立命館大学経済学部の総合型選抜入試(AO入試)の倍率や過去問を紹介
2024/12/09
立命館大学は関関同立のひとつで、京都と滋賀、東京、大阪にキャンパスを持つ総合大学です。
多様な学部があり、国際交流や社会貢献なども盛んに行われているので、自分の興味や目標に合った大学生活を送ることができます。
自分の可能性を広げるためのチャンスがたくさんあり、受験生に人気の大学です。
その中でも経済学部は、実践的な学びが多く、卒業後に国際社会で活躍できる力を身に付けられます。
この記事では、そんな立命館大学経済学部の総合型選抜入試(AO選抜入学試験)について、詳細を解説したいと思います!
◆立命館大学経済学部の総合型選抜入試の名称
立命館大学経済学部の総合型選抜入試は「総合型選抜(AO・文芸・スポーツ選抜)」という名称で募集がなされています。
また、経済学部は希望する専攻により、二つの方式があります。
●国際専攻・・・英語重視方式
●経済専攻・・・数学重視方式
◆立命館大学経済学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのか把握し、そのための準備ができているかどうか、自分を省みて試験対策を行っていく必要があります。
立命館大学経済学部のアドミッションポリシーは以下のリンクから確認できます。
「立命館大学 経済学部 求める人物像・学部ポリシー」
(https://www.ritsumei.ac.jp/ec/feature/person/)
「経済学部」だからこそ、論理的思考力や協調性を持つ人材を求めていることがわかるアドミッションポリシーとなっています。
立命館大学公式HPのURL:https://www.ritsumei.ac.jp/
◆出願条件・日程
立命館大学経済学部の総合型選抜入試(AO選抜入学試験)の出願条件・日程は、両方式共通で、以下のようになっています。
〇日程(2024年度入試)
・出願期間:9月1日~7日の1週間
・第1次選考 試験日:書類選考 合格発表日:10月6日
・第2次選考 試験日:10月15日 合格発表日:11月1日
〇出願条件
出願条件・出願書類の詳細は下記リンクに掲載されています。
●国際専攻・・・英語重視方式
『2024 年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験 経済学部「英語重視方式」入学試験要項』(https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/asset/dl/012_keizai_eigo.pdf)
●経済専攻・・・数学重視方式
『2024 年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験 経済学部「数学重視方式」入学試験要項』(https://ritsnet.ritsumei.jp/application/ao/asset/dl/013_keizai_sugaku.pdf)
◆試験内容
●英語重視方式
○第1次選考
出願書類(「志望理由書」・「出願者申告書」等)
志望理由書では、大学入学後の学習意欲や関心、大学卒業後のキャリアビジョンの考え方についての入力が求められました。特に、入学後に学びたいテーマを具体的かつ論理的に語り、「文献リスト」を用いて説明することが求められます。
テーマは下記二点です。
➀「あなたが経済学部経済学科国際専攻で入学後に学びたいテーマと、本入試方式への出願に至った動機を含め、志望理由を1,800字程度で入力してください。なお、入学後に学びたいテーマについては、具体的に説明したうえで、その事柄に対するあなたの考えを論理的に説明して下さい。参考とした文献がある場合、文献リストに入力して下さい。」
➁「大学卒業後の国際的視野でのキャリアビジョンについての考えを①を踏まえた上で、1,200字程度で入力してください。 参考とした文献がある場合、文献リストに入力して下さい。」
出願者申告書では、高校在学中の学習の自己分析や各種活動実績についての入力が求められます。
出題内容は下記の通りです。
「以下の2点について500字程度で入力してください。
① 正課(学習面)での取り組み状況や成果を踏まえた自己分析
② 経済学部経済学科国際専攻への志望動機を持つに至った高等学校在学中の各種活動経験(生徒会活動、課外活動、地域活動、国際交流等)」
出願書類を通して、大学進学後の学びにおいて必要となる、自ら進んで調べる力、自らの意見としてまとめる力、それを人に伝える力を評価されています。
大学において学びたいことと将来やりたいこと、また、そう考えるようになった理由を、正しい日本語で、具体的な事例を出すなどしてまとめ、論理的で説得力のある伝え方になるよう心がけましょう。
立命館のAO選抜において、これらの書類は非常に重要です。書類作成にあたっては、何度も推敲し丁寧に書きましょう。担当の先生など、信頼できる人に読んでもらい、アドバイスを求めましょう。
○第2次選考(約20~30分) ※第1次選考の合格者のみを対象に実施
個人面接
出願書類をもとに、志望動機や高校在学中の各種活動経験、入学後に学びたいテーマ、大学卒業後のキャリアビジョン、経済学分野に関する興味・関心等について質疑応答がありました。また、大学卒業後のキャリアビジョン等について、一部英語での質疑応答もありました。
出願書類に記述した内容を自分の言葉で分かりやすく伝え、質問に対して的確に返答することがポイントです。
また、大学のホームページや経済社会の問題、経済学などについてしっかりと調べ、詳しく聞かれた際に十分に回答できるように普段から準備することも大切です。
AO選抜では、英語能力だけでなく、経済学を学ぶために必要な能力と経済社会に対する高い問題意識が大切です。
自分の言葉として意見が伝えられるようにスピーキングやライティングに力を入れて英語学習を進めながら、経済学とは何か、なぜ経済学を学びたいのかをしっかり考えましょう。
そのためにも、日常的にニュースや新聞に接し、経済社会で起こっている問題について考え、自主的に調べるなど、世の中で起こっていることを自分事として捉えましょう。
また、自分の意見を文章にまとめたり、他の人と議論をしたりするなどして、伝える力を身につけましょう。
過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html)
●数学重視方式
○第1次選考
出願書類(「志望理由書」・「出願者申告書」等)
志望理由書では、大学入学後の学習意欲や経済学分野に関する興味・関心、内容の論理的整合性等について評価されます。
テーマは下記二点です
① 「あなたが経済学部経済学科経済専攻で入学後に学びたいテーマと、この入試を目指すに至った動機を含め、志望理由を800字程度で入力してください。」
② 「経済に関連する事柄について、関心のあるものをテーマとして1つ選び、以下を合計800字程度で入力してください。
ア 上記のテーマを選んだ理由を示したうえで、その内容に関してデータをふまえながら具体的に説明してください。
イ その事柄に関するあなたの考えを論理的に説明してください。」
出願者申告書では、数学やデータ分析に対する興味・関心やこれまでの学習の取り組み等について評価されます。
テーマは下記の通りです。
「数学やデータ分析に関して興味や関心を持った背景を入力してください。また、これまでの学習について強調したい具体的な取り組みなどがあれば入力してください。」
志望理由書➀に関しては、経済活動への関心や志望理由を明確に示すことと、入学後の具体的な学習プランを示すことがポイントです。
志望理由書➁に関しては、経済社会への興味・関心やエビデンスに基づいた形での、論理的な文章作成がポイントです。問いとデータ、分析結果の整合性も大切です。
出願者申告書に関しては、テーマについて、簡潔かつ明確に伝えることがポイントです。
また、高校での活動に限らず、中学時代の経験や課外での活動でのエピソード、プログラミング経験などを交えてわかりやすく記載することも大切です。
○第2次選考(約20分) ※第1次選考の合格者のみを対象に実施
➀プレゼンテーション(約5分)
➁個人面接(約15分)
➀プレゼンテーション(約5分)
志望理由書②について、資料を作成しプレゼンテーションをします。
ポイントは、情報の取捨選択をして資料を作成することと、分析内容に対する問いやデータを用いた論理展開を、自分の言葉でわかりやすく説明することです。
➁個人面接(約15分)
個人面接では、プレゼンテーションの内容に関する質疑と出願書類をもとにした、志望動機やこれまでの学習の取り組み、入学後に学びたいテーマ、経済学分野に関する興味・関心等について質疑がありました。
ポイントは、質問に対して、自分の言葉で、的確かつ簡潔に答えることです。
また、プレゼンテーションの内容についてしっかりと理解し深く考察することと、内容の関連分野にまで理解を広げることも大切です。
過去問情報はこちらから確認できます。(https://ritsnet.ritsumei.jp/admission/archive/ao.html)
◆募集人員・倍率情報
〇募集人数
・経済学科 国際専攻10名
・経済学科 経済専攻10名
経済学部 経済学科の募集人数は合計20名です。
〇倍率
過去3年間の倍率は以下のようになっています。
2023年度入試 | 2022年度入試 | 2021年度入試 | |
経済学科 国際専攻 | 3.8 | 2.5 | 2.9 |
経済学科 経済専攻 | 1.6 | ‐ | ‐ |
出願書類が大切になってくるので、担当の先生と一緒によく考えて、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、立命館大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
学部名の通り、経済に関する関心を深く問われる入試となります。
過去の自分の活動を振り返り、経済に対する問題意識や大学で学びたいことを明確にしましょう。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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