東海大学政治経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

東海大学は、北海道から九州まで、全国にキャンパスを展開する国内最大級の私立総合大学です。「文理融合」を教育理念とし、知識偏重教育を取らず幅広い視野と柔軟な発想力を持つ人材の育成を目指しています。7つのキャンパスには23学部、62学科が設置されており、文理ともに幅広い学びの分野で深い専門性や複眼的な視野を育む教育を実践しています。教育、研究、国際交流、産学連携に力を入れ、学生の多様な興味・関心を尊重する文化があります。スポーツやキャリア支援にも強く、実社会への結びつきを重視しています。

政治経済学部には、政治学科と経済学科の2つの学科が設置されています。1・2年次は湘南キャンパス、3・4年次は品川キャンパスで学びます。政治経済学部では、私たちの身近にある政治・経済の専門知識を深めながら、社会でどのような問題があるかを知り、自らの課題として向き合えるように実践的な学びを行います。

この記事では、そんな東海大学政治経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆東海大学政治経済学部の総合型選抜入試の名称

東海大学政治経済学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜 学科課題型」という名称で募集がなされています。

◆東海大学政治経済学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

東海大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

【政治学科】

■求める学生像

 政治経済学部政治学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

  英語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、文  章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくことが望ま  しい。 

  国語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、日  本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくこ  とが望ましい。 

  社会については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修(世界史、日  本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会の中から数科目)を通じて、政治、経  済に関する内容の基礎を理解していることが望ましい。 

  数学および理科については、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的知識を幅広  く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

  政治・行政・国際社会で発生する様々な課題に対して自分なりに考え、どのよう  な解決策が望ましいかを文系・理系の知識・技能を総合して判断し、適切に表現  できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

  グローバル社会における諸問題を解決するために、自ら積極的に物事に対して取  り組み、多様な価値観を理解・共有して友好な人間関係を構築できること、およ  び目標を実現するために継続的に努力すること。

【経済学科】

■求める学生像

 政治経済学部経済学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

  英語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、文  章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくことが望ま  しい。   

  国語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、日  本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくこ  とが望ましい。

  社会については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修(世界史、日  本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会の中から数科目)を通じて、政治、経  済に関する内容の基礎を理解していることが望ましい。

  数学および理科については、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的知識を幅広  く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

  経済現象や経済問題に関連した社会で発生する様々な課題に対して自分なりに考  え、どのような解決策が望ましいかを文系・理系の知識・技能を総合して判断   し、適切に表現できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

  経済問題を解決するために、自ら積極的に物事に対して取り組み、多様な価値観  を理解・共有して友好な人間関係を構築できること、および目標を実現するため  に継続的に努力すること。

公式ホームページのURL:

◆出願条件・日程

・第1次選考出願期間:2025年9月1日(月)~9月7日(日)

・第1次選考合格発表日: 9月26日(金)

・第2次選考出願期間:  9月26日(金)~10月3日(金)

・第2次選考試験日:  10月19日(日) 

・第2次選考合格発表日:11月1日(土)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」、「活動報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

◆試験内容

①第1次選考:書類審査

②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)

①第1次選考:書類審査

第1次選考は、出願書類により総合的に評価され合否が決定します。

「志望理由書」は、入学後に学びたいことや取り組みたいことを含め、出願する学科・専攻を志望する理由を600字以内で記入します。

「課題」は学科ごとに指定された内容について作成します。2026年度入試における各学科の「課題」の内容は以下のとおりです。

<政治学科>

 政治学科では、政治、行政、国際という3つの分野を横断的に学び、地域、国、世界といったさまざまなレベルで起こっている問題に対して解決方法を考えることのできる人材を社会に送り出すことを、目標の1つとしています。

今日の世界ではグローバリゼーションの進展により、国境を越えて市民、企業、団体、地域同士のかかわりが強くなるとともに、政治、経済、社会面でさまざまな変化や問題も生じています。

そのことをふまえて、この課題では、グローバル社会で現在生じている問題のなかから1つをテーマとして選び、その問題の背景を調べるとともに、解決に向けて、国際社会の一員として、市民、地方、国、あるいは国際組織が今後どのような役割を果たしていくべきかについて、あなたの意見を述べてください。

  ※形式は手書きの場合はA4原稿用紙(ヨコ書き、20字×20行)4,000字程度、パソ コン等で作成する場合:A4用紙(ヨコ書き、40字×40行)4,000字程度です。必 ずタイトルをつけてください。

  ※図表を用いる場合は、文章とは別にしてA4用紙にまとめてください。なお、図 表は指定された字数には含みません。

  ※課題作成に使用した書籍、新聞、インターネットサイト等は必ず参考文献とし て明記し、A4用紙に記載してください。なお、参考文献は指定された字数には 含みません。

  ※課題の主な評価ポイントは以下のとおりです。

    ・課題の内容を的確に表現したタイトルがつけられているか。

    ・テーマとした問題について、それが生じた背景を理解しているか。

    ・調査したことが内容にきちんと反映されているか。

    ・文章が論理的に構成されていて、わかりやすいか。そのための工夫がなさ  れているか。

    ・あなたの意見を述べるときに、なぜそのように考えるのかを根拠とともに  示しているか。

<経済学科>

  新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)は、私たちの身近な経済活動にもさまざまな影響を及ぼしました。その中で、あなたがもっとも重要だと思うテーマを選び、以下の点を踏まえながら、あなたの考えをできるだけ具体的に述べてください。テーマは新聞やテレビなどが報じるニュースを参考に、入学後にあなたが経済学科で学びたいと考えている、関心のある事柄から選んでください。

①あなたにとってなぜその問題がもっとも重要なのか

②その問題の現状(過去からの推移、他国との比較など)

③その問題について異なる主張をしている経済学者、エコノミストの内容の比較

④上記③を踏まえたうえで、自らの主張を論理的に述べる

なお、①、②については基礎知識について述べている本を最低1冊、③については異なる主張がなされている本を最低2冊精読したうえで、参考文献に加えてください。

 ※形式は手書きの場合:A4原稿用紙(ヨコ書き、20字×20行)4,000字程度、パソコン等を使用する場合はA4用紙(ヨコ書き、40字×35行)4,000字程度です。必ずタイトルをつけてください。

 ※図表を用いる場合は、文章とは別にしてA4用紙にまとめてください。また、図表は指定された字数には含みません。

 ※課題作成に使用した書籍、雑誌、新聞、インターネットサイトなどは必ず参考文献として明記し、文章とは別にしてA4用紙にまとめてください。なお、参考文献は、指定された字数には含みません。

 ※課題の主な評価ポイントは以下のとおりです。

   ・調査や情報の収集がなされており、それらがあなたの意見の根拠として  示されているか。

   ・あなたの意見を述べるとき、データや他者の意見・主張を基礎としてい  るか。また、自分の意見と他者の意見を区別しているか。

   ・課題について、それに対する経済学的な考え方を調べ、その考え方を理  解しているか。

   ・文章の書き方が論理的で分かりやすいか。また、そのための工夫がなさ  れているか。

   ・課題の内容、形式で求められている条件を満たしているか。

その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では課題発表(プレゼンテーション)と面接試験(口述試験含む)が課されます。試験時間は、課題発表と面接試験合わせて25分程度です。

各学科の課題発表と面接試験の内容は以下のとおりです。

<政治学科>

 課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表の際は、口頭でわかりやすく説明してください。単に原稿を読みあげるのではなく、課題を調べたときのデータ、写真を示すなどの工夫をしてください。ただし、示すことのできる資料は紙類のみとします。第二次選考の課題発表で使用できる機器等は以下のとおりです。

面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、英語の基礎学力(読解力・文法)、政治・経済の基礎知識及び政治を中心とする時事問題についての口述試験が行われます。

<経済学科>

 課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表の際は、模造紙、パソコン、プロジェクターは使用せずに、配付資料だけを用いて説明してください。課題レポートの内容、発表の仕方、質問への回答などが評価の対象となります。

面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、英語(読解力・文法)、数学(関数やグラフ)の基礎知識、経済の時事問題についての口述試験が行われます。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

政治学科15名、経済学科15名 です。

倍率は

2025年度入試2024年度入試2023年度入試
政治学科1.21.01.0
経済学科1.41.21.2

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、東海大学政治経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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