関西学院大学法学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/10/22
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西学院大学。
1889年にアメリカ・南メソヂスト監督教会の宣教師 W.R.ランバス によって創立されました。関西学院大学には3つのキャンパスと14の学部があり、キリスト教主義を建学の精神として様々な教育活動が展開されています。戦前から“英語の関学”と語られるほど「英語教育」が充実しており、オールイングリッシュ授業や理工系学生のための英語教育など、英語を学ぶ環境が整っています。AI教育にも力をいれており、日本IBMと共同で開発した日本初のカリキュラム「AI活用人材育成プログラム」により、AIの知識だけではなく、AIを使いこなしてビジネスで活かしたり、諸問題を解決するためのスキルを身につけることができます。
法学部では、法律学科と政治学科の2つの学科を横断する5つのコースが設置されており、学生一人ひとりの興味・関心や身につけたい力に合わせて学ぶことができます。1年生から少人数の演習を数多く取り入れており、プレゼンテーション能力、討論能力、課題発見・解決能力を段階的に養います。法学、政治学の学びをグローバルに活用できるよう、学部独自の留学プログラムが用意されており、法学部生の3人に1人は留学を経験しています。
この記事では、そんな関西学院大学法学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西学院大学法学部の総合型選抜入試の名称
関西学院大学法学部の総合型選抜入試は「探求評価型入学試験」、「グローバル入学試験」、「スポーツ選抜入学試験」という名称で募集がなされています。
◆関西学院大学法学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西学院大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
法と政治の基礎にある自由と人権、正義を重んじ、社会に奉仕する精神に富んだ有能にして心温かい市民を育成する
法学部は、ソーシャルアプローチの理念に基づき、広く深い社会的視野と教養に根ざした法学・政治学の研究と教育を通じ、法と政治の基礎にある自由と人権、正義を重んじ、社会に奉仕する精神に富んだ有能にして心温かい市民を育成することを目的としています。この目的を達成するために、
(1)科学的な思考方法の習得
(2)広範な知識と社会的視野の獲得
(3)正しい価値観と豊かな人間性の形成
(4)人権感覚の陶冶
(5)国際的・地球的な視野の確保
という教育目標を定め、①学生の多様な進路希望の実現に資する、高い社会的評価の得られる力の習得、②少人数教育による学生間・教員学生間での刺激に満ちた人格形成という実施目標を置いています。
法学部は、こうした目的と目標に十分に応えることのできる学生として、基本とされる教科を着実に学習しているだけでなく、時代や場所を問わず、様々に生起する社会問題や社会現象に幅広く関心の持てる学生を受け入れることを方針としています。こうした方針に基づいてこの要項に掲載している入学試験科目を設定し入学者選抜を行います。
公式HPのURL:
https://www.kwansei.ac.jp/s_law/philosophy/policy
◆出願条件・日程
関西学院大学法学部の総合型選抜入試には「探求評価型入学試験」、「グローバル入学試験」、「スポーツ選抜入学試験」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>探求評価型入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査(書類審査)合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
探求評価型入学試験は、探求学習を通して身につけた力を多面的・多角的に評価する試験です。これまで主体的に取り組んできた探究活動を「新たなデータを収集して知見を明らかにしようとする事を通した探究活動」、「国内外の学校・様々な機関と協働を通した探究活動」、「特定の社会課題等に関する学術的考察を通した探究活動」に区分し、書類審査や面接(口頭試問含む)、プレゼンテーション審査等の多様な審査方法をもって、探究活動の過程を重視した評価を行います。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_tankyu.html)
<2>グローバル入学試験
グローバル入学試験は、入学後、インターナショナル・プログラム(国際教育プログラム)に積極的に取り組むことを希望する生徒や、将来、国際的な活躍を目指す生徒を対象に実施する入学試験で、「Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験」「Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験」「Ⅲ.帰国生徒入学試験」の3つのカテゴリーに分かれています。
カテゴリーごとの出願条件と日程は以下のとおりです。
【Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
【Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
【Ⅲ.帰国生徒入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
<3>スポーツ選抜入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。詳細は入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_015044.html)
◆試験内容
<1>探求評価型入学試験
①第一次審査:書類審査
②第二次審査:面接審査
①第一次審査:書類審査
第一次審査では、「探究活動の成果物」を含む提出書類をもとに総合的に評価されます。
提出書類のなかでも、「探究活動の成果物」と「探究活動の概要説明書」が特に重要です。
「探究活動の成果物」は、例えば論文やポスター、プレゼンテーション資料、実験の成果物(実験で作成したラボノート、利用した資料)などです。複数ある場合は1つだけ選択して提出します。
「探究活動の概要説明書」は、自身の探究活動の分析や考察結果、探究活動を通じて学んだこと、探究活動を通じて得た経験を踏まえて出願する学部を志望する理由、大学入学後にどのような学びを実現したいのか、などについて記入します。自分が取り組んできた探究の成果やプロセス、探究を通して得た学びを学部での学びにどう活かしていきたいのか、自分の言葉でしっかりと説明できることが重要といえるでしょう。
詳細は、大学ホームページに掲載されている入試要項や、「概要説明書 作成の手引き」を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_tankyu.html)
②第二次審査:面接審査
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。面接審査はプレゼンテーションを含みます。
プレゼンテーションのテーマは「探究活動について」で、プレゼンテーション用のレジュメをA4サイズ用紙1枚に手書きで自由に作成し、事前に提出します。当日は、手書きのレジュメをもとにプレゼンテーション(約15分)実施後、面接を含む質疑応答が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。
アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
<2>グローバル入学試験
【Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験】
①第一次審査:書類審査、筆記審査
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:書類審査、筆記審査
第一次審査では、書類審査と筆記審査により総合的に評価されます。
書類審査では、出願書類が総合的に評価されます。出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「志望理由書」には、インターナショナル・プログラム(国際教育プログラム)において志望するプログラムとその志望理由、大学卒業後に目指す将来の進路、関西学院大学の当該学部、学科・専修・コースを志望する理由、について記入します。
筆記審査では、「英語題材論述方式」の試験と、「日本語小論文」の試験が行われます。いずれも試験時間は90分です。なお、大学が指定する英語資格・検定試験(4技能) のスコアCEFR B2 レベル以上を有する者は「英語題材論述方式」の試験は免除となります。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
【Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験】
①第一次審査:書類審査、筆記審査
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:書類審査、筆記審査
第一次審査では、書類審査と筆記審査により総合的に評価されます。
書類審査では、出願書類が総合的に評価されます。出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「志望理由書」には、インターナショナル・プログラム(国際教育プログラム)において志望するプログラムとその志望理由、大学卒業後に目指す将来の進路、関西学院大学の当該学部、学科・専修・コースを志望する理由、について記入します。
筆記審査では、「英語題材論述方式」の試験と、「日本語小論文」の試験が行われます。いずれも試験時間は90分です。なお、大学が指定する英語資格・検定試験(4技能) のスコアCEFR B2 レベル以上を有する者は「英語題材論述方式」の試験は免除となります。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。
アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
【Ⅲ.帰国生徒入学試験】
①第一次審査:筆記審査
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:筆記審査
第一次審査では、筆記審査により評価されます。筆記審査では、「英語題材論述方式」の試験と、「日本語小論文」の試験が行われます。いずれも試験時間は90分です。なお、大学が指定する英語資格・検定試験(4技能) のスコアCEFR B2 レベル以上を有する者は「英語題材論述方式」の試験は免除となります。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。
アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
<3>スポーツ選抜入学試験
①第1次審査:書類審査(競技実績・活動実績証明資料)、筆記試験(小論文)
②第2次審査:面接審査(口頭試問を含む)
①第1次審査:書類審査(競技実績・活動実績証明資料)、筆記試験(小論文)
第1次審査では、書類審査と筆記試験で総合的に判定されます。
書類審査では、スポーツ活動における実績が評価されます。また、筆記試験(小論文)では、大学で学ぶにあたっての基礎学力、知識、表現力、論理的思考が評価されます。
②第2次審査:面接審査(口頭試問を含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_015044.html)
◆募集人員・倍率情報
<1>探求評価型入学試験
募集人員は
法学部 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
法律学科 | 1.3 | 1.3 | – |
政治学科 | 1.5 | 1 | 志願者なし |
<2>グローバル入学試験
募集人員は
法学部 10名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験 | 1.1 | 1 | 1.2 |
Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験 | 志願者なし | 志願者なし | 志願者なし |
Ⅲ.帰国生徒入学試験 | – | 1.7 | 3.3 |
<3>スポーツ選抜入学試験
募集人員は
法律学科 20名、 政治学科 10名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
法律学科 | 1.3 | 1 | |
政治学科 | 1 | 1.2 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西学院大学法学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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