龍谷大学国際学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/07/07
関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである龍谷大学。
龍谷大学は1639年に西本願寺に設けられた僧侶養成・教育機関「学寮」に始まる、「浄土真宗の精神」を建学の精神とする大学です。設立以来、380年以上の歴史を刻みながら、「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間を育んできました。現在は、10学部に約2万人の学生が学ぶ総合大学として、深草・瀬田・大宮の3つのキャンパスで教育、研究、社会貢献活動を展開しています。龍谷大学は、学生が主人公となって“つどい、つながり、つむぐ”大学です。個性豊かに進化しつづけるキャンパスと、能動的な学びを促す多彩なカリキュラムにより、学生の主体的な活動を支えています。
国際学部はグローバルスタディーズ学科と国際文化学科の2つの学科で構成されています。グローバルスタディーズ学科では、専攻科目の約90%が英語または英語+日本語で開講され、高度なコミュニケーション能力を養います。外国語運用能力を含む豊かなコミュニケーション能力と教養を国際舞台で活かし、リーダーシップを発揮できる人材を育成します。国際文化学科では、英語を中心とした11ケ国語の幅広い外国語教育をとおして、国境や文化の違いを超えて考える力を養います。異なる文化間をつなぎ、よりよい世界の実現に向け多様な他者をつなぐ人材を育成します。
この記事では、そんな龍谷大学国際学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆龍谷大学国際学部の総合型選抜入試の名称
龍谷大学国際学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入試(英語型)」、「総合型選抜入試(伝道者推薦型)」、「総合型選抜入試(スポーツ活動選抜)」、「総合型選抜入試(文化・芸術・社会活動選抜)」という名称で募集がなされています。
◆龍谷大学国際学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
龍谷大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
【国際文化学科】
国際学部国際文化学科では、建学の精神に基づいて、異文化への理解を深めるとともに、自文化についての発信力を養い、グローバル化が加速する時代において、柔軟な思考と批判的精神をもって対応できるコミュニケーション能力、問題解決能力及び倫理観を備えた人間の育成を目指しています。そのため、次のような人が入学することを求めています。
(知識・技能)
●グローバル化が加速する時代の動向に強い関心と好奇心を有し、学部の教育理念を深く理解し、幅広く教養を身につけ、日本を含む世界の様々な国・地域・宗教等における文化の多様な側面と、その多様さゆえに生じる諸問題を調整するための知識と方法を学びたいと考える人、また、英語をはじめとする多様な外国語をその文化的背景も含めて学び、実践的な運用力を身につけたいと考える人
(思考力・判断力・表現力)
●異文化に対して寛容かつ柔軟に対応し、将来、世界と日本をつなぐことに関わりたいという明確な目的意識を有すると同時に、自己の置かれた環境を相対化し、幅広い教養と外国語能力を活用して多角的に思考・判断・表現することで、社会の多様性に起因する諸問題を論理的に考察し、解決策を提案できるようになりたいと考える人
(主体性・多様性・協働性)
●英語をはじめとする外国語能力のさらなる向上を目指すと同時に、世界三大宗教や日本社会・日本文化を含む多様な価値観を尊重しつつ、周囲との協調を図りながら、主として日本を舞台に国内外の多様な文化を結ぶファシリテーターとして、「世界と日本をつなぐ」役割を積極的に果たしていきたいと考える人
したがって、高等学校等での学習では、入学までに必要な基礎学力として、様々なコミュニケーションを行う上での基本ツールとなる英語、国語を中心として、国際文化学科で教育を受ける上で基本となる地理・歴史などの科目を幅広く勉強し、併せて日頃から国内外の社会の動向に関心を持つことを望みます。
【グローバルスタディーズ学科】
国際学部グローバルスタディーズ学科では、建学の精神に基づいて、異文化への理解を深めるとともに、自文化についての発信力を養い、グローバル化が加速する時代において、柔軟な思考と批判的精神をもって対応できるコミュニケーション能力、問題解決能力及び倫理観を備えた人間の育成を目指しています。そのため、次のような人が入学することを求めています。
(知識・技能)
●グローバル化が加速する時代の動向に強い関心と好奇心を有し、学部の教育理念を深く理解し、幅広く教養を身につけ、地球規模の諸問題(グローバルイシュー)を複眼的に理解・分析するための知識と方法を学びたいと考える人、また、世界を舞台に活躍できるような、英語の実践的かつ高度な運用力を身につけたいと考える人
(思考力・判断力・表現力)
●異文化に対して寛容かつ柔軟に対応し、将来、国際社会の持続可能な発展や、英語によるコミュニケーション活動の発展に貢献したいという明確な目的意識を有すると同時に、幅広い教養と高度な英語運用能力を活用して多角的に思考・判断・表現することで、英語教育を含むグローバルイシューを論理的に考察し、解決策を提案できるようになりたいと考える人
(主体性・多様性・協働性)
●英語の基礎的な能力が高く、かつ、英語運用能力のさらなる向上を目指すと同時に、世界の多様な価値観を尊重しつつ、グローバルに通用する倫理観と複眼的な批判精神を備え、周囲との協調を図りながらも、日本を含む国際社会で力強くリーダーシップを発揮していきたいと考える人
したがって、高等学校等での学習では、入学までに必要な基礎学力として、様々なコミュニケーションを行う上での基本ツールとなる英語、国語を中心として、グローバルスタディーズ学科で教育を受ける上で基本となる政治・経済などのグローバルイシューと深く関連する科目を幅広く勉強し、併せて日頃から国内外の社会の動向に関心を持つことを望みます。
公式HPのURL:
https://www.ryukoku.ac.jp/about/philosophy/2025/faculty_i_25.html
◆出願条件・日程
龍谷大学国際学部の総合型選抜入試には、「総合型選抜入試(英語型)」、「総合型選抜入試(伝道者推薦型)」、「総合型選抜入試(スポーツ活動選抜)」、「総合型選抜入試(文化・芸術・社会活動選抜)」があり、それぞれ出願条件に制約があります。
<1>総合型選抜入試(英語型)
・第1次選考出願期間: 2025年9月1日(月)~9月9日(火)
・第1次選考合格発表日: 9月27日(土)
・第2次選考出願期間: 9月29日(月)~10月3日(金)
・第2次選考試験日: 10月19日(日)
・第2次選考合格発表日:11月1日(土)
出願条件は以下のとおりです。
また、「エントリーシート」や「資格(スコア)取得を証明する書類」なども作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/about/sogo.html)
<2>総合型選抜入試(伝道者推薦型)
・出願期間: 2025年9月29日(月)~10月3日(金)
・試験日: 10月19日(日)
・合格発表日: 11月1日(土)
出願条件は以下のとおりです。
また、「自己推薦書」や「所属宗派確認票」なども作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/about/sogo.html)
<3>総合型選抜入試(スポーツ活動選抜)、総合型選抜入試(文化・芸術・社会活動選抜)
・第1次選考出願期間: 2025年9月8日(月)~9月17(水)
・第1次選考合格発表日: 10月25日(土)
・第2次選考出願期間: 10月27日(月)~10月30日(木)
・第2次選考試験日: 11月8日(土)
・第2次選考合格発表日: 11月15日(土)
出願条件は以下のとおりです。
また、「活動実績証明書」や「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/about/sogo.html)
◆試験内容
<1>総合型選抜入試(英語型)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:英語によるプレゼンテーション(約10分)
①第1次選考:書類選考
第1次選考は、出願書類を総合して合否が判定されます。
「エントリーシート」は、シート(A)には国際学部を志望する理由を記入します。シート(B)には入学後の学修目標、目標を達成するための学修計画を記入します。
また、国際文化学科のみ、「英語によるエッセー」も提出する必要があります。2026年度入試のテーマは、「「The importance of language and culture to me.」です。エッセーの文字数は200words〜400wordsです。
エントリーシート及びエッセー(国際文化学科のみ)では、国際学部で学ぶにあたっての学修意欲や目標、計画、関心等を中心に、文章表現に関する「知識・技能」が評価されます。また、英語外部試験のスコアにおいて、英語運用に関する「知識・技能」が評価されます。
②第2次選考:英語によるプレゼンテーション(約10分)
第1次選考の合格者に対し、第2次選考では英語によるプレゼンテーションが課されます。
アドミッションポリシーへの深い理解を前提として、英語運用能力を中心に、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」が評価されます。
【国際文化学科】
出願時に提出した「エッセー」や志望動機等に関する英語でのプレゼンテーションが課されます。プレゼンテーション終了後、質疑応答が行われます。質疑応答については、基本的には英語で行われます。(必要に応じて日本語で質問される場合もあります。)
【グローバルスタディーズ学科】
志望動機や試験当日に与えられるテーマに関する英語でのプレゼンテーションが課されます。プレゼンテーション終了後、質疑応答が行われます。質疑応答については、基本的には英語で行われます。(必要に応じて日本語で質問される場合もあります。)
<2>総合型選抜入試(伝道者推薦型)
①小論文
②面接
①小論文
小論文では、思考力や文章構成力などが評価され、国際学部で学ぶにあたっての適性が判定されます。なお、グローバルスタディーズ学科では、英語での小論文となります。
2025年度入試では、国際文化学科では社説の内容を要約したうえで、関連する事柄についての意見を記述させる問題が出題されました。グローバルスタディーズ学科では、宗教に関する話題の中から一つを選択したうえで、自身の意見を記述させる問題が出題されました。
大学HPに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/download_past/index.html)
②面接
面接では、国際学部が定めるアドミッション・ポリシーへの深い理解を前提として、国際学部での勉学を強く希望し入学を志す理由、学業に情熱を注ぎ続けられる意欲と勤勉さの持ち主であるか、国際的コミュニケーションに重要な異文化を理解する素養を有しているか等を中心に質問されます。なお、グローバルスタディーズ学科では日本語と英語を併用して面接が行われます。
<3>総合型選抜入試(スポーツ活動選抜)、総合型選抜入試(文化・芸術・社会活動選抜)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文、面接
①第1次選考:書類選考
第1次選考は、出願書類により行われます。
出願書類は誤字脱字に注意し、正確に記入するようにしましょう。「活動実績証明書」は、入試要項(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/about/sogo.html)の記入要領をよく確認し、読み手が確認しやすいように作成しましょう。
②第2次選考:小論文、面接
第1次選考の合格者に対し、第2次選考では小論文と面接が課されます。
小論文では、思考力や文章構成力などが評価され、国際学部で学ぶにあたっての適性が判定されます。なお、グローバルスタディーズ学科では英語での小論文となります。
2025年度入試では、国際文化学科では、「これまで力を注いできたスポーツ活動、文化・芸術活動、社会活動での体験をもとにして、その分野での多様性に関わる具体的な状況を説明し、そこから肯定的だと思う点と否定的だと思う点について、800字以内で論じなさい」という問題が出題されました。グローバルスタディーズ学科では、「海外留学はあなたにとって何を意味するか」について、英語で短いエッセーを記述させる問題が出題されました。
大学HPに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/download_past/index.html)
面接では、国際学部での勉学を強く希望し入学を志す理由、学業と課外活動に情熱を注ぎ続けられる意欲と勤勉さの持ち主であるか、国際的コミュニケーションに重要な異文化を理解する素養を有しているか等を中心に質問されます。なお、グローバルスタディーズ学科では日本語と英語を併用して面接が行われます。
◆募集人員・倍率情報
<1>総合型選抜入試(英語型)
募集人員は
国際文化学科5名、グローバルスタディーズ学科10名 です。
倍率は
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
国際文化学科 | 1.1 | 2.6 | 1.7 |
グローバルスタディーズ学科 | 2.5 | 1.3 | 1.2 |
<2>総合型選抜入試(伝道者推薦型)
募集人員は
国際文化学科3名、グローバルスタディーズ学科1名 です。
倍率は
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
国際文化学科 | 1.7 | 志願者なし | 2.7 |
グローバルスタディーズ学科 | 1.0 | 1.0 | 志願者なし |
<3>総合型選抜入試(スポーツ活動選抜)、総合型選抜入試(文化・芸術・社会活動選抜)
募集人員は
国際文化学科16名、グローバルスタディーズ学科2名 です。
※募集人員は「総合型選抜入学試験〔スポーツ活動選抜〕」「総合型選抜入学試験〔文化・芸術・社会活動選抜〕」の2つの入学試験を合わせた数です。
倍率は
※学科ごとのデータが公開されていないので、学部まとめてのデータを掲載しています。
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
国際学部 | 1.2 | 1.0 | 1.3 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、龍谷大学国際学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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