関西大学社会安全学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/12
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西大学。
1886年に関西初の法律学校として設立されました。関西大学には5つのキャンパスと13の学部があり、「学の実化」を学是(理念)に掲げ、様々な教育活動を展開しています。SDGsへの取り組みをはじめ、デジタルトランスフォーメーションに向けた計画の実行など、先駆的な取り組みを行なっています。就職支援も充実しており、専門のカウンセラーが学生一人ひとりを支援しています。学内には各種資格取得、難関国家試験合格を目指す学生をバックアップする専門機関も設置されており、学生の資格取得をサポートしています。
社会安全学部では、安全・安心というレンズを通して、私たちが生きる社会や人間、自然を洞察し、そこにある問題を解決することで、自然災害・社会災害の最小化を目指しています。防災・減災、事故防止、危機管理などの問題について、文系・理系を超えたさまざまな学問領域から多面的に探究します。
この記事では、そんな関西大学社会安全学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西大学社会安全学部の総合型選抜入試の名称
関西大学社会安全学部の総合型選抜入試は「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」という名称で募集がなされています。
◆関西大学社会安全学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
社会安全学部(以下「本学部」という。)では、安全・安心な社会の創造に寄与することを目標に、高等学校の教育課程における幅広い知識・技能を基礎として、防災・減災対策や事故防止、危機管理のための政策立案とその実践に関する知識・技能を学び、安全問題を総合的に分析、考察、マネジメントできる思考力・判断力・表現力を修得して、安全な社会の実現に向けて主体的に貢献しようとする者を、本学部に適性のある人材として受け入れます。特に、以下の観点を評価する多様な入試制度を通じて本学部への適性の有無を判断します。
1 特定の科目にとどまらず、高等学校までの各教科・科目を全般的に習得し、基礎的な学力を十分身に付けている。
2 新たな知識・経験を積極的に獲得し、新たな課題を探求し、課題解決に挑戦しようとする「考動力」の基盤を有している。
3 社会の安全問題に関する国境や文化を超えたコミュニケーションに必要な現代社会の情勢や歴史的・地理的背景に関する知識、文章の読解力と、自己の考えを明確に述べるのに十分な語彙力・表現力を有している。
4 社会の安全問題を論理的・科学的に把握して検討する上で必要な基礎的な数学的思考力と自然科学に関する知識を有している。
公式HPのURL:
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/about/fsss.html
◆出願条件・日程
関西大学社会安全学部の総合型選抜入試には「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」と「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
・出願期間: 2024年9月1日(日)~9月5日(木)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「入学志望理由書」などの書類を提出する必要があります。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
◆試験内容
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文(90分)、面接(説明資料を用いたプレゼンテーション5分以内、口頭試問10分)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、自分自身が社会安全学部で学ぶにふさわしい「考動力(自ら考えて行動する力)」 を備えた人物であること、および、その「考動力」を社会安全学部における学びにどのように関連づけようと考えているかを、1200字程度で具体的に記述します。
②第2次選考:小論文(90分)、面接(説明資料を用いたプレゼンテーション5分以内、口頭試問10分)
第2次選考では小論文試験(90分)と面接が行われます。
小論文試験では、安全に関係する身近な問題をテーマとした統計資料と英文が提示され、そこから読み取れる事実や問題文の著者の思考の筋道などを記述させる問題が出題されます。統計資料を正しく読み解き論理的に解答できているか、辞書を使わずとも英文の大意を把握できているかが評価のポイントとなります。
面接では、自分自身が社会安全学部で学ぶにふさわしい「考動力(自ら考えて行動する力)」を備えた人物であることをプレゼンテーションすることが求められます。プレゼンテーションのテーマは自由ですが、なぜそのテーマに自ら取り組もうと考え、どのように行動してきたか、そして、その「考動力」を社会安全学部における学びにどのように関連づけようと考えているかについて、説明資料を用いて具体的に説明する必要があります。説明時間は5分以内です。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
出願書類をもとに、競技実績等に基づいて選考が行われます。
「志望理由書」は、自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、社会安全学部を志望する理由と将来の抱負を中心に、800字以上1000字以内で記述します。志望理由や入学後の将来設計を明確に記述するようにしましょう。
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
第2次選考では90分間の小論文試験と面接が行われます。
2024年度入試では、与えられた資料を読み取る問題、与えられた資料に関連する内容について自身の意見を記述させる問題、英文読解問題が出題されました。
昨年度の過去問が学校HPに掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
◆募集人員・倍率情報
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
募集人員は
社会安全学部 安全マネジメント学科 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
社会安全学部 | 3 | 2.9 | 2 |
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
募集人員は
社会安全学部 安全マネジメント学科 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
社会安全学部 | 1.5 | 1 | 1 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西大学社会安全学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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