関西学院大学建築学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/10/08
関西の私立難関大学群「関関同立」のひとつ、関西学院大学。
1889年にアメリカ・南メソヂスト監督教会の宣教師 W.R.ランバス によって創立されました。関西学院大学には3つのキャンパスと14の学部があり、キリスト教主義を建学の精神として様々な教育活動が展開されています。戦前から“英語の関学”と語られるほど「英語教育」が充実しており、オールイングリッシュ授業や理工系学生のための英語教育など、英語を学ぶ環境が整っています。AI教育にも力をいれており、日本IBMと共同で開発した日本初のカリキュラム「AI活用人材育成プログラム」により、AIの知識だけではなく、AIを使いこなしてビジネスで活かしたり、諸問題を解決するためのスキルを身につけることができます。
建築学部では、デザイン、マネジメント、工学、人文社会科学などの幅広い観点から建築・都市を学ぶカリキュラムが用意されています。建築学の視点から、現代社会における課題解決に貢献できる建築士、都市計画コンサルタント、公的機関でのマネジメントなどの有用な人材を育成することをめざしています。
この記事では、そんな関西学院大学建築学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西学院大学建築学部総合型選抜入試の名称
関西学院大学建築学部の総合型選抜入試は「探求評価型入学試験」、「グローバル入学試験」、「学部特色入学試験」、「スポーツ選抜入学試験」という名称で募集がなされています。
◆関西学院大学建築学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西学院大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
建築学科
建築学科は、安全・快適で美しい建築及び都市空間の計画、設計、運営等に関する専門的知識と技術に基づいて、グローバルな視点で建築と都市の未来を創造する国際的人材を養成することで建築学の立場から社会に貢献することを目的としている。
以上の人材養成の目的に沿って、建築学科では次のような入学者を求める。
① 建築学部及び建築学科の目的及び養成する人材像に賛同し、自然科学・科学技術の発展を通じて、自律的な態度をもって社会・文化・人類の発展に貢献しようとする学生
② 理数系科目の十分な学力を有し、自然科学・科学技術分野の体系的な知識・技能を高い意欲をもって修得しようとする学生
③ 人文・社会系科目の基礎学力を有し、建築・都市が存立する社会・文化・歴史等について理解しようとする意欲をもつ学生
④ 日本語及び英語の基礎学力を有し、論理的思考に基づいて、文章読解・作成、コミュニケーション能力の向上に努める学生
公式HPのURL:
https://www.kwansei.ac.jp/s_architecture/philosophy/policy
◆出願条件・日程
関西学院大学建築学部の総合型選抜入試には「探求評価型入学試験」、「グローバル入学試験」、「学部特色入学試験」、「スポーツ選抜入学試験」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>探求評価型入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査(書類審査)合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
探求評価型入学試験は、探求学習を通して身につけた力を多面的・多角的に評価する試験です。これまで主体的に取り組んできた探究活動を「新たなデータを収集して知見を明らかにしようとする事を通した探究活動」、「国内外の学校・様々な機関と協働を通した探究活動」、「特定の社会課題等に関する学術的考察を通した探究活動」に区分し、書類審査や面接(口頭試問含む)、プレゼンテーション審査等の多様な審査方法をもって、探究活動の過程を重視した評価を行います。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_tankyu.html)
<2>グローバル入学試験
グローバル入学試験は、入学後、インターナショナル・プログラム(国際教育プログラム)に積極的に取り組むことを希望する生徒や、将来、国際的な活躍を目指す生徒を対象に実施する入学試験で、「Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験」「Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験」「Ⅲ.帰国生徒入学試験」の3つのカテゴリーに分かれています。
カテゴリーごとの出願条件と日程は以下のとおりです。
【Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
【Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
【Ⅲ.帰国生徒入学試験】
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_006513.html)
<3>学部特色入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_gakubu.html)
<4>スポーツ選抜入学試験
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月9日(月)
・第一次審査試験日: 9月28日(土)
・第一次審査合格発表日: 10月18日(金)
・第二次審査試験日: 10月26日(土)
・第二次審査合格発表日: 11月15日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。詳細は入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_015044.html)
◆試験内容
<1>探求評価型入学試験
①第一次審査:書類審査
②第二次審査:面接審査
①第一次審査:書類審査
第一次審査では、「探究活動の成果物」を含む提出書類をもとに総合的に評価されます。
提出書類のなかでも、「探究活動の成果物」と「探究活動の概要説明書」が特に重要です。
「探究活動の成果物」は、例えば論文やポスター、プレゼンテーション資料、実験の成果物(実験で作成したラボノート、利用した資料)などです。複数ある場合は1つだけ選択して提出します。
「探究活動の概要説明書」は、自身の探究活動の分析や考察結果、探究活動を通じて学んだこと、探究活動を通じて得た経験を踏まえて出願する学部を志望する理由、大学入学後にどのような学びを実現したいのか、などについて記入します。自分が取り組んできた探究の成果やプロセス、探究を通して得た学びを学部での学びにどう活かしていきたいのか、自分の言葉でしっかりと説明できることが重要といえるでしょう。
詳細は、大学ホームページに掲載されている入試要項や、「概要説明書 作成の手引き」を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_tankyu.html)
②第二次審査:面接審査
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。面接審査は口頭試問を含みます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
<2>グローバル入学試験
【Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験】
①第一次審査:書類審査、筆記審査(数学・理科)
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:書類審査、筆記審査
第一次審査では、書類審査と筆記審査(数学・理科)により総合的に評価されます。
書類審査では、出願書類に基づき、「主体性」を中心に審査されます。出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。
「志望理由書」には、入学後に特に学びたい分野やテーマとその理由、また、その分野の科学者や技術者を目指す上で必要であると思う知識や技能について、大学卒業後に目指す将来の進路について、関西学院大学の当該学部、学科・課程を志望する理由について記入します。
筆記審査では、数学の論述審査と理科の論述審査が行われます。試験時間はいずれも50分です。理科の科目は、出願時に物理・化学・生物より選択します。
筆記審査では、入学後に必要な数学、理科の基礎知識が問われます。「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」が評価されます。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
【Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験】
①第一次審査:書類審査、筆記審査(数学・理科)
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:書類審査、筆記審査
第一次審査では、書類審査と筆記審査(数学・理科)が行われ、「主体性」「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」が総合的に評価されます。
出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」には、インターナショナル・プログラム(国際教育プログラム)において志望するプログラムとその志望理由、大学卒業後に目指す将来の進路、関西学院大学の当該学部、学科・専修・コースを志望する理由、について記入します。
筆記審査では、数学の論述審査と理科の論述審査が行われます。試験時間はいずれも50分です。理科の科目は、出願時に物理・化学・生物より選択します。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
【Ⅲ.帰国生徒入学試験】
①第一次審査:筆記審査
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:筆記審査
第一次審査では、筆記審査により評価されます。筆記審査では、数学・理科・英語の論述審査が行われます。いずれも試験時間は50分です。理科の科目は物理・化学・生物(※)より出願時に選択します。
※生物を選択できるのは、理学部(数理科学科)、工学部(情報工学課程、知能・ 機械工学課程)、生命環境学部(生物科学科、生命医科学科)、建築学部志願者のみ
数学と理科の出題範囲は以下のとおりです。
②第二次審査:面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
<3>学部特色入学試験
①第一次審査:書類審査
②自己PR資料の作成(第一次審査合格者のみ)
③第二次審査:実技審査、面接審査(口頭試問含む)
①第一次審査:書類審査
第一次審査は書類審査により合否が決定します。出願時に提出した書類が総合的に判断されます。出願書類の中でも、「志望理由書」と「自己推薦書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、建築学部建築学科を専願とする理由、入学後に学びたいこと、積極的に取り組みたい活動や実行したいこと、卒業後の進路について記入します。「自己推薦書」は、これまでの人生の中で最も力を入れて主体的に活動した取り組みをひとつ挙げ、その活動を通して学んだことや成長したことを具体的に記入します。また、3つのテーマのうち一つを選択して、それについての考えを記入します。詳細は、大学ホームページに掲載の「提出書類」を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_gakubu.html)
②自己PR資料の作成(第一次審査合格者のみ)
自己PR資料を作成し、第二次審査当日に持参します。自己PR資料は、創造性や個性などをアピールする作品・研究などの活動を表す資料で、書式・枚数は自由です。パソコン、ビデオ、プロジェクター等の電子機器を必要とする資料は不可です。
③第二次審査:実技審査、面接審査(口頭試問含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では実技審査と面接審査が行われます。
実技審査では、提示された課題についての鉛筆によるドローイングが課されます。試験時間は90分です。
面接審査では、自己PR資料を使用したプレゼンテーション(準備含めて5分程度)、実技審査の作品に関するプレゼンテーション、出願書類をもとにしたこれまでの活動や学習成果、意欲等に関する質疑、プレゼンテーションの内容に関する質疑が行われます。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_gakubu.html)
<4>スポーツ選抜入学試験
①第1次審査:書類審査(競技実績・活動実績証明資料)、筆記試験(小論文)
②第2次審査:面接審査(口頭試問を含む)
①第1次審査:書類審査(競技実績・活動実績証明資料)、筆記試験(小論文)
第1次審査では、書類審査と筆記試験で総合的に判定されます。
書類審査では、スポーツ活動における実績が評価されます。また、筆記試験(小論文)では、大学で学ぶにあたっての基礎学力、知識、表現力、論理的思考が評価されます。
②第2次審査:面接審査(口頭試問を含む)
第一次審査の合格者に対して、第二次審査では面接審査が行われます。
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について質問されることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.kwansei.ac.jp/admissions/admissions_015044.html)
◆募集人員・倍率情報
<1>探求評価型入学試験
募集人員は
建築学科 若干名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
建築学科 | 1.7 | 1 | 3 |
<2>グローバル入学試験
募集人員は
建築学科 若干名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
Ⅰ.国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験 | 2 | 志願者なし | |
Ⅱ.インターナショナル・バカロレア入学試験 | 志願者なし | 志願者なし | |
Ⅲ.帰国生徒入学試験 | 志願者なし | 1 |
<3>学部特色入学試験
募集人員は
建築学科 7名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
建築学科 | 1.6 | 2.8 | 1.5 |
<4>スポーツ選抜入学試験
募集人員は
建築学科 若干名です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
建築学科 | 志願者なし | 1 | 志願者なし |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西学院大学建築学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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