立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試(AO入試)の倍率や過去問を紹介

立命館大学は、関関同立の一角をなす、京都・滋賀・東京・大阪にキャンパスを持つ総合大学です。

多様な学部があり、国際交流や社会貢献なども盛んに行われているので、自分の興味や目標に合った大学生活を送ることができます。

自分の可能性を広げるためのチャンスがたくさんあり、受験生に人気の大学です。

その中でもスポーツ健康科学部では、スポーツや健康教育を通した社会貢献について学べます。

この記事では、そんな立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試(AO選抜入学試験)について、詳細を解説したいと思います!

◆立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試の名称

立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試は『スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」』という名称で募集がなされています。

◆立命館大学スポーツ健康科学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのか把握し、そのための準備ができているかどうか、自分を省みて試験対策を行っていく必要があります。

立命館大学スポーツ健康科学部のアドミッションポリシーは以下のリンクから確認できます。

「立命館大学スポーツ健康科学部 学部紹介 人材育成目的と3方針」(https://www.ritsumei.ac.jp/shs2022/about/policy.html/

「スポーツ健康科学部」だからこそ、スポーツを通じて社会と関わり、貢献できる人材を求めていることがわかるアドミッションポリシーとなっています。

立命館大学公式HPのURL:https://www.ritsumei.ac.jp/

◆出願条件・日程

立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試(AO選抜入学試験)の出願条件・日程は、以下のようになっています。

〇日程(2024年度入試)

・出願期間:9月1日~7日の1週間

・第1次選考 試験日:書類選考  合格発表日:10月6日

・第2次選考 試験日:10月15日  合格発表日:11月1日

〇出願条件

出願条件・出願書類の詳細は下記リンクに掲載されています。

『2024 年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」入学試験要項』(https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/asset/dl/014_sports.pdf

◆試験内容

●グローバル・アスレティックトレーニング型

○第1次選考

出願書類

➀エントリーシート

➁課題論文

➀エントリーシート

「立命館大学スポーツ健康科学部およびGATプログラムを志望する理由(800字以内)」

➁課題論文

「スポーツ健康科学部へ入学後、アスレティックトレーナーとしてグローバルな視野に立ち、国際的な舞台においてリーダーシップを発揮するために、これまでの活動や経験を踏まえて、具体的にどのような内容の学びと活動を推し進めたいと考えているか。(2,000字以内)」

「日本語での記述内容を50words以内の英語にまとめる。」

ポイントは、米国アスレティックトレーナー(ATC)の役割や立命館大学スポーツ健康科学部、GATプログラムの特色を十分に理解し、将来を見据えた志望理由を明確に持つことです。

また、入学後にどのような内容の学びをしたいかを、これまでの経験を踏まえて具体的に考えることも大切です。

○第2次選考 ※第1次選考の合格者のみを対象に実施

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

➁プレゼンテーション(10分)

③個人面接(約10分)

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

『「It doesn’t take a lot of exercise to fight depression, study says」

(https://edition.cnn.com/2022/04/14/health/exercise-depression-study-wellness/index.html)を読み、運動がうつ病の発症リスクを軽減する可能性についてあなたの意見をまとめ、プレゼンテーション資料を英語で作成して下さい。

また上記のプレゼンテーション資料の最後に、プレゼンテーションの概要として50words以内

であなたの意見をまとめて下さい。』

ポイントは、課題の英文を正しく読み取り、自分の考えを論理的に説明することです。また、英語力だけでなく、スポーツ健康科学分野に関する幅広い関心や理解、グローバルな視野をもってまとめることが大切です。

➁プレゼンテーション(10分)

プレゼンテーションでは、➀で作成した資料を用いて、面接担当教員の前で日本語によるプレゼンテーションを行います。

ポイントは、聞き手を意識した明瞭な話し方や的確な表現です。

③個人面接(約10分)

プレゼンテーションや出願書類の内容をもとに志望理由や入学後の学習、将来像などについて質問されます。

ポイントは、GATプログラムについて理解した上で、志望理由や将来像と関わらせて具体的に回答することです。また、的確な応答や説得力のある説明も大切です。

「グローバル・アスレティックトレーニング型」は、入学後のGATプログラム参加に向けて、入試段階から考える必要があります。そのため、英語学習はもちろんのこと、グローバルな視点で国際社会への理解を深めることができるよう、日々関心をもって生活しましょう。

過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html

●教員熱望型

○第1次選考

出願書類

➀エントリーシート

➁課題論文

➀エントリーシート

「保健体育科をはじめとした正課授業および課外活動やボランティア活動等に取り組んだ経験を通じて、あなたが成長したと思うことや醸成された能力について具体的に入力(800字以内)」

「上記内容を念頭において、スポーツ健康科学部を志望する理由と、入学後にスポーツ健康科学部で学びたい分野やテーマについて(1,400字以内)」

➁課題論文

「スポーツ健康科学部へ入学後、どのような活動や経験を通じて教員として必要な指導力を伸ばし、社会に貢献したいのか(2,000字以内)」

ポイントは、これまでの具体的な経験と学部入学後の学びを関わらせ、身に付けたい能力や成長させたい能力、および教員像について考えることです。また、どのように社会に貢献するか考えることも大切です。

○第2次選考 ※第1次選考の合格者のみを対象に実施

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

➁プレゼンテーション(5分)

③個人面接(約15分)

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

ポイントは、これまでの保健体育の学習内容をしっかりと理解し、出題される内容について資料を作成することです。

また、適切に資料を作成し、保健体育科の教員に対する関心の高さを示すことも大切です。

➁プレゼンテーション(5分)

「グローバル・アスレティックトレーニング型」と同様のため省略

③個人面接(約15分)

プレゼンテーションや出願書類の内容をもとに志望理由や入学後の学習、保健体育教員を目指す意欲、社会性、表現力などについて質問されます。

ポイントは、保健体育科の教員に対する熱望度合いをアピールすることです。そのために、これまでの経験や志望動機などの主張を的確に伝えることが大切です。

「教員熱望型」は、将来教育現場で保健体育科の教員として活躍したいという熱意を主張する必要があります。そのためにも、将来の豊かな生活のために自分ができることや健康づくり、スポーツ活動の意義について、日々考えましょう。

過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html

●課題発見・解決型

○第1次選考

出願書類

➀エントリーシート

➁課題論文

➀エントリーシート

「立命館大学スポーツ健康科学部を志望する理由と、入学後にスポーツ健康科学部で学びたい分野やテーマについて(800字以内)」

➁課題論文

「あなたがこれまでに取り組んできた課題発見・解決の取り組みを1つ紹介し、その取り組みがあなた以外の人たちにとって、どのような意味や成果をもたらしたのか、またその取り組みがあなた自身の成長にどのようにつながったのかについて(2,000字以内)」

ポイントは、志望理由やこれまでの経験について、明瞭かつ具体的に記述することです。また、アドミッションポリシーや入試の目的を十分理解し、独自性のある内容にすることも大切です。

○第2次選考 ※第1次選考の合格者のみを対象に実施

➀プレゼンテーション(10分)

➁個人面接(約15分)

➀プレゼンテーション(10分)

自宅で用意したプレゼンテーション資料を用いて、面接担当教員の前でプレゼンテーションをします。

ポイントは、印象的な伝え方になるように、聞き手を意識した表現力豊かな話し方をすることです。また、スライドの内容も、社会課題に対する解決方法を、独自の視点で具体的に提案することが大切です。

➁個人面接(約15分)

プレゼンテーションや出願書類の内容をもとに志望理由や入学後の学習、スポーツ健康科学に対する学習意欲などについて質問されます。

ポイントは、志望動機や将来像など、質問内容に的確に、明瞭に回答することです。

「課題発見・解決型」の入試に向けて、入学後に挑戦したいことを具体的にイメージしましょう。

そのために、ホームページをよく読んだり、説明会に参加したりして、学部で学ぶ内容についてよく理解することが大切です。また、日頃から社会問題やその解決法について考える習慣を身につけましょう。

過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html

●数学的素養型

○第1次選考

出願書類

➀エントリーシート

➁課題論文

➀エントリーシート

「立命館大学スポーツ健康科学部を志望する理由と、入学後にスポーツ健康科学部で学びたい分野やテーマについて(800字以内)」

➁課題論文

「あなたが高校生活の中で行った数学的素養を活かした独自の取り組みを1つ紹介し、それによってどの様な成果が得られたのか、またその取り組みがどの様な学びや成長につながったのかを説明(2,000字以内)」

ポイントは、一般的な内容にならないように、志望理由や入学後に学びたい分野について明瞭かつ具体的に記述することです。また、アドミッションポリシーや入試の目的を理解することも大切です。

○第2次選考 ※第1次選考の合格者のみを対象に実施

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

➁プレゼンテーション(5分)

③個人面接(約15分)

➀プレゼンテーション資料作成(60分)

「数学的素養をスポーツ健康科学部での学習や正課・正課外活動(インターンシップ・ボランティア活動、地域・国際貢献活動、起業・新規事業開発等)にどのように活用できるか」

ポイントは、課題に対して適切な資料を作成することと、自分が伝えたい内容を表現することです。

➁プレゼンテーション(5分)

「グローバル・アスレティックトレーニング型」と同様のため省略

③個人面接(約15分)

プレゼンテーションや出願書類の内容をもとに志望理由や入学後の学習、将来の展望などについて質問されます。

ポイントは、志望理由や入学後に学びたい分野、テーマについて明瞭に伝えることです。また、聞き手を意識した伝え方も意識しましょう。

「数学的素養型」の入試では、課題に対して的確な回答をすることが求められます。表面的な回答にならないように、日頃から数学的素養をスポーツにどのように生かしていくか考えましょう。わからない部分は信頼できる先生に聞いてみましょう。

過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html

◆募集人員・倍率情報

〇募集人数

スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科の募集人数は全入試型で合計15名です。

〇倍率

過去3年間の倍率は以下のようになっています。

 2023年度入試2022年度入試2021年度入試
スポーツ健康科学科 グローバル・アスレティックトレーニング型7.03.07.0
スポーツ健康科学科 教員熱望型7.06.58.5
スポーツ健康科学科 課題発見・解決型2.6
スポーツ健康科学科 数学的素養型5.1

2023年度から新たな入試型が増えました。対策を練ったうえで、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、立命館大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

学部名の通り、スポーツに関する知識や将来の展望が問われる入試となります。

また、全体的に具体性や明確性を問われているため、これまでの経験と関わらせて、大学で学びたいことを明確にしておきましょう。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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