総合型選抜と一般入試の両立は可能?

総合型選抜の受験者の多くは、その対策を始める前に誰もが1度は「一般入試は受験すべきか」と悩みます。

もちろん早期に結果が出る総合型選抜で第一志望校の合格が出れば、その先の一般入試は受験しなくても済むでしょう。

しかし総合型選抜で仮に志望校に合格できなかった場合は、一般入試でリベンジをしたいと思う人が多いはずです。ただ、その合否が判明する時点で、一般入試までは残り数カ月・・・。急に対策を開始しても間に合う可能性は低い残り時間です。

つまり理想的には「最初から総合型選抜と一般入試の両立」をきちんと計算して取り組んでおくことが求められますが、実際にそれは可能なのでしょうか?

1.総合型と一般の両立はかなりハードだが可能

結論から述べれば「可能」です。ただしかなりハードな受験生活になる覚悟が必要です。

現状の学力と志望校の距離感にもよるため一概には言えませんが、一般入試のライバルには一般入試だけの対策をずっとしてきた人たちが多くいます。両立を目指すのであれば、総合型選抜の準備をしながら、そのようなライバルに負けないように一般入試の準備をする必要があるわけですので当然大変です。

しかし、両立すべく頑張ることには大きなメリットもあります。

2.総合型選抜と一般入試を両立させるメリット

ⅰ)受験機会を複数確保でき、合格の確率を高められる

受験はその試験一発勝負で結果が決まります。今は様々な選抜方式が増え、同じ大学学部でも方式を変えて何度もチャレンジできる大学が増えていますが、総合型と一般の両方で受験をすれば、その分だけ合格の確率を高めることができるのは言うまでもありません。

逆に言えば、総合型選抜一本で受験をする人は大きなリスクを抱えていることを意味します。総合型で合格が1校も出ず、一般入試の対策もゼロであれば、その年に大学に合格する見込みは限りなく少なくなります。

総合型選抜のみで受験をするつもりの人は、その点を十分考慮に入れたうえで覚悟を持って対策する必要があります。

ⅱ)ハイレベルな大学に安心してチャレンジできる

もし総合型選抜で合格が1校でも確保できれば、それは一般入試に挑む際に大きな自信・精神安定剤となるでしょう。一般入試では第一志望など、ハイレベルな大学に安心してチャレンジができ、後悔なく自身の可能性を試すことができます

ⅲ)基礎学力が向上する

当然ですが大学での研究にも、基本的な学力が必要です。総合型選抜までで受験勉強をやめてしまうよりも、一般入試を視野に入れて冬まで勉強をし続けていれば、その分だけ学力が向上します。大学入学後も英語のクラス分けテストなどがあるところが多いですが、そのようなシーンで役に立つ力を身につけられるはずです。

3.総合型選抜と一般入試を両立させる方法

では、どうすればこの大変な両立を成功させることができるのでしょうか。

ⅰ)対策を1日でも早く開始する

総合型選抜の対策も一般入試の対策も、可能な限り早く始めることが、まず第一に大切なことです。受験学年になってから思いついたように対策を開始しても、両方の試験の準備を両立させることはかなり困難です。なるべく自分の未来を想像し、高1高2のうちから対策を開始しましょう。

ⅱ)スケジュール管理、バランス管理を徹底する

これは受験を初めて経験する高3生にはかなり難しいことではあるのですが、総合型の対策と一般入試の対策のバランス管理を徹底して行うことが大切です。

ざっくりとしたイメージは一般入試の対策が基盤にあり、必要なときに総合型選抜の対策を織り交ぜる感覚になります。

この点においては、やはり専門家の視点がとても重宝しますので、塾などで管理を手伝ってもらうことで成功に近づくことは明らかです。

ⅲ)英検など資格試験の活用

英検で2級や準1級を獲得することは、昨今の大学受験をとてもスムーズなものにしてくれます。

まず総合型選抜では英検取得が出願条件になっているところなどがあり、英検を保持しておくことで出願の幅が広がります。一般入試では英検が一定スコア以上あれば英語試験が免除になるような大学もあり、それらを利用すれば験英語の勉強が不要になり得ます。

うまく英検などを活用することで両立がしやすくなる可能性があるのです。

以上、総合型選抜と一般入試の両立は大変ですがメリットも多くあると言えます。

今後は総合型選抜においても共通テストのスコアが必要になるなど、基礎学力を重視するような傾向が高まると予想されています。

なるべく早く対策を開始し、まずは両立を目指して対策を始めると良いかもしれません。