野や活動に関する卓越した能力、若しくは極めて強い関心や学ぶ意欲を持つ志願者を求めます。東京大学は、学校推薦型選抜で入学した学生が、東京大学、ひいてはグローバル社会の活力の源として活躍することを期待しています。

入試要項のURL:

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_28.html

◆出願条件・日程

東京大学工学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願期間:【志願者によるインターネット入学志願票作成】

         2024年10月15日(火)正午頃 ~11月6日(水)17時

      【高等学校による出願(提出書類・資料のアップロード)】

             11月1日(金)正午頃 ~11月6日(水)17時

・第1次選考(書類選考)結果発表: 12月2日(月)15時

・第2次選考: 12月14日(土)・15日(日)のいずれか学部が指定する1日

・大学入学共通テスト(本試験): 2025年1月18日(土)・19日(日)

・大学入学共通テスト(追試験): 1月25日(土)・26日(日)

・最終合格者発表: 2月12日(水)12時頃

出願資格は以下のとおりです。

工学部の求める学生像と推薦要件は以下のとおりです。

また、各学部共通の「調査書」等のほか、工学部の推薦要件に合致することを具体的に示す資料も提出する必要があります。

詳細は入試要項を確認してください。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_26.html

◆試験内容

提出書類・資料、面接、大学入学共通テストの成績が総合的に審査され、合否が決定します。

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接

③大学入学共通テスト

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類による書類選考が行われます。「調査書」や「推薦書」の他に、「推薦要件に合致することを具体的に示す資料」を提出する必要があります。

「推薦要件に合致することを具体的に示す資料」は、

 (1)上記の「求める学生像」に記載されている要件を客観的に示す説明書

 (2)本人の能力をよく知る人物(高等学校等の内外を問わない)による推薦書2   通以内

です。

※英語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTSなど)、国際通用性のある入学資格試験における成績を証明する資料(国際バカロレア、SATなど)があれば添付します。なお、これらは上記の「求める学生像」にふさわしいことを客観的に示す推薦自由には含めません。

※「推薦要件に合致することを具体的に示す資料」は、日本語以外で書かれていても問題ありません。ただし、日本語と英語以外の言語の場合は、日本語で全訳を添付するとともに、翻訳者または翻訳した機関を明記します。

※推薦書の作成者は、本人の能力を客観的に評価できる人であれば高等学校等の内外を問いませんが、2親等内の親族は除きます。

②第2次選考:面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では面接が行われます。

面接では、第1次選考の際に提出した書類や資料について、質問されることが想定されます。自身が推薦要件に合致することを具体的に説明できるように準備しておきましょう。

③大学入学共通テスト

大学入学共通テストのうち、工学部が指定する教科・科目の全てを受験する必要があります。指定された教科・科目を一つでも受験していない場合、合格者にはなりませんので注意が必要です。なお、大学入学共通テストは、入学後の学修を円滑に行い得る基礎学力を有しているかどうかを判断する観点から、概ね8割以上の得点であることを目安とします。

工学部が指定する教科・科目は以下のとおりです。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は 

工学部 30名程度 です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
工学部2.72.22.3

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、東京大学工学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

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