上智大学外国語学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/12/17
関東の私立難関大学のひとつ、上智大学。
上智大学は1913年、当時のローマ教皇ピウス十世の命を受けた3人のイエズス会神父によって創立されました。開学以来、国や言語、学問の境界線を越え、キリスト教ヒューマニズムに基づく教育を展開してきました。キリスト教ヒューマニズムとは、「自分の才能や学びの成果を他者のために役立てることが、人間としての成長につながる」という考え方です。不確実で変化の激しい世界で、自分が生きる現実を直視しながら、よりよい世界を目指し、他者に寄り添い協働できる人―持続可能な未来のために、For Others, With Othersを実践できる人を育てることを目指しています。
上智大学の各学部学科には、個々の分野の専門性をじっくりと養うことができる体制が整備されています。四谷キャンパスに人文科学系・理工学系の9学部29学科すべてが集結する「小さな総合大学」だから実現できる、他学部他学科との連携による学際的、横断的なアプローチで、自身の専門分野をさまざまな角度から深めていくことができます。
外国語学部では、単に「言語」を学ぶだけではなく、「言語を通じて学ぶ」ことを重視し、言語圏の歴史・社会・経済・政治などを多面的に研究しながら、グローバルに行動できる力を育みます。「読む・書く・聴く・話す」という専攻語に関する確かな言語運用能力を身につけながら、英語・日本語を加えた「3言語」を駆使して専攻語圏地域を研究します。その中で、地域の多様性を理解する、世界を俯瞰し問題意識を育む、地域や世界を比較することで日本を再認識し世界に発信する、という「3つの視座」が養われます。異なる視点から物事を見ることでさまざまな違いに気づき、違いを超えて協調する知恵が生まれます。
この記事では、そんな上智大学外国語学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆上智大学外国語学部の総合型選抜入試の名称
上智大学外国語学部の総合型選抜入試は、「推薦入学試験(公募制)」という名称で募集がなされています。
◆上智大学外国語学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
上智大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
日本語の運用能力を基盤に、外国語運用能力の獲得に真摯に取り組むことのできる学生を求めています。
また、単に言語運用能力にとどまらず、自らの住む地域から世界全体に至るまで起こっていることに積極的に関心を持ち、それを自分の問題として考え、解決策を見出していこうと努力を重ねていけることを期待します。
英語学科
1.英語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関わる諸問題に関心を持ち、英語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.これまでにしっかりとした英語の学習経験のある学生で、高度な内容について英語で学習するための基本的な知識と技能を備え、真摯に勉学に取り組む姿勢を持つ学生を受け入れます。
3.英語とその他の外国語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
ドイツ語学科
1.ドイツ語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関心を持ち、ドイツ語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.基本的に、本学科においてドイツ語の学習を開始したい学生を求めています。すでに何らかの形でドイツ語の学習経験のある学生で、改めて体系的に学ぶことを通じ、その運用能力の向上に真摯に取り組む姿勢を持つ学生も受け入れます。
3.ドイツ語と英語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
フランス語学科
1.フランス語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関心を持ち、フランス語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.基本的に、本学科においてフランス語の学習を開始したい学生を求めています。すでに何らかの形でフランス語の学習経験のある学生で、改めて体系的に学ぶことを通じ、その運用能力の向上に真摯に取り組む姿勢を持つ学生も受け入れます。
3.フランス語と英語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
イスパニア語学科
1.イスパニア語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関心を持ち、イスパニア語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.基本的に、本学科においてイスパニア語の学習を開始したい学生を求めています。すでに何らかの形でイスパニア語の学習経験のある学生で、改めて体系的に学ぶことを通じ、その運用能力の向上に真摯に取り組む姿勢を持つ学生も受け入れます。
3.イスパニア語と英語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
ロシア語学科
1.ロシア語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関心を持ち、ロシア語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.基本的に、本学科においてロシア語の学習を開始したい学生を求めています。
3.ロシア語と英語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
ポルトガル語学科
1.ポルトガル語圏の言語・歴史・政治・経済・社会・文化などに関心を持ち、ポルトガル語の高度な運用能力を身に付けることを望む学生を求めます。
2.基本的に、本学科においてポルトガル語の学習を開始したい学生を求めています。すでに何らかの形でポルトガル語の学習経験のある学生で、改めて体系的に学ぶことを通じ、その運用能力の向上に真摯に取り組む姿勢を持つ学生も受け入れます。
3.ポルトガル語と英語の実践的な運用能力を基盤として、外国語学部が設けている9つの「研究コース」のいずれかにおいて、自ら選んだ領域やテーマについて専門的に掘り下げることを期待します。
公式HPのURL:
◆出願条件・日程
上智大学外国語学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
・出願期間: 2024年11月1日(金) 10:00 ~ 11月7日(木) 23:59
・試験日: 11月30日(土)
・合格発表日: 12月12日(木)午前10時
出願資格は以下のとおりです。
また、「自己推薦書」や「レポート等特定課題」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は入試要項を確認してください。
◆試験内容
出願書類による書類審査と、「学科試問」、「面接」によって総合的に判断され、合否が決定します。
①書類審査
②学科試問
③面接
①書類審査
出願書類の中でも、「自己推薦書」と「レポート等特定課題」は、自身をアピールする書類として重要ですので入念に準備しましょう。
「自己推薦書」には、「志望動機」、「学力」、「学業成績以外の卓越した能力」、「課外活動・社会活動の実績」、「特技」等を記述します。A4サイズ1枚以内、写真や図などは使用せず、文章のみで作成します。
2025年度入試の各学科の「レポート等特定課題」は以下のとおりです。
【英語学科】
テーマ「あなたの高校時代に最も影響を受けた本あるいは映画とは」について記述します。
なお、本は英語で書かれた本、映画は英語圏の映画に限ります。吹き替え版は不可です。字数はA4レポート用紙2枚程度・横書きで、PC入力・手書き両方可、日本語・英語どちらでも可です。
【ドイツ語学科】
ドイツ語圏の政治、経済、文化、言語、文学、思想等の分野から自分の関心のあるテーマを選び、そのテーマについての様々な意見を比較した上で、自分なりの考えを記述します。字数はA4レポート用紙2枚(2400~2500字)程度・横書きで、PC入力・手書き両方可です。
【フランス語学科】
レポートの提出は不要ですが、以下の課題図書を読んでおく必要があります。
<課題図書>
樋口陽一『リベラル・デモクラシーの現在-「ネオリベラル」と 「イリベラル」のはざまで』岩波新書、2019年
なお、面接試験の際に、課題図書の内容について質問されるので、熟読しておきようにしましょう。
【イスパニア語学科】
イスパニア語圏の歴史、社会、政治、経済、文化、言語、文学、思想等の分野から自分の関心のあるテーマを選び、そのテーマについての様々な意見を比較した上で、自分なりの考えを記述します。字数はA4用紙2枚(2400~2500字)程度・横書きで、PC入力のみ可です。
【ロシア語学科】
「ロシア語およびロシア・ユーラシアの文化、社会をどのように学び、卒業後何をしたいか。」について記述します。字数はA4横書き原稿用紙(400字詰)1800~2000字で、PC入力・手書き両方可です。PC使用の場合にはA4用紙(横書き)で作成します。
【ポルトガル語学科】
課題図書を読み、その中から最も関心を持ったトピック/テーマについて、さらに別の資料(課題図書とは違うもの)を読んだうえで、自分の意見をレポートにまとめます。レポートには必ずタイトルをつけます。字数はA4用紙1600字程度・横書きで、PC入力のみ可です。
<課題図書>
上智大学外国語学部ポルトガル語学科編 『ポルトガル語圏世界への50のとびら』(上智大学出版、2015年)
なお、面接試験で提出したレポートについてのプレゼンテーション(3分)が課されます。また、課題図書の内容に関する質問も行われます。プレゼンテーションの際には、模造紙1枚相当にまとめた資料の持ち込みが可能です。それを踏まえたうえで、レポートを作成しましょう。
②学科試問
学科試問の内容は学科によって異なります。それぞれの学科の学科試問の内容は以下のとおりです。
【英語学科】
英語の諸技術適性検査が行われます。試験時間は90分です。リーディング、ライティング、リスニングの試験が行われます。
【ドイツ語学科】
設問を含む小論文試験が行われます。試験時間は90分です。
【フランス語学科】
1400字の小論文試験が行われます。試験時間は60分です。60分間で自身の意見をわかりやすくまとめる力が求められます。
【イスパニア語学科】
筆記による表現能力、読解力と要約力を問う試験が行われます。試験時間は60分です。文章を読んだうえで設問に答えていく形式の問題が出題されます。
【ロシア語学科】
ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文試験が行われます。試験時間は90分です。ロシア・ソ連の歴史や有名な演説、絵画などについて、知識を身につけておくようにしましょう。
【ポルトガル語学科】
ポルトガル語圏に関する基礎的知識を問う設問を含む小論文試験が行われます。試験時間は60分です。ポルトガル語圏に関する知識が問われますので、独立時期や人口、日本との関係性、社会問題などについて勉強しておきましょう。
③面接
面接では志望理由や自己アピールなど、出願書類の内容について質問されることが想定されます。自身の言葉でわかりやすく説明できるよう、練習しましょう。
また、入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかについても問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
なお、フランス語学科とポルトガル語学科では課題図書について質問されますので、課題図書を熟読しておくようにしましょう。さらに、ポルトガル語学科では、提出したレポートに関するプレゼンテーション(3分)が課されますので、準備しておきましょう。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
英語学科65名、ドイツ語学科17名、フランス語学科12名、イスパニア語学科10名、
ロシア語学科12名、ポルトガル語学科12名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
英語学科 | 1.9 | 1.9 | 1.8 |
ドイツ語学科 | 1.9 | 1.1 | 1.6 |
フランス語学科 | 1.5 | 1.3 | 1.1 |
イスパニア語学科 | 1.4 | 1.8 | 1.4 |
ロシア語学科 | 1.5 | 1.2 | 1.7 |
ポルトガル語学科 | 1 | 1.5 | 2 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、上智大学外国語学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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