中央大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

受験生に人気の難関私立大学であるMARCHのうちの1つ、中央大学。

都内3つのキャンパスを設置しています。メインキャンパスは八王子にあり、MARCHのほかの大学と比べると落ち着いた雰囲気のキャンパスです。硬式野球部など、スポーツでも有名であり、一般受験での人気の高い大学です。

その中で経済学部では八王子キャンパスに設置されており、多彩な専門科目を学ぶことができ、自分のに応じて様々な知識を身に着けることができることが特徴です。卒業生は、会計士や公務員など様々な業界に就職しており、自分に合った専門的な勉強ができます。

この記事では、そんな中央大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆中央大学経済学部の総合型選抜入試の名称

中央大学経済学部の総合型選抜入試は「高大接続入試」、「英語運用能力特別入試」という募集がなされています。

◆中央大学経済学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

中央大学経済学部高大接続入学試験の入試要項には以下のように記載されています。

「高大接続入学試験では、本学経済学部入学後の学習計画や将来の構想が明確であり、これまでの活動 経験を本学部における学びやその後の進路において活用できると自己アピールできる方を求めます。 そのため、入学後の学習計画や将来の構想を実現するために必要な基礎学力を確認したうえで、学習意 欲、思考力・判断力・表現力、主体性・協働性に基準を置いた選考を行います。また、特に本学部「入 学者受入方針(アドミッション・ポリシー)」に掲げた「求める人材」との整合性を重視します。」

この入試では求めるが人材つまり学生とアドミッションポリシーが適合しているかを重視されています。注意深くアドミッションポリシーを読み、しっかりとそれに関係したアピールができるかが重要です。

中央大学経済学部の入試要項にはこのように書いてあります。

経済学部では、経済学及びその関連領域にかかる教育研究を行うことにより 、経済や経営についての専門的知識を備え、社会の多様なニーズに応えられる、冷静な思考力と温かい心を持った国際的な視野に立つ経済人を育成することを目的としています。同時に、幅広い教養、論理的な思考力、対人交渉や相互理解のための優れたコミュニケーション能力を備えた、社会のあらゆる場面で活躍できる知識の深さと広さを併せもつ人材を養成することを目的としています。これらの目的を達成するために、次のような学生を求めています。
 ・私たちの生活の基礎となる経済の仕組みについて専門的に学びたい人
 ・論理的な思考力と、プレゼンテーション能力を身につけたい人
 ・パソコンを使った情報処理技術や、会計の専門知識を身につけたい人
 ・企業や官公庁、国連、NGOなどで、経済の専門知識を活かしたい人
 ・環境問題、福祉政策の専門知識を身につけ、地域社会に貢献したい人
 ・将来ロースクールなど専門職大学院に入って、経済に強い専門家を目指す人
 ・将来大学院に入って、より高度な経済学を学ぶことを目指す人

 以上に基づき、次のような知識・能力・態度等を備えた学生を多様な選抜方法によって受け入れます。
 ・幅広い問題関心とすぐれた能力をもち、経済学部で学修する高い意欲を有している。(主体性 ・協働性)
 ・地理歴史、公民で修得した現代世界のなりたちとその諸問題に対する広い知識を有している。(知識・技能)
 ・経済学及びその関連領域を専門的に学ぶ上で必要なだけでなく、今日のグローバル社会の中で活躍する経済人 を目指すために不可欠な英語力の基礎を身につけている。(知識・技能)
 ・国語できたえた文章力を有している。(思考力・判断力・表現力)
 ・数学できたえた論理的思考力を有している。(思考力・判断力・表現力)

(要項より抜粋)

◆出願条件・日程

中央大学経済学部「高大接続入学試験」には出願条件に制約があります。


 (1) 2024年3月31日までに、以下①~⑫のいずれかに該当する者(見込み含む)。

 ①高等学校又は中等教育学校を卒業した者。 ※(3)【資格・実績評価型】については、「2024年3月31日までに卒業見込みの者」のみ出願を受け付 けます。

 ②特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者。

③外国において、学校教育における12年の課程を修了した者(注1)。

④外国における、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格した18歳以上の者(注1)。

⑤外国において、文部科学大臣が指定した11年以上の課程を修了したとされるものであること等の要件を満たす 高等学校に対応する学校の課程を修了した者。

⑥文部科学大臣が外国の高等学校相当として指定した外国人学校を修了した者(注1)。

⑦高等学校と同等と認定された在外教育施設の課程を修了した者。

 ⑧文部科学大臣が指定した専修学校の高等課程を修了した者。

⑨外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEA レベルを保有する者。

 ⑩国際的な評価団体(WASC、CIS(ECIS)、ACSI、NEASC)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した者。

 ⑪高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者(注2)。

⑫本学の個別入学資格審査において認められた18歳以上の者(注3)。 注1:12年未満の課程の場合は、さらに、文部科学大臣が指定した準備教育課程又は研修施設の課程を修了す る必要があります。 注2:2023年度第1回までの実施試験を対象とします。 注3:⑫での

 (2)本学経済学部入学後の学習計画や将来の構想が明確であり、これまでの自身の活動経験を本学部における学びや その後の進路において活用できると自己アピールできる者。

募集学科 募集人員 経済学科 【自己推薦型】 【資格・実績評価型】 計20名 経済情報システム学科 国際経済学科 公共・環境経済学科 – 2 – (3)以下のいずれかに該当する者。

【自己推薦型】

自身が関心や問題意識を持ったテーマに関して、社会・地域と連携した活動(NGO、NPO等の組織における活動 を含む)に主体的に取り組んでいる者。

【資格・実績評価型】

①日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験2級以上または公益財団法人全国商業高等学校協会主 催簿記実務検定試験1級の合格。

 ②情報処理推進機構が実施する基本情報技術者試験または応用情報技術者試験の合格。

③本学主催の「高校生地球環境論文賞(2021年度をもって廃止)」、または環境問題、社会福祉、社会保障問題を テーマとして掲げている論文賞・コンペティション等(都道府県レベル以上の広域で募集を行っているものに 限る)において、個人・団体(主たる執筆者に限る)による作品が出願開始時までに入選以上の表彰をされた者。

④2021年1月1日から2024年3月31日までに国際バカロレア資格を取得した者または取得見込みの者。

⑤本学経済学部科目等履修生(高校生対象)として、2022年度~2023年度開講の「経済入門」を履修し、A以上の成績を修めた者。

日程については

英語運用能力特別入試

 以下①〜⑥のいずれかに該当する者。 なお、出願期間初⽇から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)したものに限る。 各受験回の合計点のみを有効とします。複数回受験した場合でも、各技能の最⾼点の合算は⾏いません。

①TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)68以上(注)。

 ②実⽤英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準1級以上合格。

 ③国際連合公⽤語英語検定試験(国連英検)B級以上合格。

④TOEIC®L&RおよびTOEIC®S&W(IPテストを除く)940以上。

 ⑤IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)6.0以上。

⑥TEAP(4技能パターン)(CBTを除く)280以上。

 注:TOEFL iBT®( Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります(MyBestスコアは 受け付けません)。

英語運用能力特別入試では、準一級相当の英語資格を持っていることが求められています。評定平均に関する出願条件はありません。

日程については

◆募集内容

中央大学経済学部の高大接続入学試験は「自己推薦型」と「資格・実績評価型」の二部門で募集されています。

自己推薦型では、評定平均や資格に関する出願資格はありません。

資格・実績評価型では、簿記検定二級以上や応用情報技術者試験などの資格などの出願条件があります。

◆試験内容

高大接続入学試験

自己推薦型は1次選考(書類選考)と2次選考(個別試験)があります。

また、資格・実績評価型は志願者全員に個別試験を実施します。二段階選考ではありません。

 1次選考 書類審査 (自己推薦型)

受験生が提出した書類を大学が審査し、合否を決定します。書類で収容なのは自己推薦書(1000字以内)です。自分のこれまでのボランティア活動経験や、大学卒業後の構想について記入する必要があります。これまでの活動経験を深く分析し、具体的に書くことが求められます。

2次選考 筆記試験、面接またはプレゼンテーション

自己推薦型で受験した学生は筆記試験が課されます。筆記試験の内容は小論文と外国語で、それぞれ60分間の試験です。学生の英語力と文章力が審査されます。また、筆記試験のほかにプレゼンテーションが課されます。テーマは「自身のこれまでの活動実績と、入学後の学習計画や将来構想について」というもので十五分程度で発表しなければなりません。このあたりは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。

資格・活動実績型はプレゼンテーションの代わりに個人面接が課されます。出願書類をもとに大学入学後の学習計画や将来の構想について確認されます。加えて、志望理由を中心に、高校での活動や受験生がアドミッションポリシーに合致するかどうかを問われる可能性が高いです。過去・現在・未来の軸がしっかりと通っていることがアピールできるように準備をしておく必要があります。

英語運用能力特別入試

①筆記試験・口頭試問

この入試方式では一次審査はなく、最終選考へ進むことができます。筆記試験は日本語の小論文と英語の問題、面接は英語と日本語の3言語で行われます。小論文では、毎年新聞記事などを課題分とした時事的な課題が出題される傾向にあります。したがって、ニュースや新聞などで、ビジネスや社会問題に関する知見を高めておくことが対策になります。

また、面接では、「受験した理由」、「卒業後の進路」、「異文化との出会いで感じ、考えたこと」などが聞かれます。この辺りは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。

◆募集人員・倍率情報

募集人員・倍率情報はこのようになっています。

高大接続入学試験定員2023年2022年2021年
経済 自己推薦*2014.01.03
経済情報システム 自己推薦*201.41.61.2
国際経済 自己推薦*202.04.01
公共・環境経済 自己推薦*204.05.31.5
経済 資格・実績*2051.5
経済情報システム 資格・実績*202.81.32
国際経済 資格・実績*201.31.11
公共・環境経済 資格・実績*201.81.51
英語運用能力特別入試定員2023年2022年2021年
経済*201.32.61.8
経済情報システム*201.41.62.2
国際経済*201.63.42.2
公共・環境経済*201.82.32.4

以上、中央大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

コンセプトが明確な学部であるだけに、そこに対していかに自分が目標を持ち、学びたい気持ちを持っているか、論理的に熱意をもって伝える必要がありそうです。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

★中央大学の他の学部の情報をチェックしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/chuo-univ/

★無料の面談サービスを利用して、総合型選抜の塾選びの相談をしたい方は https://sogogata-concierge.com/column/about-introduction-service/