関西大学総合情報学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西大学。

1886年に関西初の法律学校として設立されました。関西大学には5つのキャンパスと13の学部があり、「学の実化」を学是(理念)に掲げ、様々な教育活動を展開しています。SDGsへの取り組みをはじめ、デジタルトランスフォーメーションに向けた計画の実行など、先駆的な取り組みを行なっています。就職支援も充実しており、専門のカウンセラーが学生一人ひとりを支援しています。学内には各種資格取得、難関国家試験合格を目指す学生をバックアップする専門機関も設置されており、学生の資格取得をサポートしています。

総合情報学部では、文系・理系という枠組みにとらわれず、人文・社会・心理・ビジネス・コンピュータなど、あらゆる領域の問題を「情報」という視点から学びます。1年次で幅広い分野の基礎知識と情報のコアを学び、2年次からは「メディア情報系」「社会情報システム系」「コンピューティング系」の3つの系を指針に専門性の高い科目を履修します。いずれかの系に所属するのではなく、自分の未来ビジョンに合わせて自由に科目を選択し、自分だけのカリキュラムをカスタマイズします。

この記事では、そんな関西大学総合情報学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆関西大学総合情報学部の総合型選抜入試の名称

関西大学総合情報学部の総合型選抜入試は「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」という名称で募集がなされています。

◆関西大学総合情報学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

関西大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

総合情報学部では、学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づく教育を受けることのできる者として、様々な入試制度を通じて、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた入学者を広く受け入れます。

1特定の科目にとどまらず、高等学校までの各教科・科目を全般的に習得し、基礎的な学力を十分身に付けている。

2コンピュータや情報と人間・社会に対して強い興味や関心を持ち、幅広い教養と実践能力の基盤を有している。

3入学後に修得する知識やスキルを最大限に活用しながら、自分の専門を深く追求し、社会に貢献しようとする高い目的意識を持っている。

4文系・理系という枠にとらわれることなく、さまざまな領域を「情報」という視点から総合的に探究するための素養を有している。

公式HPのURL:

https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_inf/ug/outline/policy.html

◆出願条件・日程

関西大学総合情報学部の総合型選抜入試には「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」と「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」があります。

それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。

<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)

・出願期間:           2024年9月1日(日)~9月5日(木)  

・第一次選考(書類選考)合格発表日:   10月3日(木)

・第二次選考試験日:           10月20日(日) 

・第二次選考合格発表日:         11月1日(金)

出願資格は以下のとおりです。

また、「入学志望理由書」などの書類を提出する必要があります。

詳細は入試要項で確認してください。

https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/

<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)

・出願期間:           2024年9月3日(火)~9月6日(金)  

・第一次選考(書類選考)合格発表日:   10月3日(木)

・第二次選考試験日:           10月20日(日) 

・第二次選考合格発表日:         11月1日(金)

出願資格は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項を確認してください。

https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/

◆試験内容

<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)

総合情報学部のAO入試には「活動実績評価型」と「情報リテラシー評価型」があり、試験内容が異なります。それぞれの試験内容について説明します。

【活動実績評価型】

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接(口頭試問含む)

①第1次選考:書類選考

第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。

出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、総合情報学部を志望した理由と入学後に学びたい内容、ビジョンを示し、これまでに得た技能・活動実績を総合情報学部での学習や学生生活にどのように活かせるかを2000字以内で記述します。

②第2次選考:面接(口頭試問含む)

第2次選考では面接が行われます。

面接では、総合情報学部が求める学生像と学力に対して、どの程度の資質が備わっているか、学生生活の中で自身の活動実績を活かすことができるかが評価のポイントとなります。面接官からの一歩踏み込んだ質問に対しても自分自身の言葉で答えることができるように練習しましょう。

昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。

https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/

【情報リテラシー評価型】

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:プレゼンテーション、ディスカッション

①第1次選考:書類選考

第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。

出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、総合情報学部を志望した理由と入学後に学びたい内容、ビジョンを示し、これまでに得た技能・活動実績を総合情報学部での学習や学生生活にどのように活かせるかを2000字以内で記述します。

また、【情報リテラシー評価型】では、「課題レポート」も作成して提出する必要があります。「課題レポート」は指定された課題について、自分なりの考えや着想を盛り込んでレポートを1500字程度で作成します。例年、「課題レポート」は、3つの視点の1つから情報社会にまつわる問題点を考え、身近な具体例を挙げながら説明し、解決策を論じる問題となっています。

②第2次選考:プレゼンテーション(5分)、ディスカッション(60分程度)

第2次選考では、当日に出題される「情報リテラシーを問う課題」について、大学の実習教室のパソコンで発表用資料を作成し、プレゼンテーション(1人5分)、グループディスカッション(60分程度)を行います。

プレゼンテーション資料は、課題で問われていることに適切に答えているか、自分なりの論理で主張をしているか、根拠となる資料や例が出典元とともに示されているかが評価のポイントとなります。プレゼンテーションでは、決められた時間内に説得力のある説明ができているか、質問に対して的確な回答を返せるかが評価のポイントとなります。グループディスカッションでは、出題の内容を正しく理解し、解決に向けて順序立てて論理的に思考を進められているか、その理解や思考をもとに自分の考えを説明したり主張したりすることができているか、他のメンバーの考えを汲み取って生産的に議論しているか、課題遂行への配慮がなされているかといった点が評価のポイントとなります。

昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。

https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/

<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)

①第1次選考:書類選考

出願書類をもとに、競技実績等に基づいて選考が行われます。

「志望理由書」は、自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、総合情報学部を志望する理由と将来の抱負を中心に、800字以上1000字以内で記述します。志望理由や入学後の将来設計を明確に記述するようにしましょう。

②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)

第2次選考では90分間の小論文試験と面接が行われます。

2024年度入試の小論文試験では、5つの数字の平均値と中央値、最頻値を求める問題や、サッカーチームの成績表をもとに、勝率の平均値や中央値を求める問題、与えられた文章を400字程度に要約する問題が出題されました。

昨年度の過去問が学校HPに掲載されていますので、確認して対策しましょう。

https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。

◆募集人員・倍率情報

<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)

募集人員は 

総合情報学部 総合情報学科

活動実績評価型 10名 情報リテラシー評価型 10名です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
総合情報学部3.23.12.5

<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)

募集人員は

総合情報学部 総合情報学科 10名 です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
総合情報学部111.2

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、関西大学総合情報学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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