関西大学文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/05
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西大学。
1886年に関西初の法律学校として設立されました。関西大学には5つのキャンパスと13の学部があり、「学の実化」を学是(理念)に掲げ、様々な教育活動を展開しています。SDGsへの取り組みをはじめ、デジタルトランスフォーメーションに向けた計画の実行など、先駆的な取り組みを行なっています。就職支援も充実しており、専門のカウンセラーが学生一人ひとりを支援しています。学内には各種資格取得、難関国家試験合格を目指す学生をバックアップする専門機関も設置されており、学生の資格取得をサポートしています。
文学部では、言語と文学、思想と文化、歴史と地理、教育と心理といった多様な観点から、新たな人間像の探求を目指しています。入学後の1年間は、幅広く基礎的な学びを行ない、自分が本当に学びたい専門分野をじっくりと見定めます。2年次より16専修のいずれかに所属し、専修での学びを深めます。各専修に分属された後は、それぞれの専修で学びを深めることはもちろん、専修の枠を超えて履修することもできます。
この記事では、そんな関西大学文学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西大学文学部の総合型選抜入試の名称
関西大学文学部の総合型選抜入試は「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」「国際バカロレア入学試験」という名称で募集がなされています。
◆関西大学文学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
文学部では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に基づく教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた人を求めます。
1 高等学校等での教育課程で求められる基礎的な学力を有している。具体的には、次のような学力を身につけていることを推奨する。
(1) 文章を的確に理解する読解力と、自己の考えを明確に述べるのに十分な語彙力・表現力(国語・外国語)、
(2) 日本を含めた現代世界の情勢とその歴史的・地理的背景に関する基礎的事項(地歴・公民)知識、
(3) 基礎的な数学的思考や自然科学的説明様式への理解力(数学・理科)
2 自己を表現し他者を理解するために必要な基本的言語運用能力を備えている。
3 人間の文化的営みに対する関心と感性を持ち、主体的に探求する姿勢を有している。
公式HPのURL:
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_let/faculty/outline/policy.html
◆出願条件・日程
関西大学文学部の総合型選抜入試には「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」、「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」、「国際バカロレア入学試験」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
・出願期間: 2024年9月1日(日)~9月5日(木)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「入学志望理由書」などの書類を提出する必要があります。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
【9月募集】
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
【12月募集】
・出願期間: 2024年12月2日(月)~12月3日(火)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 12月11日(水)
・第二次選考試験日: 2025年 1月12日(日)
・第二次選考合格発表日: 1月17日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
<3>国際バカロレア入学試験
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・試験日: 10月20日(日)
・合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「課題論文」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/baccalaureate
◆試験内容
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
文学部のAO入試は、「自己推薦型」、「外国語能力重視型」、「論文評価型」の3種類あり、試験内容が異なります。それぞれの試験内容について説明します。
【自己推薦型】
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では「入学志望理由書」と出願書類により選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、文学部でどのような勉強をしたいのか、活動報告書に記載した活動実績や能力 ・資格等を志望専修での勉学にどのように活かしていけるかを2000字以内で具体的に記述します。
関西大学でしか学べないものとは何か、自身の個性や情熱を活かすことのできる場が文学部でなければならない理由を具体的に記述できているかどうかが評価のポイントとなります。
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
第2次選考では、小論文試験(90分)と面接が行われます。
小論文試験では、出題文を読み、800~1000字程度の小論文を作成します。問題の意図を的確にくみ取っているか、自身の意見を理路整然と記述できているか、主張の内容が首尾一貫しているか、自らの考えを展開しつつ、そこに独創性が発揮されているか、が評価のポイントとなります。
面接は1人につき最大30分程度の時間で行われます。志望動機、大学生活における展望、資格や受賞等の詳細、卒業後の将来像、留学などの異文化体験への関心、学業以外の能力や活動実績の詳細などの履歴に関わる内容、これまで学んできたこと、などについて質問されます。回答が全体として筋道の通ったものになっているか、「学問に対する主体性」が見てとれるか、などが評価のポイントとなります。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
【外国語能力重視型】
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:各外国語の長文読解問題(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では「入学志望理由書」と出願書類により選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、文学部でどのような勉強をしたいのか、活動報告書に記載した活動実績や能力 ・資格等を志望専修での勉学にどのように活かしていけるかを2000字以内で具体的に記述します。
②第2次選考:各外国語の長文読解問題(90分)、面接(口頭試問含む)
第2次選考では、各外国語(出願時に選択した外国語)の長文問題の筆記試験と、面接が行われます。
各外国語の長文読解問題の筆記試験では、語彙力や読解力を試す長文読解問題が出題されます。外国語で書かれた比較的長い文章を読み込み、書かれている内容を十分に理解できているかが評価のポイントとなります。語彙・表現・論理的思考など、短期間では習得できない力が評価されます。日常的に外国語の文章に接し、その内容を正確に読解する訓練を行なっておくことが必要になります。
面接は1人につき最大30分程度の時間で行われます。志望動機、大学生活における展望、資格や受賞等の詳細、卒業後の将来像、留学などの異文化体験への関心、学業以外の能力や活動実績の詳細などの履歴に関わる内容、これまで学んできたこと、などについて質問されます。回答が全体として筋道の通ったものになっているか、「学問に対する主体性」が見てとれるか、などが評価のポイントとなります。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
【論文評価型】
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:筆記試験(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では「入学志望理由書」や「論文」、その他出願書類により選考が行われます。「入学志望理由書」は、文学部でどのような勉強をしたいのか、活動報告書に記載した活動実績や能力 ・資格等を志望専修での勉学にどのように活かしていけるかを2000字以内で具体的に記述します。
「論文」は、人文学の領域に属する任意のテーマ(初等教育学専修は小学校教育に関する任意のテーマ)について6000字~8000字程度で作成します。
②第2次選考:筆記試験(90分)、面接(口頭試問含む)
第2次選考では、小論文試験(90分)と面接が行われます。
小論文試験では、出題文を読み、800~1000字程度の小論文を作成します。問題の意図を的確にくみ取っているか、自身の意見を理路整然と記述できているか、主張の内容が首尾一貫しているか、自らの考えを展開しつつ、そこに独創性が発揮されているか、が評価のポイントとなります。
面接は1人につき最大30分程度の時間で行われます。志望動機、大学生活における展望、資格や受賞等の詳細、卒業後の将来像、留学などの異文化体験への関心、学業以外の能力や活動実績の詳細などの履歴に関わる内容、これまで学んできたこと、などについて質問されます。回答が全体として筋道の通ったものになっているか、「学問に対する主体性」が見てとれるか、などが評価のポイントとなります。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
出願書類をもとに、競技実績等に基づいて選考が行われます。
「志望理由書」は、自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、文学部を志望する理由と将来の抱負を中心に、800字以上1000字以内で記述します。志望理由や入学後の将来設計を明確に記述するようにしましょう。
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
小論文では、与えられた文章を読んだうえで、自身の見解を800字から1000字で記述させる問題が出題されます。2024年度入試(9月募集)では、共生社会のさらなる進展にむけて、スポーツもしくはスポーツを通じた「教育」がどのように貢献できるか、自身の考えを記述させる問題が出題されました。昨年度の過去問が学校HPに掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
<3>国際バカロレア入学試験
①小論文
②面接(口頭試問を含む)
①小論文
2024年度入試では、与えられた文章を読んだうえで、「文学部における学び」と「読書」との関係はどのように結びつけられるべきだと考えるか、自身の考えを800字~1000字程度で記述させる問題が出題されました。試験時間は90分です。
昨年度の過去問が学校HPに掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/baccalaureate/)
②面接(口頭試問を含む)
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
◆募集人員・倍率情報
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
募集人員は
文学部 総合人文学科(初等教育学専修以外) 10名
文学部 総合人文学科 初等教育学専修 3名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
文学部 | 5.5 | 6.3 | 5.6 |
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
募集人員は
文学部 13名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | ||
文学部 | 9月募集 | 1.1 | 1.2 | 1 |
12月募集 | 2.2 | 3 | 1 |
<3>国際バカロレア入学試験
募集人員は
文学部 若干名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
文学部 | 3 | 志願者なし | 志願者なし |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西大学文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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