國學院大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/01/21
関東の私立大学、國學院大学。成成明学獨国武と呼ばれる大学群の一角を担う名門大学です。
明治15年に神道・国学の教育機関として創設された「皇典講究所」を基に設立されました。文学部・神道文化学部・法学部・経済学部・人間開発学部・観光まちづくり学部の6学部13学科が設置されています。多彩な教育プログラムが設けられており、所属学部や学科にとらわれず、自身の関心やキャリアプランに合わせて自由にカリキュラムを組み立てることができます。研究と教育を通じて日本の理解を深めると同時に、世界に対しての理解も深めることにより、世界で活躍できるグローバル人材の育成を目指しています。
経済学部は、経済学科と経営学科の２つの学科で構成されています。経済・経済学と経営・経営学の基礎知識を、1年次の学部共通科目の履修を通じて身につけ、2年次以降の学科基礎科目や専門科目により専門基礎力を確かなものとします。2年次後期からゼミナールが始まり、2年半かけて関心のある専門分野を深く学ぶことができます。アクティブラーニング科目や外部企業と連携した授業、ネイティブスピーカーによる専門英語など、実践的な授業も多く展開されています。段階的・系統的なカリキュラムを通じて、経済学の基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備え、未来への実践的で創造的な対応力を身につけた、社会に貢献できる専門的教養人を育成することを目指しています。
この記事では、そんな國學院大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います！
◆國學院大学経済学部の総合型選抜入試の名称
國學院大学経済学部の総合型選抜入試は、「公募制自己推薦（AO型）」という名称で募集がなされています。
◆國學院大学経済学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
入試要項にはこのように書いてあります。
（入試要項より抜粋）
◎求める人材、期待される入学者像
経済学部は、経済と経営に関する教育を主軸に、主体的に人生を切り拓き、自ら選んだ分野で社会に貢献できる人材を育成します。このことを踏まえて本学部では、次の能力・資質・態度に優れた者を受け入れます。
◎入学者選考の観点
（AP1）「英語」「国語」「数学」「地理歴史」「公民」を中心に、経済学部で学ぶ内容に対応する科目について、高等学校卒業程度の知識・技能を備える者。〈知識・技能〉
（AP2）各自の問題関心に基づき、情報を収集・分析し、論理的に考え、自らの主張について根拠を示しながら表現できる能力を持つ者。〈思考力・判断力・表現力〉
（AP3）他者と積極的に交流し、新しい知識や経験に対して主体的に学修する強い意欲を持つ者。〈主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度〉
（AP1） 知識・技能
（AP2） 思考力・判断力・表現力
（AP3） 主体性・意欲・志向性
◎入学までに身につけるべき教科・科目
「外国語」「政治・経済」「歴史総合」「地理総合」「数学」
【経済学科】
経済学科は、日本と世界の経済に関心と学修意欲を持ち、将来、企業や公務員を含むさまざまな分野で個性豊かに活躍することを目標とする、以下のような人材を求めています。
・経済理論を真摯に学び、仮説を立て、データを駆使して経済問題を分析したい者。
・数学的思考力を経済学の学修に生かし、向上させたい者。
・歴史的なアプローチにより、現代の経済問題を把握し、また分析したい者。
・現地調査の能力を高めて、地域経済の実態を分析し、より良いあり方を提示したい 者。
・日本経済の発展要因と課題を理解し、将来に向けた政策を考察したい者。
・グローバルな視点で日本や地域の経済を意識しながら、世界経済の現状と課題を考察したい者。
【経営学科】
経営学科は、企業の経営・会計に関心と学修意欲を持ち、市場・組織・戦略に関する学習・研究を通じて、以下のような能力を磨き、将来社会で活躍できる人材を求めています。
・実践力と経営スキルを磨いて、企業などの組織の中で、ビジネスリーダーとして活躍したい者。
・創造力と課題解決力を磨いて、新たなビジネスに挑戦する企業経営者、起業家、事業承継者などとして活躍したい者。
・分析力と論理的思考力を磨いて、会計士、税理士、コンサルタントなどとして、あるいは金融にかかわる業務で活躍したい者。
入試要項のURL：https://www.kokugakuin.ac.jp/admission/admissions/41757-2
◆出願条件・日程
國學院大学経済学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
・出願期間： 2024年9月30日（月）～10月4日（金）
・第１次選考試験日：10月20日（日）
・第１次選考合格発表日：10月23日（水）
・第２次選考試験日：11月10日（日）
・第２次選考合格発表日：11月20日（水）
出願資格は以下のとおりです。
また、「エントリーシート」や「活動レポート」などの書類も提出する必要があります。
詳細は入試要項を確認してください。
https://www.kokugakuin.ac.jp/admission/admissions/41757-2
◆試験内容
①第１次選考：総合問題試験（90分）、出願書類（調査書、エントリーシート、活動レポート）
②第２次選考：面接試験（20分）
①第１次選考：総合問題試験（90分）、出願書類（調査書、エントリーシート、活動レポート）
第１次選考は、総合問題試験と出願書類で選考が行われます。
総合問題試験は、経済・経営現象に関する文章を読み、その文章に対する設問に解答する試験です。試験時間は90分です。大学HPに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。（https://www.kokugakuin.ac.jp/admission/admissions/p2/p2）
また、第１次選考では出願書類も評価の対象となります。
「エントリーシート」には、（１）高校の授業の中で印象に残ったこと、（２）高校生活で身につけたアピールできること、（３）國學院大學を知ったきっかけ、（４）経済学部および選んだ学科を志望した理由、（５）大学生活における目標と卒業後の進路、（６）（４）（５）を踏まえて残りの高校生活で何をすべきか考えたこと、（７）経済・経営に関する関心のあるトピックについて、の７項目を記入します。スペースが限られているので、わかりやすく要点をまとめて記入するようにしましょう。「活動レポート」には、学内外問わず過去３年間程度で主体的に取り組んだ活動を１つ選び、800 字以内で記入します。
②第２次選考：面接試験（20分）
面接試験では、「エントリーシート」や「活動レポート」の内容について質問されます。高校時代にどのようなことを学習し、関心を抱いてきたのか、大学ではどのようなことを成し遂げたいのか、なぜ経済学部の経済学科あるいは経営学科を志望するのか、自分の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
経済学科20名、経営学科20名です。
倍率は
| 2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
| 経済学科 | 1.8 | 2.4 | 1.5 |
| 経営学科 | 3.7 | 3.8 | 1.6 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、國學院大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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