甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである甲南大学。

甲南大学は関西唯一の私立の7年制高等学校であった旧制甲南高等学校を前身とし、1951年に開学しました。創立者の平生釟三郎は、「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重して各人の天賦の特性を啓発する人物教育の率先」を教育理念として掲げました。この「人物重視の教育の実践」が、日本に数多くのリーダーを送り出してきた甲南の原点となっています。現在では、学生数約9000人、人文科学から社会科学、自然科学まで幅広い教育・研究分野を有する「ミディアムサイズの総合大学」となっています。総合大学でありながら、1クラスあたりの受講者数を150名以下とするなどの取り組みにより、きめ細やかで「顔がわかる少人数教育」を推進しています。学部学科に関係なく学べる共通教育や融合型カリキュラムが充実しており、視野を広げ、社会で活躍できる実践力を身につけることができます。

フロンティアサイエンス学部(FIRST)では、化学と生物学(生命)を融合した新しい学問領域「生命化学」を学ぶことができます。化学と生物学の枠を超えた考えや発想、視点をもつ新世代の研究者を育てることを目指しています。1年次から専門的な実験に取り組むカリキュラムが設定されており、電子顕微鏡や核磁気共鳴分光測定装置、電気泳動装置、クリーンベンチなど最先端の機器・装置を使って、多種多様な研究に取り組むことができます。研究に特化した産学連携型の就業体験として「ナノバイオコンビニエントプラン」を実施しており、企業や公的研究機関での就業体験や、共同研究などが可能です。また、理系の素養をもって文系の分野でも活躍できる人材を育成し、多様な進路選択に対応するために、3年次に希望者は文理融合型の学際科学コースを選択することが可能です。

この記事では、そんな甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試の名称

甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試は、「公募制推薦入学試験(探究活動評価型)」、「公募制推薦入学試験(教科科目型)」という名称で募集がなされています。

◆甲南大学フロンティアサイエンス学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

甲南大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

フロンティアサイエンス学部では、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、及び、それらの融合分野における知識、技能、さらに探究心、発想力を身につけ、研究者、技術者、及びコーディネーターとして、先端科学技術を社会の発展、福祉の増進に活かすことのできる人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。

❶最先端を学び、さらに切り拓くために必要な基礎学力を有し、生命現象を理解するのに必要となる化学の基礎知識、あるいは、ヒトに関わる種々の事象を理解するのに必要となる生物の基礎知識を身につけている。

❷最新の科学に関する情報を得たり、自らが発見した新しい情報を発信したりするのに必要な語学力を身につけることができる。また、自ら課題を発見し解決する能力を、主体的に身につけることができる。

❸自然科学に対する関心と、専門分野の修得に対する情熱を抱き、科学技術が社会に果たす役割や与える影響を認識し、科学技術を社会に還元することに意欲をもっている。

公式HPのURL:

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/course/admission-policy

◆出願条件・日程

甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試には、「公募制推薦入学試験(探究活動評価型)」と「公募制推薦入学試験(教科科目型)」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>公募制推薦入学試験(探究活動評価型)

・出願期間:  2024年9月1日(日)~9月7日(土)

・第1次選考(書類選考)合格発表日: 9月26日(木)

・第2次選考試験日: 10月12日(土)

・第2次選考合格発表日: 11月1日(金)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「探究活動に関するレポート」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

・出願期間:  2024年10月3日(木)~10月15日(火)

・試験日:   11月10日(日) 

・合格発表日: 11月22日(金)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

◆試験内容

試験内容は試験型によって異なります。各試験型の試験内容は以下のとおりです。

<1>公募制推薦入学試験(探究活動評価型)

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類により行われます。「志望理由書」および「探究活動に関するレポート」 については、内容、文章表現、探究活動の独自性などが評価されます。

「志望理由書」は、フロンティアサイエンス学部を志望した理由、目指す将来の進路および自らをフロンティアサイエンス学部に推薦する理由について、1,000字程度にまとめて記述します。

「探究活動に関するレポート」は、探究した研究課題(50字以内、探究した内容がわかるようなタイトルにすること)、研究背景(350~500字)、設定した目的・仮説(125字以内)、課題を解決するためにとった方法(100~300字)、得られた結果(300~500字)、グループ活動の場合は、探究活動で果たした役割(125字以内)を記述します。

②第2次選考:面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では面接が行われます。

面接では探究活動に関して質問されます。探究活動の内容を自身の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

筆記試験の結果、調査書、志望理由書、自己推薦書の評価の合計点により合否が決定します。1教科でも欠席した場合、合否判定の対象となりませんので注意しましょう。なお、合格者の選考は一般方式、外部英語試験活用方式それぞれに行われます。外部英語試験活用方式を選択した場合は、外部英語試験の得点をみなし得点に換算し、外国語(英語)の得点に充当します。みなし得点の換算についての詳細は、入試要項で確認してください。(https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

試験教科、科目、配点は以下のとおりです。(過去問データなし)

◆募集人員・倍率情報

<1>公募制推薦入学試験(探究活動評価型)

募集人員は

フロンティアサイエンス学部 約3名 です。

倍率は

※大学HPにもデータシートにも倍率のデータがありませんでした。2025年度から開始?

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

募集人員は

フロンティアサイエンス学部 12名 です。

倍率は

※倍率のデータは大学HP(https://ch.konan-u.ac.jp/admission/result/)から転記しています。2023年度・2022年度は入試方式、試験教科・科目が異なり、データの掲載がないので空欄です。

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
フロンティアサイエンス学部一般方式1.5
外部英語試験活用方式1.5

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、甲南大学フロンティアサイエンス学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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