青山学院大学文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

受験生に人気の難関私立大学であるMARCHのうちの1つ、青山学院大学。

青山キャンパスと相模原キャンパスの2つのキャンパスを設置しており、青山キャンパスは表参道駅から徒歩5分、渋谷駅から徒歩10分と立地がとてもよく、周囲は娯楽施設も充実していて、大学生らしいキャンパスライフを送ることができます。また、駅伝などの部活動でも優秀な成績を残しているので、全国での知名度も高いです。そのため、人気も一般入試の難易度も高い大学です。

その中で文学部は様々な業界の有名企業に卒業生を輩出しているほか、教員免許もとれるといった特徴があります。

この記事では、そんな青山学院大学文学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆青山学院大学文学部の総合型選抜入試の名称

青山学院大学文学部の総合型選抜入試は「自己推薦入試」という名称で募集がなされています。募集をしている学科は3つで、英米文学科、史学科、比較芸術学科です。

◆青山学院大学文学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

青山学院大学の入試要項にはこのように書いてあります。

(要項より抜粋)

本学では、各学部・学科が求める人材を、さまざまな形式の入学者選抜を通して以下の能力等に照らして受け入れる。

・高等学校卒業相当の知識・技能

・高等学校卒業相当の知識に基づいて自ら思考し、判断し、表現する能力

・本学の特徴を理解し、大学における学びを追求し、社会のために役立てる意欲・関心・態度

また学科ごとのポリシーが下記の通りです。

<英米文学科>

英語圏の文学・語学・文化に興味・関心・好奇心を持ち、生活や文化・価値観・考え方の違う世界の人々との共生を通じて社会に貢献する意欲を持っている

<史学科>

歴史学や考古学への関心を通じて、変化する世界の情勢や文化、人間と社会について理解しようとする意欲を有している

<比較芸術学科>

・ 芸術、人間、自然、文化にかかわる諸問題に深い関心を持ち、大学での学びを通じて、自らの感性を磨き、社会に貢献する意欲を有している。

・積極的に他者とかかわり、対話を通して相互理解に努めようとする態度を有している。

青山学院大学文学部では、高校卒業相当の教養をもっていることを前提としつつ、各学科ごとの特徴や勉強し研究する内容を理解し、探究できる学生を求めていることがわかります。

◆出願条件・日程

青山学院大学文学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

文学部が自己推薦入試で募集している学科は、英米文学科、史学科、比較芸術学科の3つです。

英米文学科の出願条件>

1、現役のみ

2、次のA~Eのいずれかの資格を取得している者で、下記の(1)~(3)までのいずれかに該当する者。

A.実用英語技能検定準1級以上 

B.TOEIC®Listening & Reading 730点以上、Speaking 130点以上、Writing 140点以上 

C.TOEFL iBT®68点以上

D.TEAP(4技能)300点以上 

E.IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア5.5以上

英米文学科は高校での評定平均を課す条件はありません。

史学科の出願条件>

1、現役のみ

2、以下の①または②のいずれかに該当する者

 ①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上である者 

②高等学校における「全体の学習成績の状況」が3.8以上、かつ「世界史B」もしくは 「日本史B」の「学習成績の状況」(評定の平均値)が4.5以上である者

史学科は英語資格に関する出願条件はありません。

比較芸術学科の出願条件>

1、現役のみ

2、以下の①または②のいずれかに該当する者 

①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上である者 

②下記、3点すべての要件を満たす者   

 1)高等学校における「全体の学習成績の状況」が3.8以上であること   

 2)高等学校における「外国語」の「学習成績の状況」(評定の平均値)が4.2以上であること   

 3)高等学校における「世界史B」または「日本史B」のいずれかの「学習成績の状 況」(評定の平均値)が4.2以上であること

比較芸術科は英語資格に関する出願条件はありません。

試験日程について、2023年のケースでは

<英米文学科>

●第一次審査

出願書類提出期間 2023年9月11日(月)〜9月14日(木)郵送必着 

合格発表日 2023年10月20日(金)

●第二次審査(第一次審査合格者のみ対象)

 試験日 2023年10月28日(土)

 合格発表日 2023年11月13日(月) 

入学手続締切日 2023年11月27日(月)郵送必着

<史学科>

●第一次審査

Web出願登録期間:9月22日~10月6日

出願書類提出期間:10月3日~10月6日

合格発表期間:11月11日~11月23日

●第二次審査(第一次審査合格者のみ対象)

試験日:11月23日

合格発表期間:12月6日~12月16日

入学手続書類提出締切日:12月16日

<比較芸術学科>

●第一次審査

Web出願登録期間:9月22日~10月6日

出願書類提出期間:2022年10月3日~10月6日

合格発表期間:11月11日~11月23日

●第二次審査(第一次審査合格者のみ対象)

試験日:11月23日

合格発表期間:12月6日~12月16日

入学手続書類提出締切日:12月16日

◆試験内容

①書類選考

②小論文・口頭試問

<英米文学科>

①書類選考

受験生が提出した書類を大学側が評価し、合否が決定します。提出書類で重要となってくるのは、本学志望の動機理由と入学後の計画・目標の部分です。ここでしっかりと自分の強みや活動をアピールできているかが重要になってきます。

②小論文・口頭試問

英米文学科は英語と日本語を用いた小論文と面接で審査します。

小論文については日本語だけでなく英語力も問われる形となっています。英語表現能力と英語の読解力が求められています。

また、面接でも英語が用いられます。ここでは英語のスピーキング能力が審査されます。質問内容は志望理由を中心に、高校での活動や受験生がアドミッションポリシーに合致するかどうかを問われる可能性が高いです。過去・現在・未来の軸がしっかりと通っていることがアピールできるように準備をしておく必要があります。

このあたりは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。

<史学科>

①書類選考

受験生が提出した書類を大学側が評価し、合否が決定します。

提出書類で重要となってくるのは、志望理由・入学後の学習計画・目標等の部分です。1200字以内で記入するという制限があります。ここでしっかりと自分の強みや活動をアピールできているかが重要になってきます。

また、史学科では志望理由等の書類に加えて、入学者選抜課題が課されています。過去の問題では、「現在の日本では、様々な言語の外国の作品が日本語に翻訳され、読まれている。人類の歴史の中では、しばしば、ある言語や作品がほかの言語に翻訳され社会や文化に大きな影響を与えてきた。世界史や日本史におけるこのような翻訳の事例を一つ取り上げその経緯や影響を論じなさい。なお、文献を参照した場合は、著者、文献名、出版社および刊行念を明記すること。参考文献リストは指定の文字数内に含めることとします」というものが出題されています。レポート式の高難易度な課題です。レポート作成の際のルールなどを習得しておく必要があります。

②口頭試問

史学科は二次審査に面接のみを課しています。

質問内容は志望理由を中心に、高校での活動や受験生がアドミッションポリシーに合致するかどうかを問われる可能性が高いです。過去・現在・未来の軸がしっかりと通っていることがアピールできるように準備をしておく必要があります。

このあたりは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。

<比較芸術学科>

①書類選考

受験生が提出した書類を大学側が評価し、合否が決定します。

提出書類で重要となってくるのは、志望動機・理由書(1500字)と入学者選抜課題(2000字)です。志望動機・理由書ではしっかりと自分の強みや活動をアピールできているかが重要になってきます。また、比較芸術学科で学ぶ内容である、美術、音楽、映像技術のいずれかに対する自分の興味や熱意をアピールできるとなおよいでしょう。

入学者選抜課題では、過去の問題では「大学で芸術を学ぶことの人生における意義、あるいは心構えについて、次のA、Bのいずれかのテーマに関連づけて、論じなさい。なお、論述を進めるにあたっては、Ⅰ美術、Ⅱ音楽、Ⅲ演劇映像の3つの芸術領域のなかから、ひとつの分野を選択し、具体的な作品や作家の名前を挙げるように注意すること。

A.芸術と自然  B.芸術と歴史・伝統」

という出題がなされていました。

美術、音楽、演劇映像の3つの中から一つを選択し、具体的な作品や作家の名前をあげるという問題です。自分の芸術に関する知識の造詣の深さと、それをしっかりと文章でアピールできるかが問われています。芸術に関する基礎知識や自分に影響を与えた作品や体験をもとに考えを論じて文章に落とし込むと良いでしょう。

②筆記試験・口頭試問

比較芸術学科は二次審査に芸術に関する筆記試験と面接を課しています。筆記試験は美術、音楽、映像芸術のいずれかを選択してその場で出題された問題に答える小論文形式の試験となっています。

面接の質問内容は一次選考での提出書類で記入されている志望理由や、提出課題の内容を中心に、高校での活動や受験生がアドミッションポリシーに合致するかどうかを問われる可能性が高いです。過去・現在・未来の軸がしっかりと通っていることがアピールできるように準備をしておく必要があります。

このあたりは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。

◆募集人員・倍率情報

募集人員・倍率情報はこのようになっています。

学部学科入試方式定員202320222021
青山学院英文自己推薦入試303.12.93.4
青山学院史学自己推薦入試133.34.14.3
青山学院比較芸術自己推薦入試85.54.54.5

以上、青山学院大学文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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