日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の有名中堅私立大学群である日東駒専の1つ、日本大学。

1889年(明治22年)に創立された日本法律学校を前身としています。現在は16学部86学科を有する、我が国最大規模の総合大学です。「自主創造」を教育理念として掲げており、自ら学び、自ら考え、自ら道をひらく人材を育成しています。

規模が大きい一方で、ゼミナールや外国語教育、実験・実習は少人数による指導を徹底しています。総合大学の特色を生かしつつ、少人数教育で専門性を高めて個性を伸ばし、社会で求められる専門力・実践力を養う教育を展開しています。

スポーツ科学部では、「コーチング学」を中核領域に捉え、自然科学・医科学・社会科学・形式科学といった領域の知識を学際的かつ総合的に学びます。また、競技スポーツを対象として、自身の競技力向上のみならず、指導方法やサポート方法についても学んでいきます。

この記事では、そんな日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試の名称

日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試は「日本大学スポーツ科学部 総合型選抜」という名称で募集がなされています。

◆日本大学スポーツ科学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

日本大学スポーツ科学部の募集要項にはこのように書いてあります。

(要項より抜粋)

日本大学スポーツ科学部(学士(体育学))では、本学の教育理念である「自主創造」に合致し、教育研究上の目的とディプロマポリシー(学位授与方針)、カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)に基づき、下記のような人材を求める。

スポーツに関わる様々な実践の場において、これまでの教育課程で身に付けた学力を基に、競技スポーツに関わる諸問題や課題を多様な視点から発見し、それに対する多面的な情報収集・分析を通して、解決策を導き出す過程を繰り返すことができる能力を身に付ける意志を持った人材を求める。また、スポーツ科学の最新の知見を活かして競技力の向上を真摯に探求する、もしくはそれを支える意志のある人材を求める。

また、入学者選抜においては下記の能力を備えた受験生を各種選抜試験によって受け入れる。

① 意欲・経験・適性

1.これまでのスポーツ経験の中で得られた知識に基づき、スポーツ科学を積極的に学ぶ意欲がある。(意欲・経験)

2.反省的実践を通じて競技スポーツの発展に貢献する意欲がある。(意欲・適性)

② 知識・技能

1.これまでの教育課程において学修した基礎学力を有し、自身の考えを適切に表現できる能力を有している。(知識・技能)

③ 思考力・判断力・表現力

1.課題に対して論理的に考察した上で自身の考えを基に的確に判断し、伝えることができる。(思考力・判断力・表現力)

④ 主体性・計画性・協働性

1.スポーツを通して多様な人々と協働し学修するとともに、自ら意欲的に課題解決に取り組む態度を有している。(主体性・協働性)

2.自身の大学4年間の学修計画とキャリア形成についての考えを持ち、計画的に実践する姿勢を有している。(主体性・計画性)

募集要項のURL:

https://www.nihon-u.ac.jp/sports_sciences/admissions/outline

◆出願条件・日程

日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願時期 2023年9月14日(木)~22日(金)

・試験日   【第一次選考】 10月2日(月)  ※書類審査のみ

【第二次選考】 10月28日(土)

・合格発表日【第一次選考】 10月6日(金)

      【第二次選考】 10月28日(土)

出願条件は、次の①・②のすべてに該当する者です。

① 本学部のアドミッション・ポリシー及び教育内容を理解し、本学部への入学を第一志望とし、合格した場合、本学部に入学することを確約できる者。

② スポーツ活動あるいは運動選手の支援(マネージャー等)で顕著な活躍が認められた者で、かつ本学部に入学を強く希望する者。

高校での評定平均値などは出願条件に含まれません。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

◆試験内容

①書類審査

②課題レポート

③プレゼンテーション

④口頭試問及び面接

①書類審査

第一次選考は書類審査のみとなります。「志望理由書」「スポーツ活動歴記入票」「スポーツ活動等状況調査票」「出身高等学校調査書等」の内容が総合的に判断されます。

出願書類の中でも「志望理由書」は、自身をアピールできる書類です。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

②課題レポート

第一次選考を通過し、第二次選考の対象となった受験生には、課題が送付されます。課題についてのレポートを作成し、10月20日(金)までに提出する必要があります。

2023年度入試の課題は、「自身が属する部活動・団体・組織を「競技者がよりよいスポーツ活動が行えるよう改善する」ためには「何を」「どのように」すべきかについての改善案を800字で論述してください。」という内容でした。なお、第二次選考では課題レポートの内容についてのプレゼンテーションを行ないますので、それを踏まえたうえで作成する必要があります。

詳細は、学校HPに過去問が掲載されていますので、参考にしてください。

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/ao/

③プレゼンテーション

第二次選考では、課題レポートについてのプレゼンテーションを行ないます。プレゼンテーションは、「プレゼンテーション発表用資料」を用いて口頭で行ないます。2023年度入試のプレゼンテーション課題は、課題レポートで求めた改善案について、その「実現可能性」を5段階で評価しその内容についてプレゼンテーションするというものでした。時間は7分以内です。

詳細は、学校HPに過去問が掲載されていますので、参考にしてください。

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/ao/

④口頭試問及び面接

プレゼンテーション終了後に引き続き、口頭試問と面接が行われます。

課題レポートやプレゼンテーションの内容、志望動機について質問されます。自分の言葉でしっかりと説明できるように準備しておきましょう。

また、面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

 競技スポーツ学科 68名です。

倍率は

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
競技スポーツ学科1.71.9

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、日本大学スポーツ科学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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