立教大学現代心理学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、立教大学。

1874年にアメリカ聖公会の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が設立した、聖書と英学を教える私塾「立教学校」をルーツとしています。創立以来、西洋の伝統的なリベラルアーツカレッジをモデルとして、現在まで発展してきました。

150年の歴史を持つ立教リベラルアーツ教育を再構築して生まれた、学びの体系”RIKKYO Learning Style”により、グローバルな課題と社会的要請に対応し、広い視野に立って課題を発見・解決できる能力を持った「新しい」グローバルリーダーの育成を目指しています。

現代心理学部は、心理学科と映像身体学科の2学科で構成されています。それぞれの方法論、学問的観点から、心・身体・映像を総合的、多角的に追究し、21世紀に相応しい新しい人間学の創出を目指しています。

この記事では、そんな立教大学現代心理学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

立教大学現代心理学部の総合型選抜入試は、「自由選抜入試」、「アスリート選抜入試」という名称で募集がなされています。

◆立教大学現代心理学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

立教大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

<教育目的>

「人間とは何か」という古くからの根本問題を、心、身体、映像に関するさまざまな学問を通して、サイエンス、フィロソフィ、アートが融合した、現代世界にふさわしい方法で探求できる人材を育成します。

<教育活動>

■教育内容

●学部共通

必修科目である「現代心理学入門」と多彩な選択科目群を通じて、「心」「身体」「映像」の3つの視点から、「人間とは何か」という問題へのアプローチに有効な基礎的概念と思考方法を総合的に学びます。さらに、大学全体で展開している「全学共通科目」の外国語科目により、外国語の実践的な運用能力を身につけ、総合科目により、専門性の支えとなるこの時代の教養を磨きます。

●心理学科

導入期に設置された必修科目により、その後の専門的心理学教育に必要な幅広い基礎知識とデータ処理技術の基本を学びます。形成期には「心理学実験・調査実習」により、心理学の方法の根幹をなす実験、観察、調査、テストなどを実習形式で体験的に学びます。また「心理学文献講読」を通して、心理学の学習や研究に必要な英語論文の読解力を養います。形成期の後半には高度な研究技法を身につけます。あわせて、グローバル教養副専攻科目の履修や短期留学などを通じて、研究に対する視野の拡張をはかります。さらに、完成期からは専門分野ごとに演習科目があり、自らの興味にしたがって、さらに進んだ心理学を学びます。同時に、より一層様々な学びを展開し多様な知識を積み重ねることを通じて、学びを昇華させます。加えて、卒業論文選択者は、教員の指導を受けながら独自の研究を行い、卒業論文をまとめます。その際、全学共通科目や自由科目の履修により修得した知見も参照することにより、現代心理学を幅広く学ぶことができます。

●映像身体学科

1年次に設置された必修科目「入門演習1,2」により、大学で学ぶために不可欠なスキルをはじめ、映像と身体をめぐる思考と表現について基本的な考え方や基礎的な知識を幅広く修得し、併せて各自の問題関心を培います。同じく1年次必修科目である「映像身体学入門1,2」により、本学科が唱える新たな学問領域「映像身体学」の基本発想を身につけます。2年次春学期に選択履修する「基礎演習」や「文献講読」により、3・4年次の「専門演習1,2」の前提となる発想、知識、技能、態度などを修得します。3年次からは、1・2年次までの準備的・基礎的な学習を踏まえてさらに深く探究する選択科目「専門演習1,2」を履修することができます。「専門演習1,2」では、各クラス独自のプログラムで2年間継続的かつ系統的な指導を受け、その成果を卒業論文または卒業制作に結実させることを目標とします。以上と並行して、「身体社会論」、「映像社会論」など、科目によって1年次秋学期から選択履修できる多様な専門科目が展開されており、映像と身体、そして両者の関係について広く深く学ぶことができます。

■指導体制

・心理学科専任教員の専門領域は、基礎心理学分野から応用心理学分野、臨床心理学 分野に及び、幅広く心理学全般を学べる学習環境が用意されています。また、映像 身体学科専任教員には、第一線で活躍する舞台芸術家、映画監督、プロデューサー /ディレクターを擁しており、作品制作を行う機会が随時提供されています。

・実習科目や演習科目では少人数での授業を展開しています。

・多くの科目で学外からゲストスピーカーを招いて最先端の研究を紹介し、多彩な授 業を展開しています。

・多くの科目でティーチング・アシスタント(TA)を配置し、きめ細かい指導を行  なっています。

・基幹科目については教科書、参考書が図書館に配置されています。

・視覚実験のための暗室機能や聴覚実験のための防音室機能を備えた15の学生実験室 をはじめ、多様な実験設備を用意しています。

・面接・テストに用いる各種検査器具や解析ツールを整備しています。

・学生用撮影機材、編集設備、座席収納が可能なダンス・演劇用教室、4K(次世代高 精細画像)映写設備を備えた映像上映用教室および映像作品・スチール写真の撮影 が可能な学習環境を備えています。

・アドバイザーおよびオフィスアワーが導入されており、学業や大学生活全般につい て相談することができます。

■指導法

・カリキュラムは、初歩から高度なものへと無理なく学べるよう、各段階での学習の 前提となる知識、技術の教育が合理的に学年配当されています。

・実習系科目によっては、すべての課題にレポート提出を義務づけ、作文技術まで個 別に指導するものもあるなど、丹念な教育が行なわれています。

・多くの演習科目ではプレゼンテーション技術についても指導を行います。また大学 院生の研究に触れる機会が頻繁にあり、先端的研究の実際について身近で学ぶこと ができます。

・多くの授業で視聴覚教材を活用しています。

・企業や研究所の見学をおこなっている科目があります。

・フィールドスタディをはじめとして、実践的体験を内容に組み込んだ授業が数多く 展開されています。

<入学者に求める知識・技能・態度・体験>

本学部の教育目的に賛同し、以下のような知識・技能・態度・体験を有する学生を求めています。

■知識

高等学校を卒業するのに必要な単位を修得済みか、修得する見込みであることが必要です。

■技能

入学のために特別な技能は必要ありません。しかし、本学部の多くの授業ではコンピュータを使用することになるので、コンピュータの基本的な操作は習得しておいた方がよいでしょう。「英語」に関しては、読む、書く、話す、聞くといった能力を高等学校で十分に身につけておくことが必要です。

■態度

「心」「身体」「映像」に関する学問や実践に強い関心を持ち、専門的に探求する志を有していることが必要です。

■体験

入学のために特別な体験は必要ありません。「心」や「身体」、あるいは「映像」の不思議さに興味を引かれ、その不思議さを掘り下げて考えてみたり、あるいは自ら色々な方法で調べたり実践を通して考えたりした経験などがあれば望ましいと言えるでしょう。

<入試種別の目的>

1.一般入試

 本学ならびに現代心理学部の教育目的を理解し、現代心理学部での教育を志望する 者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を測り、選抜することを 目的とする。

2.大学入学共通テスト利用入試

 本学ならびに現代心理学部の教育目的を理解し、現代心理学部での教育を志望する 者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を、大学入学共通テスト を利用して測定し、選抜することを目的とする。

3.自由選抜入試

 志望する学部に関連した高い能力をもつ者、あるいは学業以外の諸活動の分野に秀 でた個性をもつ者で、本学ならびに現代心理学部の教育目的を理解し、そこで学び たいという熱意を提出書類および面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選 抜することを目的とする。

4.アスリート選抜入試

 スポーツ競技の実績が優秀であるだけでなく、人格的にも優れ学業に対する高い意 欲をもつ者を、競技実績や提出書類、小論文、面接等の内容により多面的・総合的 に評価し、選抜することを目的とする。

5.外国人留学生入試

 国際交流の一環として、交換留学制度とは別に、本学での教育を希望する外国人留 学生を選抜することを目的とする。募集は書類選考で、提出書類および日本留学試 験の成績等の内容により、多面的・総合的に評価する。

6.社会人入試

 大学で学ぶ意欲をもつ社会人を、提出書類や面接等の内容により多面的・総合的に 評価し、一般入試とは別の入学試験によって選抜することを目的とする。

7.指定校推薦入学

 現代心理学部が自らの教育目的に基づいて、特色ある教育を行っている高等学校を 指定したうえで、現代心理学部の教育目的を理解し、現代心理学部が定める一定の 学力を有する者を高等学校長が推薦し現代心理学部が受け入れることを目的とす  る。

8.関係校推薦入学

 日本聖公会に所属する高等学校を対象として、本学ならびに現代心理学部の教育目 的を理解し、キリスト教に基づく教育を継続して学びたいという意欲のある者を高 等学校長が推薦し本学が受け入れることを目的とする。

9.学校長推薦による入学(NEXUS)

 NEXUSプログラム日本語集中履修期間のカリキュラム内容ならびに2学期目以降に 接続する現代心理学部カリキュラムにおける教育目的に基づいて、特色ある教育や 言語教育を行っている外国の高等学校を指定したうえで、次世代に繋がるグローバ ルな協働共生について日本語コミュニケーションを通じ実践する姿勢を持ち、かつ 現代心理学部の教育目的を理解し本学が定める一定の学力を有する者を当該の高等 学校長が推薦し現代心理学部が受け入れることを目的とする。

<入学前学習>

関係校推薦、指定校推薦、アスリート選抜入試、自由選抜入試による入学者には、学部専任教員が作成した、入学後の学習に役立つと思われる推薦図書のリストを送付し、入学前の学習を促しています。また、REO(Rikkyo English Online)を使った英語の自主学習の機会を提供しています。

公式HPのURL:

https://www.rikkyo.ac.jp/about/disclosure/educational_policy/cp.html

◆出願条件・日程

立教大学現代心理学部の総合型選抜入試には、「自由選抜入試」、「アスリート選抜入試」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>自由選抜入試

・出願時期  2024年9月12日(木)~9月18日(水)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 11月16日(土)

・合格発表日  【第1次選考】 10月28日(月)

       【第2次選考】 12月2日(月)

出願条件は以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

<2>アスリート選抜入試

・出願時期  2024年9月2日(月)~5日(木)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 10月16日(水)

・合格発表日  【第1次選考】 9月27日(金)

       【第2次選考】 11月1日(金)

出願条件は、以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-rikkyo-tokubetsu/gid

◆試験内容

<1>自由選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接、小論文(心理学科のみ)

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。

「志望理由書」は、大学Webサイトからダウンロードし、「これまでの自分の実績や集中して行ってきたことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいのか」について2000字程度で記入します。

②第2次選考:面接、小論文

第2次選考では面接が行われます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

また、心理学科では小論文試験も行われます。試験時間は90分です。課題文が与えられ、それについて小論文を記述します。読解力、独創性、論理的構成力、表現力などが総合的に評価されます。

<2>アスリート選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。

「志望理由書」はすべての志望学科(専修)に共通する内容を記述する「志望理由書①」と、各学科(専修)の志望理由を記述する「志望理由書②」の2種類提出する必要があります。

「志望理由書①」は、「高校在籍中の競技実績と、スポーツ活動を通じて学んだこと」、「立教大学を志望した理由」、「入学後の学業と体育会活動との両立に関して、どのような目標を定め、取り組みたいか」について、1500字以内で記述します。

「志望理由書②」は、志望学科(専修)に入学後、何をどのように学びたいかについて、500字以内で記述します。

②第2次選考:小論文、面接

第2次選考では、小論文試験が行われます。試験時間は60分です。与えられたテーマについて記述します。論理的構成力、文章表現力、知的素養、独創的発想などが総合的に評価されます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>自由選抜入試

心理学科10名程度、映像身体学科20名程度

<2>アスリート選抜入試

心理学科、映像身体学科 若干名

倍率は

<1>自由選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
心理学科74.94.7
映像身体学科4.34.94

<2>アスリート選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
心理学科
映像身体学科

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、立教大学現代心理学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

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