関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/18
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西大学。
1886年に関西初の法律学校として設立されました。関西大学には5つのキャンパスと13の学部があり、「学の実化」を学是(理念)に掲げ、様々な教育活動を展開しています。SDGsへの取り組みをはじめ、デジタルトランスフォーメーションに向けた計画の実行など、先駆的な取り組みを行なっています。就職支援も充実しており、専門のカウンセラーが学生一人ひとりを支援しています。学内には各種資格取得、難関国家試験合格を目指す学生をバックアップする専門機関も設置されており、学生の資格取得をサポートしています。
化学生命工学部では、現在、「新しい分子やマテリアルの設計・発明」や「DNA・タンパク質などの生体分子の働きと機能の解明・応用」など、最先端の基礎研究に取り組んでいます。未知なるものの性質やその成り立ちを解明し、それを生かす技術を創造して、暮らしや産業に役立てることを目標としています。
この記事では、そんな関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試の名称
関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試は「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」という名称で募集がなされています。
◆関西大学化学生命工学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
化学生命工学部では、学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づく教育を受けることのできる者として、様々な入試制度を通じて、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた者を広く受け入れます。
1.高等学校の教育課程を通じて、理科系科目(数学・物理学・化学・生物学)の基礎的知識と技能に加えて、「国語」「英語」さらに「社会」の基礎的な知識・技能を幅広く習得している。
2.高等学校の正課及び正課外での学習を通じて、柔軟な思考力、旺盛な知的好奇心、社会に貢献しようとする高い目的意識など、「考動力」の基盤を培っている。
3.「ものづくり」に必要な「化学・生物学・数学・物理学」を基礎とする学問領域を主体的に学んでいく強い意欲を持っている。
公式HPのURL:
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/outline/faculty.html
◆出願条件・日程
関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試には「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」と「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
・出願期間: 2024年9月1日(日)~9月5日(木)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「入学志望理由書」などの書類を提出する必要があります。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
◆試験内容
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
化学生命工学部のAO入試には、【探究評価型】、【実績評価型】(化学・物質工学科のみ)、【関大メディカルポリマー(KUMP)型】(化学・物質工学科のみ)があり、試験内容が異なります。それぞれの試験内容について説明します。
【探究評価型】
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」と「活動報告書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「入学志望理由書」は、化学生命工学部を志望した理由と、入学後は何を、どのように学びたいかについて、2000字以内で記述します。
「活動報告書」は、「自らが誇りをもって第三者に説明・アピールできる事柄」に関しての活動と成果について2000字以内で記述します。活動を通して得たものが、今後の学習意欲や大学での学生生活とどのように結びついているかを含めて記述するようにしましょう。
第1次選考では、それぞれの実績の内容から、目的意識の高さ、想像力、集中力、リーダーシップなどが判断されます。志望する学科の教育・研究との関連性を踏まえた上で、何かをつくりだす創造性や意欲をアピールできるようにしましょう。
②第2次選考:面接(口頭試問含む)
第2次選考では、個人面接が行われます。
面接では、第1次選考での内容を対面で確認する共に、コミュニケーション能力(聞く・読む・話す・書く能力)が評価されます。コミュニケーション能力が重視されるのは、研究者や技術者にとって、初対面の人とでも的確で広がりのある会話や表現ができることが重要であるからです。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
【実績評価型】(化学・物質工学科のみ)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」と「活動報告書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「入学志望理由書」は、化学生命工学部を志望した理由と、入学後は何を、どのように学びたいかについて、2000字以内で記述します。
「活動報告書」は、「自らが誇りをもって第三者に説明・アピールできる事柄」に関しての活動と成果について2000字以内で記述します。活動を通して得たものが、今後の学習意欲や大学での学生生活とどのように結びついているかを含めて記述するようにしましょう。
第1次選考では、それぞれの実績の内容から、目的意識の高さ、想像力、集中力、リーダーシップなどが判断されます。志望する学科の教育・研究との関連性を踏まえた上で、何かをつくりだす創造性や意欲をアピールできるようにしましょう。
②第2次選考:面接(口頭試問含む)
第2次選考では、個人面接が行われます。
面接では、第1次選考での内容を対面で確認する共に、コミュニケーション能力(聞く・読む・話す・書く能力)が評価されます。コミュニケーション能力が重視されるのは、研究者や技術者にとって、初対面の人とでも的確で広がりのある会話や表現ができることが重要であるからです。また、以下の点が面接の評価ポイントとなります。
<評価ポイント>
●アピールしている内容が、化学・物質工学科において専門教育を受けることにどのように関係し、どのように活かされるのか。
●大学の教育理念、化学・物質工学科の特徴および化学・物質工学科を専攻することの意義を理解しているかどうか。
●一般入学試験を経て入学した学生との学力差がなく、専門分野の授業についていけるかどうか。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
【関大メディカルポリマー(KUMP)型】(化学・物質工学科のみ)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:セミナー受講(60分)、レポート作成、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」と「課題レポート」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「入学志望理由書」は、化学生命工学部を志望した理由と、入学後は何を、どのように学びたいかについて、2000字以内で記述します。
「課題レポート」は、「関西大学入学試験情報サイト Kan-Dai web」から関大メディカルポリマー(KUMP)に関するWeb講義を聴講し、その内容を1200字程度にまとめます。第2次選考の面接では、このレポートに関する質問も含まれますので、それを踏まえたうえで作成しましょう。
②第2次選考:セミナー受講(60分)、レポート作成、面接(口頭試問含む)
第2次選考では、試験当日に60分のセミナーを受講し、当日配布されるレポート用紙にセミナーの概要をまとめて提出します。提出されたレポートと出願書類をもとに、約30分間の個人面接が行われます。面接の評価ポイントは以下のとおりです。
<評価ポイント>
●関大メディカルポリマー(KUMP)の研究内容と関連した材料やしくみの設計を通した『ものづくり』によって社会に貢献する目的意識の強い学生かどうか。
●「好奇心が強く新しい事象を学んだり新しい価値を生み出したりすることに喜びを感じることのできる学生」かどうか。
●化学・物質工学科の特徴、大学の教育理念および化学・物質工学科を専攻することの意義を自分なりに理解しているかどうか。
●常に科学について強い関心を有しているか。
●当日実施するセミナーに関するレポートやその理解度
●一般入学試験を経て入学した学生との学力差がなく、専門分野の授業についていけるかどうか。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:総合問題(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
出願書類をもとに、競技実績等に基づいて選考が行われます。
「志望理由書」は、自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、化学生命工学部を志望する理由と将来の抱負を中心に、800字以上1000字以内で記述します。志望理由や入学後の将来設計を明確に記述するようにしましょう。
②第2次選考:総合問題(90分)、面接(口頭試問含む)
第2次選考では90分間の筆記試験(総合問題)と面接が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。
アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
◆募集人員・倍率情報
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
募集人員は
化学生命工学部 化学・物質工学科、生命・生物工学科
【探究評価型】 5名 【実績評価型】 3名(化学・物質工学科のみ)
【関大メディカルポリマー (KUMP)型】 3名(化学・物質工学科のみ)です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
化学生命工学部 | 4.5 | 3.4 | 1.3 |
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
募集人員は
化学生命工学部 3名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
化学生命工学部 | 志願者なし | – | 2 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西大学化学生命工学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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