同志社大学スポーツ健康科部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/19
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、同志社大学。
同志社大学は、1875年京都の地に設立された同志社英学校をルーツとする、14学部・16研究科で構成される総合大学です。創立者、新島襄の教育にかける情熱を現代にいたるまでの約150年間引き継ぎ、「良心を手腕に運用する人物の養成」という建学の精神に基づいて「良心教育」を展開しています。建学の精神を実現するために、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つの教育理念を打ち立てています。徳育の価値判断の基準をキリスト教に置き、一人ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生が自らを律しながらも自由に行動することを尊重し、大きな視野でものごとを考えることを重視しています。
スポーツ健康科学部では、「スポーツ」と「健康」、「QOLの向上」を視野に入れながら 、社会環境に関する知見や理論など多角的な視野を会得し、社会に幅広く貢献できるスポーツと健康のエキスパートの育成を目指しています。「健康科学領域」、「トレーニング科学領域」、「スポーツ・マネジメント領域」の3つの学問領域を横断的かつ複合的に学習することで、多角的な視野と専門のスキルを身につけます。
この記事では、そんな同志社大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆同志社大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試の名称
同志社大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試は「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」、「自己推薦(スポーツ)入学試験」という名称で募集がなされています。
◆同志社大学スポーツ健康科学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
同志社大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
スポーツ健康科学部では、スポーツと健康、及びそれらを取り巻く社会環境に関する知見や諸理論、技能を総合的・体系的に修得し、スポーツ活動、国や地方自治体、教育機関、スポーツ関連産業及びヘルスケア産業等の現場で、専門的な立場から「健康の増進」やスポーツの「パフォーマンス向上」及び「社会的発展」に寄与・貢献できる多様な人材の養成を目指しています。そのために、スポーツ健康科学部では、次のような学生を求めています。
―スポーツ健康科学部の求める学生像
知識・技能
スポーツ健康科学部では、スポーツ健康科学に関する専門的知識・技能を修得するために必要な基礎知識や外国語の読解・表現能力等を有する学生を求めています。自然科学と人文社会科学にまたがる文理融合型のスポーツ健康科学を学ぶために幅広い基礎学力が必要となります。
思考力・判断力・表現力
スポーツ健康科学部では、高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、それに基づく論理的思考力やスポーツと健康に対して幅広い関心を有し、既成の事実や価値観に捉われることなく、自ら課題を見出し、探究し、的確に表現できる学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
スポーツ健康科学部では、様々な立場にある人々の意見を取り入れ、相互理解を深めようとする協調性や高いコミュニケーション能力を有する学生を求めています。「スポーツを通じた健康づくり」、「トレーニング科学に基づいたスポーツパフォーマンスの向上」、「スポーツを取り巻く社会環境の整備・充実」などスポーツ健康科学に関わる課題に対して主体的かつ積極的に取り組む学生を求めています。
―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語
グローバル化が加速しているスポーツは、世界共通の文化として普及・発展を遂げています。われわれがスポーツの価値や情報を共有するためには、英語によるコミュニケーション能力を身につけることがますます必要になっています。入学までに、英語能力をできるだけ向上させるための努力をしてください。TOEIC®LISTENING AND READINGテスト、TOEFL®テスト、IELTS、実用英語技能検定(英検)、国際連合公用英語検定などの試験を受けて、自分の英語能力を確かめることを心掛けましょう。
国語(現代文)
スポーツ健康科学を学ぶ上で、専門書や論文を読みこなすには、文章の内容を正確に理解し、その趣旨を的確に要約する文章読解能力が必要になります。そして、レポートや論文を作成するには、根拠を示して自分の考えを説得力のある文章にする論理的表現力や表現すべき文章を論理的に組み立てる文章構成力が要求されます。常日頃から読書に親しみ、国語能力の向上に努めてください。また、新聞や雑誌などの活字体の文章に目をとおして、スポーツと健康についての現代的課題の動向を知るようにすることも大切です。
地理歴史・公民
スポーツ健康科学部で学ぶ社会科学の学修領域には、スポーツを取り巻く社会環境の整備やスポーツビジネスの経営的課題に取り組むスポーツ・マネジメント領域があります。スポーツ・マネジメント関連の科目を修得するには、スポーツと社会の関係をより深く理解するため、歴史、地理、現代社会、政治・経済などの文系科目に関する基礎知識を有することが望まれます。
理科
スポーツ健康科学部で学ぶ自然科学の学修領域には、身体の構造や機能に関する医科学的理解を基礎とする健康科学領域と、スポーツパフォーマンスの向上や運動習慣の獲得のためにスポーツ科学を活用するトレーニング科学領域があります。健康科学やトレーニング科学に関連する科目を修得するには、物理、化学、生物といった理系科目の基礎知識が必要になるため、自然科学の複数の領域に関心をもって学ぶように心掛けてください。
数学
スポーツ健康科学の学修領域において数学の役割は重要です。健康科学、トレーニング科学、スポーツ・マネジメントの3領域ともに、数学的手法を用いて身体のパフォーマンスや社会経済データの解析を行います。例えば、スポーツパフォーマンスの向上やトレーニングの最適化、スポーツのビジネスやマーケティング戦略を立案する際にも数学的手法が活用されます。そのため、数学の基礎知識を身につけることを心掛けましょう。
―入学者選抜制度
スポーツ健康科学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、スポーツと健康に対する関心や学習意欲、並びに論理的思考力、表現力、コミュニケーション力などを評価する様々な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、面接、口頭試問、小論文などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜
スポーツを「する・観る・支える」のいずれかの観点から深く関わった経験を有し、スポーツや健康の学びに対する高い意欲を持つ優れた人物を評価するため、出願書類に加えて、小論文及び面接による丁寧な選抜を行っています。小論文ではスポーツ健康科学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、面接では従来の教科・科目の筆記試験だけでは測ることができない一人ひとりの多様な能力や将来の可能性、学びに対する目的意識・学習意欲を評価し、総合的に審査しています。
※学部の求める学生像はこちらをご覧ください。(https://www.doshisha.ac.jp/files/nyugk/page/AO_Ideal%20student%20profile.pdf)
自己推薦(スポーツ)入学試験
高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、高等学校在学中に優れたスポーツ競技成績をおさめ、スポーツ健康科学部で学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類ではスポーツ競技成績および「知識・技能」を評価しています。また、小論文ではスポーツ健康科学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、面接では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、スポーツ活動と学びに対する高い意欲や「思考力・判断力・表現力」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
公式HPのURL:
https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/admission_policy/undergrad/index.html#sp
◆出願条件・日程
同志社大学スポーツ科学部の総合型選抜入試には「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」と「自己推薦(スポーツ)入学試験」があります。
それぞれの試験の出願条件は以下のとおりです。
<1>アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月6日(金)
・第1次審査(書類審査)結果発表日: 10月4日(金)
・第2次審査試験日: 10月20日(日)
・合格発表日: 11月7日(木)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「エッセイ」などの書類も提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/ao_guide/index.html)
<2>自己推薦(スポーツ)入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月6日(金)
・第1次選考(書類選考)結果発表日: 10月7日(月)
・第2次選考試験日: 10月20日(日)
・合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/preferred_application/index.html)
◆試験内容
<1>アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
①第1次審査:書類審査
②第2次審査:小論文、面接(プレゼンテーション含む)
①第1次審査:書類審査
第1次審査では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「志望理由書」と「エッセイ」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「志望理由書」は、文化情報学部を志望した理由や、入学後の学習計画等について、目指す将来像を交えて日本語1000字以内で記入します。
「エッセイ」は日本語2000字以内で記述します。テーマは自由に設定できますが、スポーツに関連したテーマでなければなりません。
②第2次審査:小論文、面接(プレゼンテーション含む)
第1次審査の合格者を対象に、第2次審査では小論文試験と面接が行われます。
小論文の試験時間は60分です。(過去問データなし)
面接では、自己紹介(5分程度)、アピールしたいテーマについてのプレゼンテーション(10分程度)、質疑応答による口頭試問(15分程度)が課されます。なお、プレゼンテーションはパワーポイントを使用し、パソコンとプロジェクターを使って行います。アドミッションポリシーを確認し、大学が求める学生であることをアピールするプレゼンテーションができるように、練習しておきましょう。
<2>自己推薦(スポーツ)入学試験
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文、面接
①第1次選考:書類選考
第1次選考は出願書類にもとづき、競技成績(競技人口を考慮)を点数化し、外部英語試験の成績を加点して、総合的に評価されます。
出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は800字以内で記入します。同志社大学スポーツ健康科学部を志望する理由、入学後に何を学びたいか、大学での学びを将来どのように生かしたいかなど、自身の言葉でわかりやすく記述するようにしましょう。
②第2次選考:小論文、面接
第1次選考合格者を対象に、第2次選考では小論文試験と面接が行われます。
小論文の試験時間は60分です。小論文ではスポーツ健康科学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているかが評価されます。
面接では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどが評価されます。スポーツ活動と学びに対する高い意欲や「思考力・判断力・表現力」が重視されます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。
◆募集人員・倍率情報
<1>アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
募集人員は
スポーツ健康科学科 4名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
スポーツ健康科学科 | 11 | 10.5 | 10.3 |
<2>自己推薦(スポーツ)入学試験
募集人員は
スポーツ健康科学科 20名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
スポーツ健康科学科 | 2.7 | 1.9 | 2.2 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、同志社大学スポーツ健康科学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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