法政大学国際文化学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、法政大学。

1880年に発足した日本最古の私立法学校「東京法学社」をルーツとしています。創立以来、「自由と進歩」の精神で、近代日本社会の建設に向けたリベラルでプログレッシブな教育と研究を展開してきました。現在はGMARCH最多の15の学部から構成される総合大学となり、毎年多くの受験生が受験する人気の私立大学となっています。東京六大学の一つでもあり、知名度が高い大学です。

国際文化学部では、文化をキーワードに国際的な視野で多様なテーマについて学びます。外国語の実践的な運用能力を伸ばし、異文化を肌で感じて理解できるよう、原則すべての学生に海外留学(Study Abroad=SAプログラム)を義務づけています。SAプログラムでは、2年次秋学期に、世界10カ国7言語圏に広がる15大学のいずれかに留学します。グローバル社会で文化の壁を乗り越え活躍する「国際社会人」の育成に取り組んでいます。

この記事では、そんな法政大学国際文化学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

法政大学国際文化学部の総合型選抜入試は、「分野優秀者入学試験」、「SA自己推薦入学試験」という名称で募集がなされています。

◆法政大学国際文化学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

法政大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

■国際文化学部では学部教育の到達目標として、外国語・情報学の学習や異文化理解の研鑽を通じて、自国の文化をはじめとするあらゆる文化を相対化し、グローバルな視野で物事を考えたうえで、情報の受信・発信が可能な〈国際社会人〉の養成を掲げている。本学部では、〈国際社会人〉の理想像を、「博愛と平等の精神に基づく行動により、国家、民族、宗教や時代の壁を超えて敬愛される人物」と定めている。

■入学後の学習やSA (Study Abroad)プログラム等により、学部がめざす〈国際社会人〉となりうる資質や意欲のある志願者を幅広く募り、学部の教育目標、学位授与方針に照らして、次のような学生を受け入れる。

1.一般選抜(A方式入試、T日程入試、英語外部試験利用入試及び大学入学共通テスト利用入試):外国語の運用能力をはじめ、総合的な学力を身につけている。

評価の際には、いずれの入試においても、語学力を中心に、知識・技能、思考力・表現力を重視して、様々な地域からの多様な学生を受け入れる。

2.学校推薦型選抜(指定校推薦入試、(国際バカロレアディプロマ・プログラムスコアに基づく推薦を含む)付属校推薦入試、スポーツ推薦入試):総合的な学力を持ち、本学部への入学を強く希望し、入学後の勉学についても明確な意欲を持つ。

評価の際には、書類審査、オリエンテーション、面接、グループディスカッションを実施し、知識・技能、思考力・判断力を重視する。

3.総合型選抜(SA自己推薦入試、分野優秀者入試):SA自己推薦入試については、ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・スペイン語・朝鮮語のうち、いずれかの言語圏の文化に強い関心を持ち、かつ留学を希望し、自らの関心内容や学習意欲を適切に表現できる。(国際バカロレア利用自己推薦を含む)分野優秀者入試については、言語文化(英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・ スペイン語 ・朝鮮語の習得等)、表象文化、地域研究、情報処理・プログラミングなど、いずれかの分野で優れた成果を有する 。

評価の際には、書類審査と面接を実施し、知識・技能、思考力・判断力・表現力、学習意欲を重視する。

4.外国人留学生入試(前期日程)、日本語教育プログラム修了生入試、指定校推薦入試(日本語学校、海外高等学校):日本語能力をはじめ、総合的な学力を身につけており、日本の文化や社会に強い関心を持ち、一般学生との相互交流によって学問的な問題意識を深めることができる。

評価の際には、書類審査と面接を実施し、知識・技能、思考力・判断力、学習意欲を重視する。

■入学志願者に求める高校等での学習の取り組み:外国語や異文化に興味を持ち、物事を複数の視点で多面的に考察していくような学びが望ましい。大学での豊かな学びや多様な可能性を確実なものにするため、常に自己を高める努力を怠らず、知的好奇心や共感力を育み、幅広い基礎学習を積み重ねておくことが必要である。

公式HPのURL:

https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/policy/admission/?auth=9abbb458a78210eb174f4bdd385bcf54

◆出願条件・日程

法政大学国際文化学部の総合型選抜入試には、「分野優秀者入学試験」、「SA自己推薦入学試験」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>分野優秀者入学試験

・出願時期  2023年10月3日(火)~13日(金)

・試験日   【第一次選考】 書類審査のみ

     【第二次選考】 11月19日(日)

・合格発表日  【第一次選考】 11月10日(金)

        【第二次選考】 11月28日(火)

出願条件は以下のとおりです。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書(自己推薦書)」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

<2>SA自己推薦入学試験

・出願時期  2023年10月3日(火)~ 10月13日(金)

・試験日   【第一次選考】 書類審査のみ

     【第二次選考】 11月19日(日)

・合格発表日  【第一次選考】 11月10日(金)

        【第二次選考】 11月28日(火)

出願条件は、以下のとおりです。

また、インターネット出願サイトから印刷した「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

◆試験内容

<1>分野優秀者入学試験

①書類審査(第1次選考)

②面接(第2次選考)

①書類審査(第1次選考)

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、これまでの学習や活動で特に熱心に取り組んだことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいか、1500字程度で記述する必要があります。

また、入試要項には、『「高等学校での学習評価(調査書の内容等)」も合否判定の重要な項目になります。特に「外国語」については、本学部においては2年次にSAプログラム(留学)が必修となっているため、これに必要なレベルの学習成果を修めていることが望まれます。』と記載されており、外国語の成績が重視されているといえるでしょう。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

②面接(第2次選考)

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<2>SA自己推薦入学試験

①書類審査(第1次選考)

②面接(第2次選考)

①書類審査(第1次選考)

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「自己推薦書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。「自己推薦書」には、①SA希望先、②SA希望先について興味を抱いたきっかけとその後の学習歴(約800字)、③SA希望先の言語・文化について、入学後、何をどのように学びたいか(約600字)、を記載する必要があります。留学を希望しており、留学希望先の国に対して強い関心を持って積極的にアプローチしていることを訴える文章を記述するようにしましょう。

②面接(第2次選考)

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。

また、SA自己推薦入学試験は、ドイツ・フランス・ロシア・中国・スペイン・韓国のうち、いずれかの言語圏の文化に強い関心を持ち、かつ留学を希望する者で、留学先の国に対し積極的にアプローチしている者、またその関心内容や学習意欲について適切に表現できる者を受け入れる試験です。留学希望先の国に興味を抱いたきっかけや学習内容など、「自己推薦書」に記述した内容について、より詳しく説明を求められることが想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>分野優秀者入学試験

国際文化学科 10名

<2>SA自己推薦入学試験

国際文化学科 25名

倍率は

<1>分野優秀者入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
国際文化学科1.92.62.9

<2>SA自己推薦入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
国際文化学科2.92.73.1

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、法政大学国際文化学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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