立教大学観光学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、立教大学。

1874年にアメリカ聖公会の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が設立した、聖書と英学を教える私塾「立教学校」をルーツとしています。創立以来、西洋の伝統的なリベラルアーツカレッジをモデルとして、現在まで発展してきました。

150年の歴史を持つ立教リベラルアーツ教育を再構築して生まれた、学びの体系”RIKKYO Learning Style”により、グローバルな課題と社会的要請に対応し、広い視野に立って課題を発見・解決できる能力を持った「新しい」グローバルリーダーの育成を目指しています。

観光学部は、観光学科、交流文化学科の2つの学科で構成されています。「ビジネスとしての観光」「地域社会としての観光」「文化現象としての観光」という3つの視点から、観光について学びます。

この記事では、そんな立教大学観光学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

立教大学観光学部の総合型選抜入試は、「自由選抜入試」、「アスリート選抜入試」という名称で募集がなされています。

◆立教大学観光学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

立教大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

<教育目的>

観光関連分野に関する広範かつ高度な学識を有し、諸問題の解決を担う総合的な判断力と論理的な提言力、優れたリーダーシップを備えた有為な人材を育成します。

<教育活動>

■教育内容

●学部共通

・1年次の必修科目として「観光学概論」を履修します。「観光学概論」では、観光学に関する幅広い知識と視点を得るために、各分野の専門教員がオムニバス形式で授業を行います。また「基礎演習」では約20名ずつのクラスに分かれて、観光学の基礎的事項と最新トピックを理解するとともに、大学での学修に必要な基礎的な技法を実践的に学びます。「学科選択科目1」で1年次から観光学の基礎的科目を学び,「学科選択科目2」で観光学の専門的な学びを深めます。「学科選択科目3」では観光学から関心を広げ,周辺領域における学びを進めます。

・多様な専門科目を通して観光に関する全般的な知識を身につけると同時に、2・3年次の「演習(ゼミ)」と4年次の「卒業研究指導」を通して、特定の学問分野から観光を学術的・体系的に研究する視点と方法論を学びます。

・2年次から始まる「演習」では、12~18名の少人数教育により、経営学、経済学、地理学、社会学、人類学、心理学、都市計画学など特定の学問分野を体系的に学びます。

・「グローバル・スタディ・プログラム2」、「Introduction to Tourism1」など、外国語によって行われる授業を提供しています。

・「グローバル・スタディ・プログラム1」、「観光インターンシップ」などの授業により、現場での体験に基づいた実践的教育を重要視しています。

・全学共通カリキュラムの体系的な履修を通して、幅広い学問領域を習得・理解し、外国語運用能力、情報処理能力を身につけます。

●観光学科

・経営学、経済学、心理学、都市計画学などの視点と方法論から、観光に関する諸問題を学びます。特に「ビジネスとしての観光」または「地域社会における観光」の視点にもとづく専門的な知識と分析方法を学びます。

●交流文化学科

・社会学、人類学、地理学、文学、歴史学などの視点と方法論から、観光に関する諸問題を学びます。特に、「文化現象としての観光」や「地域社会における観光」の視点にもとづく専門的な知識と分析方法を学びます。

■指導体制

・1年次には自動登録科目「基礎演習」を通して約20名ずつのクラスに所属し、クラス担任を配置します。加えて、教員が教育・学生生活の相談に乗るアカデミックアドバイザー制度もあります。

・2年次から専門分野の「演習(ゼミ)」を履修することができ、4年次には卒業論文を書くことが推奨されています。

・2・3年次の「演習」は12~18名の少人数クラスで展開しています。

・専門科目では、産業界の方々を積極的に講師に迎え、現場の感覚を身につけ、キャリアに対する関心を深めることができます。

・海外の大学と学部間協定を積極的に結んでおり、留学や海外への短期訪問など、海外体験を推奨しています。

■指導法

・「演習(ゼミ)」においては、国内外で積極的に課外活動を行い、観光地などの状況を現場での観察や調査に基づいて理解してゆくことを重視しています。同時に、各自が課題を見つけ、それに対して独自の調査・研究を実践し、その結果を適切に報告する姿勢と技能を身につけます。

・多くの授業科目において、筆記試験だけでなく、プレゼンテーション、レポートなど様々な要素を評価に取り入れています。

<入学者に求める知識・技能・態度・体験>

■知識

観光に関する特別な知識は必要ありません。しかし、高校で履修する科目のいずれかにおいて秀でた力があることが望まれます。また、異文化に対して深い関心があることが望まれます。

■技能

コンピュータの基本操作をマスターしていることが望まれます。また、授業における調査、分析、発表、議論のために必要となる日本語の力を十分に有していることが望まれます。

「英語」に関しては、読む、書く、話す、聞くといった能力を高等学校で十分に身につけておくことが必要です。

■態度

高い倫理性の下で、異なる文化・性別・しょうがい等に対する偏見を持たず、様々な文化背景・生活体験を有する人たちとの間で積極的に人間関係を構築し、協働的に作業ができる素地があることが望まれます。

■体験

高等学校での授業において、集団での協働作業を体験していることが望まれます。また、生徒会活動、クラブ活動、行事実行委員会活動、ボランティア活動などを体験しているとさらによいでしょう。特に海外への渡航経験は必要ありません。

<入試種別の目的>

1.一般入試

本学ならびに観光学部の教育目的を理解し、観光学部での教育を志望する者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を測り、選抜することを目的としています。

2.大学入学共通テスト利用入試

本学ならびに観光学部の教育目的を理解し、観光学部での教育を志望する者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を、大学入学共通テストを利用して測定し、選抜することを目的としています。

3.自由選抜入試

観光学部に関連した高い能力をもつ者、あるいは学業以外の諸活動の分野に秀でた個性もつ者で、本学ならびに観光学部の教育目的を理解し、そこで学びたいという熱意を提出書類及び面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的としています。

4.アスリート選抜入試

スポーツ競技の実績が優秀であるだけでなく、人格的にも優れ学業に対する高い意欲を持つ者を、競技実績や提出書類、小論文、面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的としています。

5.外国人留学生入試

国際交流の一環として、交換留学制度とは別に、本学での教育を希望する外国人留学生を選抜することを目的とする。外国人留学生を、提出書類および日本留学試験の成績等の内容により、多面的・総合的に評価します。

6.指定校推薦入学

観光学部が自らの教育目的に基づいて、特色ある教育を行っている高等学校を指定したうえで、観光学部の教育目的を理解し、観光学部が定める一定の学力を有する者を高等学校長が推薦し観光学部が受け入れることを目的としています。

7.関係校推薦入学

日本聖公会に所属する高等学校を対象として、本学ならびに観光学部の教育目的を理解し、キリスト教に基づく教育を継続して学びたいという意欲のある者を高等学校長が推薦し本学が受け入れることを目的としています。

<入学前学習>

REO(Rikkyo English Online)を利用した英語学習を課しています。加えて、指定校推薦入学・関係校推薦入学・アスリート選抜入試・自由選抜入試合格者に対しては、学部専任教員が作成した、入学後の学習に役立つと思われる推薦図書のリストを送付し、入学前の学習を促しています。

公式HPのURL:

https://www.rikkyo.ac.jp/about/disclosure/educational_policy/tourism.html

◆出願条件・日程

立教大学観光学部の総合型選抜入試には、「自由選抜入試」、「アスリート選抜入試」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>自由選抜入試

・出願時期  2024年9月12日(木)~9月18日(水)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 11月16日(土)

・合格発表日  【第1次選考】 10月28日(月)

        【第2次選考】 12月2日(月)

出願条件は以下のとおりです。

また、「課題作文」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

<2>アスリート選抜入試

・出願時期  2024年9月2日(月)~5日(木)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 10月16日(水)

・合格発表日 【第1次選考】 9月27日(金)

       【第2次選考】 11月1日(金)

出願条件は、以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

◆試験内容

<1>自由選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。出願書類の中でも「課題作文」は入念に準備する必要があります。「課題作文」の課題テーマは、出願資格4の資格Ⅰ~Ⅳの該当するものによって異なります。詳細は以下のとおりです。

②第2次選考:小論文、面接

第2次選考では、小論文試験と面接が行われます。

小論文試験は、与えられたテーマについて90分で記述します。論理的構成力、分析力、文章表現力、基本的学問知識などが総合的に評価されます。

面接が行われます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「課題作文」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<2>アスリート選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。

「志望理由書」はすべての志望学科(専修)に共通する内容を記述する「志望理由書①」と、各学科(専修)の志望理由を記述する「志望理由書②」の2種類提出する必要があります。

「志望理由書①」は、「高校在籍中の競技実績と、スポーツ活動を通じて学んだこと」、「立教大学を志望した理由」、「入学後の学業と体育会活動との両立に関して、どのような目標を定め、取り組みたいか」について、1500字以内で記述します。

「志望理由書②」は、志望学科(専修)に入学後、何をどのように学びたいかについて、500字以内で記述します。

②第2次選考:小論文、面接

第2次選考では、小論文試験が行われます。試験時間は60分です。与えられたテーマについて記述します。論理的構成力、文章表現力、知的素養、独創的発想などが総合的に評価されます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>自由選抜入試

観光学科5名程度、交流文化学科5名程度

<2>アスリート選抜入試

観光学科、交流文化学科 若干名

倍率は

<1>自由選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
観光学科12.510.66.3
交流文化学科3.42.817

<2>アスリート選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
観光学科
交流文化学科

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、立教大学観光学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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