同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/22
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、同志社大学。
同志社大学は、1875年京都の地に設立された同志社英学校をルーツとする、14学部・16研究科で構成される総合大学です。創立者、新島襄の教育にかける情熱を現代にいたるまでの約150年間引き継ぎ、「良心を手腕に運用する人物の養成」という建学の精神に基づいて「良心教育」を展開しています。建学の精神を実現するために、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つの教育理念を打ち立てています。徳育の価値判断の基準をキリスト教に置き、一人ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生が自らを律しながらも自由に行動することを尊重し、大きな視野でものごとを考えることを重視しています。
文化情報学部は、芸術や言語、社会、経済、歴史、心理などの人間の営みを文化と捉え、文化現象をデータサイエンスによって分析・解析することで、これまでの手法では見えなかった事実を探っていく、文理融合型の学部です。“人間が何を求め、何を幸せと感じ、どういったときにどんな行動をとるのか”を考察してデータを深く解釈し、人間に本当の幸福をもたらす事業や持続可能な社会の実現に資する総合知の創出を見据えています。
この記事では、そんな同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試の名称
同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試は「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」という名称で募集がなされています。
◆同志社大学文化情報学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
同志社大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
文化情報学部は、文化に関する確かな情報が社会問題の解決において枢要であることを理解し、課題の解決のために実践的にデータを利活用する学問としての「データサイエンス」の方法論に基づいて、新たな価値を析出・創造できる人物を養成することを目的としています。そのために、次のような学生を求めています。
―文化情報学部の求める学生像
知識・技能
広い意味での文化についての知識や関心とともに、データサイエンスの技法を学ぶための基礎となる知識と技能を身につけている学生
思考力・判断力・表現力
本学部の探究的カリキュラムを十分に生かすための言語の運用能力に加え、数理的な理解力・表現力・思考力を身につけている学生
主体性・多様性・協働性
人間をとりまくさまざまな文化現象の中に新しい価値を見いだし、それを社会問題の解決につなげようとする開拓的かつ向社会的な精神をもつ学生
―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語
文化情報学部では、幅広い文化領域の知識とデータサイエンスの手法を学び、文化と人間に関わる様々な現象の解明を目指します。そのためには、日本のみならず、世界の多様な文化を研究対象とし、英語で書かれた資料を読み解き、自らの意見や考えを英語で発信することが求められます。国語力は言うに及ばず、バランスのとれた高度な英語運用能力が必要になります。入学前までに、豊富な語彙力と正しい文法知識を習得しておくよう努めるとともに、4技能(読む・書く・聞く・話す)の一層の向上を心掛けてください。高等学校での学修に加えて、TOEFL®テスト・TOEIC®LISTENING AND READINGテストなどの外部試験を活用することも有用でしょう。
国語(現代文)
文化情報学部では、大量で複雑なデータを分析し、深く理解した上で、わかりやすく伝える力が必要です。具体的には、先行論文や口頭発表の内容を正確に把握し、客観的な証拠をもとに自らの意見を組み立て、豊富な語彙によって的確で簡明な方法で表現する能力、すなわち、国語力の涵養が求められます。できるだけさまざまなジャンルの本、特に論説文を中心に、初めて出会った語句や表現、論理展開の方法などに留意しながら、多読・精読に努めてください。これは、単にレポートや論文を書く時に役立つだけではなく、論理的思考力を養うのに必要な基本的訓練です。国語力は、大学での勉学・研究に求められる思考力そのものなのです。
数学
文化情報学部では、データサイエンスの手法を用いて、広い意味での文化現象の解明に取り組みます。そこでは、数学の諸概念の知識や数学的な考え方が非常に重要になります。単に計算ができる、問題が解けるなどの表面的な力ではなく、物事を論理的に深く考える力が必要となります。高等学校での数理系の学びにおいて、意識的にこれらの力を身につけるように努めてください。データサイエンスを用いてデータを解析するための知識技能として、統計学、情報学などの知識が必要であり、それらの知識の根幹をなすのは数学です。高等学校で学ぶ数学は、より高度な科学の基礎となるものであり、大学での学修のみならず、社会での活動において有用なものです。高等学校での数学の積極的な学びに期待します。
情報
文化情報学部では、実験や調査などを通して得たデータを意味のある情報に変換し、情報技術を活用することで文化が関わる問題の発見・解決に取り組みます。こうした学びを通して、情報社会で活躍するために必要な資質と能力を養っていきます。そのためには、高等学校の学びにおいて、情報に関する科学的な考え方を習得し、情報社会と人との関わりについて理解を深めておくことが重要です。情報や情報技術の活用に欠かせないメディアの特性や、情報に関する法規や制度、情報セキュリティや情報モラルについて十分に理解しておくことが大学におけるより高度な学びの基盤となります。さらに、情報デザインをふまえた効果的なコミュニケーションを身につけておくことも、大学における知的な共同作業には欠かせません。高等学校において積極的に情報を学ぶことを望みます。
―入学者選抜制度
文化情報学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、文化やデータサイエンスに対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、口頭試問、小論文などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜
従来の教科・科目の筆記試験だけでは測ることができない一人ひとりの多様な能力や将来の可能性、文化情報学部で学びたいという目的意識・学習意欲を持って、自ら問題を発見し、その解決に向けて主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を備えた人物を適正に評価するために、出願書類に加えて、プレゼンテーションを含む面接および口頭試問を行い、丁寧な選抜を行っています。とりわけ、本入試においては、学びに対する高い意欲、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
※学部の求める学生像はこちらをご覧ください。(https://www.doshisha.ac.jp/files/nyugk/page/AO_Ideal%20student%20profile.pdf)
公式HPのURL:
https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/admission_policy/undergrad/index.html#bunzyo
◆出願条件・日程
同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月6日(金)
・第1次審査(書類審査)結果発表日: 10月4日(金)
・第2次審査試験日: 10月19日(土)
・合格発表日: 11月7日(木)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「エッセイ」などの書類も提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/ao_guide/index.html)
◆試験内容
①第1次審査:書類審査
②第2次審査:面接(プレゼンテーション含む)、口頭試問
①第1次審査:書類審査
第1次審査では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「志望理由書」と「エッセイ」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「志望理由書」は、文化情報学部を志望した理由や、入学後の学習計画等について、目指す将来像を交えて日本語1000字以内で記入します。
「エッセイ」のテーマは自由で、日本語2000字以内で記述します。
②第2次審査:面接(プレゼンテーション含む)、口頭試問
第1次審査の合格者を対象に、第2次審査では面接と口頭試問が行われます。試験時間は面接と口頭試問合わせて30分程度です。簡単な自己紹介と文化情報学部への進学動機につながるプレゼンテーション(10分程度)、口頭試問(20分程度)が課されます。入学意欲を示し、大学が求める学生であることをアピールするプレゼンテーションができるように、練習しておきましょう。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
文化情報学科 15名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
文化情報学科 | 3 | 2.9 | 3.3 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、同志社大学文化情報学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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