早稲田大学創造理工学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/09/11
関東の私立最難関大学のひとつ、早稲田大学。
1882年に大隈重信によって創設された「東京専門学校」を前身としています。早稲田大学には多様な領域をカバーする13の学部があり、「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を建学の理念として、様々な教育・研究活動を行なっています。就職に強い大学としても有名で、様々な業界で毎年高い就職実績を残しています。学部・学年問わず全ての学生が受講できる多彩な教育プログラムが展開されており、なかでも基盤教育では、「アカデミックライティング」「英語」「データ科学」「数学」「情報」の5つの分野を学ぶことができます。文理連携の学びと各学部で修得する専門知識や論理性を組み合わせ、たくましい知性を鍛えることができます。
創造理工学部では、「人間」「生活」「環境」の3つのキーワードに基づき、社会が直面する様々な問題を科学技術の観点から解決し、多様な価値観を反映した新しい豊かさを創造できる人材の育成を目指しています。そのために、人間やコミュニティと密接な関係のある建築・エンジニアリング系の分野と、環境や社会基盤に関連する5つの学科が連携し、教育・研究活動を展開しています。
この記事では、そんな早稲田大学創造理工学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆総合型選抜入試の名称
早稲田大学創造理工学部の総合型選抜入試は「早稲田建築AO入試(創成入試)」という名称で募集がなされています。
◆早稲田大学創造理工学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
早稲田大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
創造理工学部は、人間、生活、環境の3つのキーワードに基づき、科学技術の観点から人間生活と環境分野で発生している様々な問題を解決し、多様な価値観に基づく新しい豊かさを創造できる人材の養成を目的としている。この豊かさの創造のために、人間活動を支援し、地球環境に調和する空間・装置・コミュニティを創出する技術および環境システム技術に関する実践的教育と研究を展開していくことが、当学部が掲げる教育研究上の理念である。このような理念のもとで、ともに学び、ともに新たな豊かさを創造しようという意欲に満ちた個性的な学生を、日本国内はもとより世界から幅広く求める。高等学校等における学習によって、高い基礎学力(知識・技能・思考力・判断力・表現力)を身に着け、勉学意欲が強く、自ら主体的に考え、行動しようとする意識が高い者を受け入れることを基本方針とする。
入学者選抜の方法
※ 学部名の表記がないものは3学部共通
上記の方針に基づき、以下の入試による選抜を行う。
◆一般選抜では、数学、理科、外国語において高い学力を有していることを重視する。科目・設問により選択型と記述型の解答方式を用いて、多角的に学力を評価する。創造理工学部建築学科では空間表現(デッサン)の力も評価する。「主体性」「多様性」「協働性」については合否判定における評価基準とはしないが、出願時における記述を通じて確認する。
◆指定校推薦入試では、高等学校等での教育内容を堅実に習得した勉学意欲の高い者を受け入れる。書類審査(志望理由書、高校調査書等)、面接審査を基に総合的に評価する。また、基幹理工学部では指定校推薦制度を活用した「北九州地域連携型推薦入試」を実施し、地方貢献の意識の高い人材を受け入れる。
◆附属高校・系属高校推薦入試では、基礎学力に加え幅広い知識と豊かな教養を持ち、リーダーシップを発揮できる者を受け入れる。高校調査書等を基に総合的に評価する。
◆特別選抜入試【先進】では、理工系科目において極めて優れた能力を有する者を受け入れる。書類審査(理数系の各種コンテストの成績、志望理由書、高校調査書等)、面接審査を総合的に評価する。
◆早稲田建築AO入試(創成入試)【創造・建築学科】では、創造性豊かで指導力に富み、率先してチームをまとめ上げるコミュニケーション能力に優れた活発な者を受け入れる。書類審査(自己報告書、活動実績報告書、高校調査書等)、面接審査(プレゼンテーション等)を総合的に評価する。
◆外国学生入学試験では、日本国外での教育・文化的な経験を持ち、かつ確かな基礎学力を備えた者を受け入れる。数学・理科の筆記試験、英語外部検定試験および面接審査等により総合的に評価する。
◆英語学位プログラムAO入試では、日本国外の教育制度において確かな基礎学力を身に着け、大学での英語による専門分野の学習に強い意欲を持った者を受け入れる。書類審査(志望理由書、高校調査書、英語外部検定試験等)、面接審査を総合的に評価する。 ※先進理工学部は2022年9月入学をもって、英語学位プログラムの入学者募集を停止しています。
公式HPのURL:
◆出願条件・日程
早稲田大学創造理工学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月10日(火)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月8日(火)
・第二次選考試験日: 10月19日(土)
・最終合格発表日: 11月5日(火)
出願資格は、以下のとおりです。
また、「志願者自己報告書」などの書類も作成して提出する必要があります。詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.waseda.jp/fsci/admissions_us/application/)
◆試験内容
①第一次選考:書類選考
②第一次選考合格者課題:自己PR資料の作成
③第二次選考:筆記試験(120分)、面接
①第一次選考:書類選考
第一次選考では、出願書類が総合的に審査されます。
出願書類のなかでも「志願者自己報告書」は自身をアピールする重要な書類といえますので、入念に準備しましょう。
「志願者自己報告書」には、「Ⅰ.志望理由」「Ⅱ.入学後の抱負」「Ⅲ.学業等履歴」「Ⅳ.活動実績」を記入します。
「Ⅰ.志望理由」は、建築学科を志望した理由、早稲田建築AO入試を知り、応募するに至った経緯を記入します。「Ⅱ.入学後の抱負」は、建築学科入学後の抱負、勉強・研究計画等を記入します。いずれも字数制限はありませんが、枠内に収める必要があります。
「Ⅲ.学業等履歴」「Ⅳ.活動実績」の記入についての詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.waseda.jp/fsci/admissions_us/application/)
②第一次選考合格者課題:自己PR資料の作成
第一次選考合格者のみ、創造性や個性、リーダーシップなどをアピールする、作品・研究・調査・社会貢献などの活動実績を表す資料(書式・枚数自由)を作成します。作成した資料は、第二次選考当日に持参し、提出します。第二次選考の面接で、自己PR資料を使用してプレゼンテーションを行ないますので、それを踏まえたうえで入念に準備する必要があります。詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.waseda.jp/fsci/admissions_us/application/)
③第二次選考:筆記試験(120分)、面接
筆記試験では、提示されたテーマに対して、鉛筆によるドローイングと文章説明による提案・表現を行います。造形的観点からの空間描写法だけでなく、広く社会的知識と思考力、工学的観点に立った総合的な論理構築力などが反映されるものとします。大学ホームページに過去3年分の問題が掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/past-test/#anc_24)
面接は、複数の受験者と複数の面接官によるグループ面接(30分間)の後、面接官が受験者一人ずつと面接する個人面接(10分間)を行ないます。筆記試験の答案に関する質疑の他、これまでの活動内容、学習成果、意欲も評価対象となります。また、作成した「自己PR資料」をもとに、プレゼンテーションを行います。「自己PR資料」以外に、これまでの活動・作品をあらわす資料等をプレゼンテーション時に持参し、使用することも可能です。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
建築学科 約25名(※) です。
※募集人員は目標数であり、試験結果により合格者数は増減することがあります。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
建築学科 | 4.3 | 5.5 | 4.1 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、早稲田大学創造理工学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
早稲田大学の他の学部の情報をチェックしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/waseda
無料の面談サービスを利用して、塾選びの相談をしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/about-introduction-service/