法政大学現代福祉学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、法政大学。

1880年に発足した日本最古の私立法学校「東京法学社」をルーツとしています。創立以来、「自由と進歩」の精神で、近代日本社会の建設に向けたリベラルでプログレッシブな教育と研究を展開してきました。現在はGMARCH最多の15の学部から構成される総合大学となり、毎年多くの受験生が受験する人気の私立大学となっています。東京六大学の一つでもあり、知名度が高い大学です。

現代福祉学部では、「社会福祉」、「臨床心理」、「地域づくり」の3つの分野を包括的に学ぶことにより、「ウェルビーイング」、すなわち健康で幸福なくらしを実現するための対人援助や地域づくりに貢献できる人材の育成を目指しています。4年間を通じて少人数教育体制が徹底されていることや、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格取得の際に必要となる実習科目が充実していることが特長です。

この記事では、そんな法政大学現代福祉学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

法政大学現代福祉学部の総合型選抜入試は、「まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験」、「グローバル体験公募推薦入学試験」、という名称で募集がなされています。

学科ごとに実施される試験が異なります。

「まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験」は、福祉コミュニティ学科で実施されています。

「グローバル体験公募推薦入学試験」は、福祉コミュニティ学科、臨床心理学科で実施されています。

◆法政大学現代福祉学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

法政大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

<福祉コミュニティ学科>

【入学前に備えているべき能力】

1.入学後の修学に必要な基礎学力としての知識を有している。

高等学校で履修する国語、地理歴史、公民、数学、外国語などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。

2.物事を多面的かつ論理的に考察することが出来る。

3.自分の考えを的確に表現し、伝えることが出来る。

4.少子高齢化、子どもの貧困問題、地域間格差拡大、心のケアなど、21世紀が直面している多様な社会問題に深い関心を持ち、その解決のための自由な発想力と社会に積極的に貢献する意欲を有している。

5.積極的に他者と関わり、実践を通した学びを深めようとする態度を有している。

【各募集区分で重視する能力】

●一般選抜(A方式入試、T日程入試、英語外部試験利用入試(出願資格型)および大学入学共通テスト利用入試)

基礎学力を重視しバランスの取れた学力を有する学生

●学校推薦型選抜

自発性、指導性、自由な発想力をもつ優秀な学生(指定校推薦入試)

高大連携により、特色ある教育を目指し、意欲のある学生(付属校推薦入試)

学業とスポーツを両立できる優れた人材(スポーツ推薦入試)

●総合型選抜等

まちづくり実践へのモチベーションの高い学生(まちづくりチャレンジ自己推薦入試)

海外高校留学体験に基づく能力、経験および意欲のある学生(グローバル体験公募推薦入試)

国際性を身につけた勉学の意欲のある外国人留学生(外国人留学生入試前期日程)

<臨床心理学科>

【入学前に備えているべき能力】

1.入学後の修学に必要な基礎学力としての知識を有している。

高等学校で履修する国語、地理歴史、公民、数学、外国語などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。

2.物事を多面的かつ論理的に考察することが出来る。

3.自分の考えを的確に表現し、伝えることが出来る。

4.子どもの発達、対人関係や家族関係の問題や心のケアなど、21世紀が直面している多様な社会問題に深い関心を持ち、その解決のための自由な発想力と社会に積極的に貢献する意欲を有している。

5.積極的に他者と関わり、実践を通した学びを深めようとする態度を有している。

【各募集区分で重視する能力】

●一般選抜(A方式入試、T日程入試、英語外部試験利用入試(出願資格型)および大学入学共通テスト利用入試)

基礎学力を重視しバランスの取れた学力を有する学生

●学校推薦型選抜

自発性、指導性、自由な発想力をもつ優秀な学生(指定校推薦入試)

高大連携により、特色ある教育を目指し、意欲のある学生(付属校推薦入試)

学業とスポーツを両立できる優れた人材(スポーツ推薦入試)

●総合型選抜等

海外高校留学体験に基づく能力、経験および意欲のある学生(グローバル体験公募推薦入試)

国際性を身につけた勉学の意欲のある外国人留学生(外国人留学生入試前期日程)

公式HPのURL:

https://www.hosei.ac.jp/gendaifukushi/shokai/policy/admission

◆出願条件・日程

法政大学現代福祉学部の総合型選抜入試には、「まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験」、「グローバル体験公募推薦入学試験」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験(福祉コミュニティ学科で実施)

・出願時期  2023年9月26日(火)~10月6日(金)

・試験日   【第一次選考】  書類審査のみ

      【第二次選考】 11月12日(日)

・合格発表日  【第一次選考】 11月2日(木)

        【第二次選考】 11月21日(火)

出願条件は以下のとおりです。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書(自己推薦書)」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

<2>グローバル体験公募推薦入学試験(福祉コミュニティ学科、臨床心理学科で実施)

・出願時期  2023年9月26日(火)~10月6日(金)

・試験日   【第一次選考】  書類審査のみ

     【第二次選考】 11月12日(日)

・合格発表日   【第一次選考】 11月2日(木)

         【第二次選考】 11月21日(火)

出願条件は、以下の1~4の条件を全て満たす者です。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書(自己推薦書)」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

◆試験内容

<1>まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験(福祉コミュニティ学科で実施)

①書類審査(第1次選考)

②筆記試験「小論文」(第2次選考)

③面接(第2次選考)

①書類審査(第1次選考)

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、最初に本文の主題に相当する「見出し」を20字程度で書いたうえで、「あなたが感じている、周囲の地域社会が直面している課題」、「その課題の解決に向けて、あなたが主体的に関わったまちづくりプログラムやプロジェクト、コンテスト等の活動内容や実績」、「その経験を通じてあなたが学んだこと」、「さらにその経験を大学生活の中でどのように発展させたいか」について、2000字以内で記載します。

②筆記試験「小論文」(第2次選考)

第2次選考では、小論文の試験が行われます。試験時間は60分です。

2023年度入試では、3つの新聞記事の中からもっとも関心のある記事を2つ選び、選んだ理由や評価する点、課題となる点を比較しながら、まちづくりに取り組む際に大切だと考えるポイントを記述させる問題が出題されました。2022年度入試と2021年度入試では、語群の中から3つの語句を取り上げ、地域で起きている社会問題を解決する政策提案をまとめさせる問題が出題されました。

詳細は、学校HPの入試要項に過去3年分の過去問が掲載されていますので、参照して対策するようにしましょう。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

③面接(第2次選考)

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<2>グローバル体験公募推薦入学試験(福祉コミュニティ学科、臨床心理学科で実施)

①書類審査(第1次選考)

②小論文(第2次選考)

③面接(第2次選考)

①書類審査(第1次選考)

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。2024年度入試においては、各学科を志望する理由について、最初に本文の主題に相当する「見出し」を20字以内で書いたうえで、2000字以内で記載するよう指示がありました。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

②小論文(第2次選考)

第2次選考では、小論文試験が行われます。試験時間は60分です。過去には、留学中に経験した現代福祉の課題と「ジェンダーギャップ」について、現代福祉の課題と「ワーク・ライフ・バランス」について、「ダイバーシティ&インクルージョン」の具体例について記述させる問題が出題されました。詳細は、学校HPの入試要項に過去3年分の過去問が掲載されていますので、参照して対策するようにしましょう。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

③面接(第2次選考)

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験

福祉コミュニティ学科 10名

<2>グローバル体験公募推薦入学試験

福祉コミュニティ学科 2名、 臨床心理学科 2名

倍率は

<1>まちづくりチャレンジ自己推薦入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
福祉コミュニティ学科3.331.4

<2>グローバル体験公募推薦入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
福祉コミュニティ学科1.511
臨床心理学科1.31.3

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、法政大学社会福祉学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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