日本大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の有名中堅私立大学群である日東駒専の1つ、日本大学。

1889年(明治22年)に創立された日本法律学校を前身としています。現在は16学部86学科を有する、我が国最大規模の総合大学です。「自主創造」を教育理念として掲げており、自ら学び、自ら考え、自ら道をひらく人材を育成しています。

規模が大きい一方で、ゼミナールや外国語教育、実験・実習は少人数による指導を徹底しています。総合大学の特色を生かしつつ、少人数教育で専門性を高めて個性を伸ばし、社会で求められる専門力・実践力を養う教育を展開しています。

経済学部は「大きくてきめ細やかな学びの場」を提供しているのが特長です。学生数が約6500人の日本でも有数の大きな経済学部であり、多くの人と出会う場があります。また、経済学科、産業経営学科、金融公共経済学科の3つの学科があり、自らの関心に沿って200種類を超える多様な科目を履修することができます。一方で、ゼミナールによる少人数教育も充実しており、きめ細やかな教育を受けることができます。

この記事では、そんな日本大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆日本大学経済学部の総合型選抜入試の名称

日本大学経済学部の総合型選抜入試は「日本大学経済学部 総合型選抜」という名称で募集がなされています。

◆日本大学経済学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

日本大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

プレゼン型

【求める学生像】

本学部は次の(1)から(3)のすべてを満たす学生を求めています。

(1)本学部が定めるディプロマ・ポリシーを理解し、共感する者。

(2)経済学・経営学・会計学に関して問題を発見し、解決するために意欲的に学修を継続できる者。

(3)明確な目的意識と強い意欲を持ち、目標の達成に向けて努力できる者。

資格取得型

【求める学生像】

本学部は次の(1)から(3)のすべてを満たす学生を求めています。

(1)本学部が定めるディプロマ・ポリシーを理解し、共感する者。

(2)取得した資格を生かし、より高度な専門性を身につけるため経済学・経営学・会計学の修得に強い意欲を持って学修を継続できる者。

(3)明確な目的意識と強い意欲を持ち、目標の達成に向けて努力できる者。

公式HPのURL:

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/general_information/ao

◆出願条件・日程

日本大学経済部の総合型選抜入試には、「プレゼン型」と「資格取得型」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<プレゼン型、資格取得型共通>

・第一次選考出願期間    2023年9月11日(月)~15日(金)

・第一次選考試験日     書類審査のみ

・第一次選考合格発表日    9月29日(金)

・第二次選考出願期間    10月2日(月)~10月6日(金)

・第二次選考試験日     10月22日(日)

・合格発表日        11月1日(水)

出願条件は以下のとおりです。

また、「エントリーシート」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、学校HP(https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/general_information/ao/)、経済学部HP(https://www.eco.nihon-u.ac.jp/admission/download/)で確認してください。

◆試験内容

試験内容は「プレゼン型」と「資格取得型」で異なります。それぞれの試験内容について説明していきます。

<プレゼン型>※論文・プレゼンテーションによる選考

①書類審査

②プレゼンテーション

①書類審査

第一次選考では、エントリーシートと小論文を提出する必要があります。エントリーシートは、経済学部に明確な志望動機があるかどうかが評価対象となります。字数は800字以上1000字以内です。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

小論文は、課題に対応した知識、関心、論理的な思考力、表現力が評価対象となります。

2023年度入試の小論文研究課題は、関心のある店舗や企業の差別化戦略を調べたうえで、身近な企業や店舗、自治体などから一つ選び、実現可能性も考慮しながら独自の差別化戦略を2700字以上3000字以内で提案するという内容でした。

詳細は、学校HPに過去問が掲載されていますので、参照してください。

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/ao/

②プレゼンテーション(研究発表)

第二次選考では、第一次選考で提出した小論文についてのプレゼンテーション(研究発表)を行ないます。小論文の発展性や的確な表現力が評価されます。

<資格取得型>※資格取得者を対象とした論文による選考

①書類審査

②小論文

③面接

①書類審査

第一次選考では、エントリーシートと小論文Aを提出する必要があります。

エントリーシートは、経済学部に明確な志望動機があるかどうかが評価対象となります。字数は800字以上1000字以内です。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

小論文Aは、課題に対応した知識、関心、論理的な思考力、表現力が評価対象となります。2023年度入試の小論文Aは、日本社会が抱える男女格差を解消するためにどのような取り組みが必要か、提示された参考資料に加え、関連する書籍、新聞、官公庁による資料を収集し、実施主体を明確にしたうえで根拠を示しながら、1350字以上1500字以内で論述するという内容でした。

詳細は、学校HPに過去問が掲載されていますので、参照してください。

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/ao/

②小論文

③面接

第二次選考では、小論文試験(小論文B)と面接が行われます。小論文Bは、小論文Aに関連した課題に対応した知識、関心、論理的な思考力、表現力が評価されます。2023年度入試の小論文Bは、与えられた複数の図表を読み取って説明させる問題と、小論文Aで考察した日本社会が抱える男女格差を解消する「政府」と「企業」の取り組みが、共働き夫婦における家事・育児の役割の平等に対してどのように寄与するのかについて、論述させる問題が出題されました。

詳細は、学校HPに過去問が掲載されていますので、参照してください。

https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/ao/

面接では修学意欲と態度が評価されます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

 経済学科(国際コースを除く):プレゼン型10名、資格取得型10名

 産業経営学科:プレゼン型10名、資格取得型10名

 金融公共経済学科:プレゼン型10名、資格取得型10名  

です。

倍率は

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
経済学科(プレゼン型)2.13.7
経済学科(資格取得型)1.11.2
産業経営学科(プレゼン型)1.42.1
産業経営学科(資格取得型)1.11.3
金融公共経済学科(プレゼン型)1.81.5
金融公共経済学科(資格取得型)1.51.0

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、日本大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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