立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/12/02
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、立命館大学。
立命館の歴史は、1869年に西園寺公望が私塾「立命館」を創始したことに始まります。その後、1900年、西園寺の秘書であった中川小十郎が、その意志を引き継ぎ立命館大学の前身となる「私立京都法政学校」を創立。1913年には、「私立立命館大学」と改称しました。
立命館大学は、社会科学・人文科学、自然科学分野を学べる16の学部、21の研究科を有する総合大学です。「自由と清新」の建学の精神と「平和と民主主義」の教学理念に基づき、様々な教育活動が展開されています。立命館大学の最大の魅力は「多様性」で、日本全国・世界各国・地域から多様なバックラウンドを持つ学生が集まり、刺激しあいながら日々選択と挑戦を続けています。多様な価値観や感性を受け入れることで、学生一人ひとりが学びの幅を広げ、個々の成長を実現しています。
グローバル教養学部は、立命館大学とオーストラリア国立大学(ANU)の2つの学位取得を目指すデュアル・ディグリー・プログラムです。日本では21世紀のグローバル市民にふさわしい主体性を身につけるためのリベラル・アーツを学び、オーストラリアではグローバル化のダイナミズムを体感しつつアジア太平洋地域についての知識を深めます。グローバル教養学部のカリキュラムではすべての科目を英語で学びます。教員と学生の濃密なアカデミック・コミュニケーションを通じて、多文化的な環境において英語で実務を遂行する力、そして表層的な英語力にとどまらない豊かな言語運用力を育みます。
この記事では、そんな立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試の名称
立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試は、「AO選抜入学試験 グローバル教養学部 「4月入学総合評価方式(10月選考)/(12月選考)」」という名称で募集がなされています。
◆立命館大学グローバル教養学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
立命館大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
立命館大学グローバル教養学部では、建学の精神の「自由と清新」及び教学理念の「平和と民主主義」のもとで、人材育成目的と教育目標に共感し、本学部で学ぼうとする強い意志を持った学生を日本全国および世界各地から求める。このため、入学に際して以下の素養と資質、学力、関心などを有することを求める。
①知識・理解
・高等学校などにおける教育を通じて、人文学および社会諸科学の幅広い教養を学ぶ上で必要な学力および英語力を有していること
②思考・判断
・学知の基礎となる論理的および批判的思考力を持ち、グローバル社会における倫理的判断力を持っていること
③関心・意欲・態度
・人間社会への多様性、グローバルな視点から俯瞰した歴史、科学・技術の進歩と社会の変容に関心を持っていること
・様々な境界を越えて、他者と協働し、リーダーシップを持って、問題発見・問題解決を目指す意欲・態度を持っていること
④技能・表現
・情報を適切に収集・分析する能力や自らの考えを明確に表現し、議論する能力を持っていること
グローバル教養学部では、上記能力を有する学生を選抜するために、書類審査、エッセイ、面接などによる多元的な評価尺度から志願者個別に対して総合的評価(Holistic Assessment)を実施する。
<求める学生像>
①知識・技能
・高等学校などにおける教科の学びを、実地に積極的に活かし身につけている学生
・幅広い分野とテーマの書物を多読し、論理的文章を書くことを身につけている学生
②思考・判断・表現
・異文化や異なる意見を尊重し、新たな発見に対して論理的・多面的に思考し、倫理的・道徳的な判断を行える学生
・共感と共有を求めて相手の話を傾聴し、自分の意見表明が積極的に的確にできる学 生
③主体性・協働性
・自ら課題を発見し目標を定めて、他者と積極的に協働しながら、課題が解決するまでやり抜く実行力のある学生
公式HPのURL:
https://www.ritsumei.ac.jp/gla/academics/curriculum/curriculum_policy
◆出願条件・日程
立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
【10月選考】
・出願期間: 2024年9月24日(火)10:00 ~ 9月30日(月)23:00
・合格発表日: 11月6日(水)9:30
【12月選考】
・出願期間: 2024 年11月13日(水)10:00 ~ 11月20日(水)23:00
・合格発表日: 12月23日(月)9:30
出願資格は以下のとおりです。
また、「調査書」や「Application Essays」などの書類も提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/dl.html
◆試験内容
2024年度入試までは、書類選考と面接が行われていましたが、2025年度入試からは書類選考(出願書類)のみで合否が決定します。
書類選考において、高等学校などの成績及びエッセイから、幅広い知識を身につけていく上で必要な学力や英語力を有しているかが審査されます。
出願書類の中でも、「Application Essays」が特に重要と思われますので、しっかりと準備しましょう。2025年度入試の「Application Essays」のテーマは以下のとおりです。
(入試要項より抜粋:https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/dl.html)
グローバル教養学部では、全ての科目を英語で学びます。入学後、教員やクラスメイトとのコミュニケーションを通して、英語での豊かな表現力、言語運用能力に磨きをかけていきますが、その基礎となる英語力は必須です。入学後、積極的に授業に参加できるようにするためにも、入学前から、読む・書く・聞く・話す、全ての英語スキルをバランスよく身につけることを目指しましょう。 また、入学要件として必要なTOEFLやIELTSなどの英語スコアと、入学後に立命館大学とオーストラリア国立大学(ANU)の2つの学位を取得するデュアル・ディグリー・プログラムに必要な英語スコアとは異なります。デュアル・ディグリー・プログラムに必要な英語要件は、English Hurdleと呼ばれていますが、入試要項や大学のウェブサイトなどで必要な点数を確認し、入学前にそのEnglish Hurdleに達することを目指しましょう。入学後、日々の授業などを通して英語力も向上していきますが、入学前にEnglish Hurdleを超えておくことで、英語の試験対策を気にせず授業に集中することができ、また入学前から高い英語力を身につけておくことで、授業での学びも深いものにすることができます。 そして、グローバル教養学部では、知識の高度化、現象の複雑化、価値の多様化が進むグローバル社会において、課題を発見し、問題解決の方法を考える力を培っていきます。そのためには、多様な視点、柔軟な対応、他者との協働力が必要です。日頃から様々な社会問題に目を向け、問題意識を持ち、多角的に考察していくことを心がけましょう。
2024年度入試の講評が大学ホームページに掲載されています。評価のポイントなどについても記載されていますので、確認しておきましょう。
https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
グローバル教養学部 グローバル教養学科 10月選考 7名
12月選考 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | ||
グローバル教養学科 | 10月選考 | 1.1 | 1.2 | 1.3 |
12月選考 | 1.6 | 2 | 2.1 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、立命館大学グローバル教養学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
★立命館大学の他の学部の情報をチェックしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/ritsumeikan-univ/
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