慶應義塾大学文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の私立最難関大学のひとつ、慶應義塾大学。

1858年、福澤諭吉が江戸に開いた蘭学塾から始まりました。慶應義塾大学には多様な領域をカバーする10の学部があり、建学以来「実学の精神」のもと、特色ある教育・研究活動を行なっています。就職に強い大学としても有名で、様々な業界で毎年高い就職実績を残しています。学生・卒業生・教職員など、全ての慶應義塾関係者(=社中)が固い絆でつながり、互いに協力しあう「社中協力」の精神は慶應ならではのもので、在学中はもちろん、卒業後も強固なネットワークから多くのチャンスや出会いがあります。

文学部では、一般的にイメージされがちな文学や言語学だけでなく、人文社会科学、ひいては自然科学に及ぶ「文」に関するすべての領域を研究対象としています。独立した多彩な専攻と、それらを横断して学べる学習システムが、他に類をみない慶應義塾大学文学部の特徴と言えます。1年生は専攻を特定することなく入学し、広々とした日吉キャンパスで、多様な学問分野に触れて幅広い教養を身につけます。2年次以降は伝統ある三田キャンパスで17専攻のいずれかに所属し、専門的な研究に取り組みます。

この記事では、そんな慶應義塾大学文学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

慶應義塾大学文学部の総合型選抜入試は「自主応募制による推薦入学者選考」という名称で募集がなされています。

◆慶應義塾大学文学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

慶應義塾大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

文学部では次のような資質・能力を有する学生を求めている。

●慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心

●先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語・中国語)

●与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力

●現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)

これらは、文学部が設置しているすべての専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)に共通しており、入学後、それぞれの専攻における独自のカリキュラムに従って、専門的な知識や能力を身につけてゆく。したがって、文学部に入学する者は、これらの専攻が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有することもまた必要である。

以上の方針に基づき、一般選抜を実施する。さらに、この方針に沿いつつ、より多様な人材を入学させるための自主応募制による推薦入試(自己推薦入試)や、帰国生入試や留学生入試を行う。

具体的には、一般選抜は、外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。自主応募制による推薦入試は、高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。そのほか、帰国生入試と留学生入試では、学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。

公式HPのURL:

https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/policies/#section01

◆出願条件・日程

慶應義塾大学文学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願登録期間     2024年10月15日(火)10:00~11月5日(火)17:00

・出願書類受付期間       11月1日(金)~11月5日(火)

・試験日           11月23日(土)

・合格発表日         11月28日(木)

出願条件は、以下のとおりです。

また、大学ウェブサイト入学案内ページから印刷した、「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

「自己推薦書」は、「1.高等学校では何に力を入れ、どのような成果をあげましたか。具体的に書いてください。」「2.文学部をなぜ第一志望としたのですか。また、文学部で何を学び、将来、どのように活かそうと考えていますか。具体的に書いてください。」という二つの設問に対して記述する形式となっています。出願書類の中でも、自身をアピールする書類として重要になりますので、入念に準備しましょう。

◆試験内容

「調査書」「評価書」「自己推薦書」による選考に加えて、筆記試験が行われます。筆記試験の内容は以下のとおりです。

①総合考査Ⅰ(120分)

②総合考査Ⅱ(60分)

①総合考査Ⅰ(120分)

総合考査Ⅰでは、例年、与えられた課題論文についての設問が4つ課されます。設問1と設問2は、傍線部の箇所を日本語で説明させる問題、設問3と設問4は傍線部の箇所を英語、ドイツ語、フランス語、中国語のいずれかの言語に訳させる問題が出題されます。与えられた文章の理解力、文章を構成する力や表現力、分析力などが問われます。

②総合考査Ⅱ(60分)

総合考査Ⅱは、近年は、400字から500字程度の文章を読んだうえで、与えられたテーマについて記述させる問題が出題されています。320字以上400字以内という限られた字数で、わかりやすくまとめる必要があります。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

人文社会学科 120名 です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
人文社会学科2.12.12.8

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、文章力に自信がある人には是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、慶應義塾大学文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

今はまだ具体的にやりたいことがなくても大丈夫です。塾講師と話をする中で、見えてくるものもたくさんありますよ!

慶應大学の他の学部の情報をチェックしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/keio-univ/

無料の面談サービスを利用して、塾選びの相談をしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/about-introduction-service/