武蔵大学人文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

私立大学群「成成明学獨國武」の一つである武蔵大学。

メインキャンパスは東京都練馬区に設置されており、周りに自然が多いため、落ち着いた雰囲気の大学です。少人数制の授業の割合が高く、生徒と教授の間の距離感が近いことが特徴的です。また、近年は外国語教育に力を入れており、国際交流の機会が多いことも特徴の一つです。

武蔵大学人文学部はヨーロッパ比較文化学科、英米文化学科、東アジア比較文化学科があり、その中で二年生になるとさらにコース分けされます。授業の特徴として、言語のクラスをはじめとした少人数制の授業が多く、理解度や進行度がわかりやすいです。卒業生の就職先は旅行代理店が比較的多く、そのほかにも教職や銀行関係などさまざまな業界に進んでいます。

この記事ではそんな武蔵大学人文学部の総合型選抜について記載します。

◆武蔵大学人文学部の総合型選抜入試の名称

武蔵大学人文学部の総合型選抜入試は「総合型選抜」という募集がなされています。

全学科で「言語力・文化理解力重視方式」、日本・東アジア文化学科のみそれに加えて「テーマ追求方式」という募集がなされています。

◆武蔵大学人文学部のアドミッションポリシー

★全学部のアドミッションポリシー

武蔵大学は、学園建学の三理念に基づいて大学の教育の基本目標を定め、これらをもとに各学部・研究科の人材養成の目的と教育研究上の目的を定めています。こうした本学の教育理念や教育目標を充分に理解し、グローバル市民として成長しようとする意欲のある次のような学生を受け入れます。

1.学園建学の三理想ならびに自立・対話・実践という武蔵大学の教育の基本目標を共有することができる人

2.広くリベラルアーツを学び、専門的な知識を修得し、主体的に他者と協働して社会に貢献しようとする意欲のある人

3.本学での学修に必要な基本的な学力を有している人

4.グローバルな思考力を養い、異文化を理解するために必要な、充分な外国語能力を身につける意欲のある人

5.多様な人々の人権を尊重しようとする人

本学では、多様な形態による入学試験によって、本学での学修に必要な基本的な学力や学習意欲などを多面的に評価します。具体的な内容については、各学部・学科のアドミッション・ポリシーで定めます。

★人文学部のアドミッションポリシー

1. 高等学校等での学習に真剣に取り組み、基礎的な知識・技能、思考力、判断力、表現力を身につけ、主体性と協調性を備えていて、各学科のアドミッション・ポリシーをよく理解したうえで入学を強く希望する人

2. グローバル市民の自覚をもって自文化と異文化を深く理解する意欲のある人。特定の地域およびその地域の言語を集中的に学んで身につける一方、世界の諸地域の文化的多様性に目を向け、多言語・多文化学習を志す人

3. 主体的に研究課題を選び出し、自ら調べて考え抜き、他者と協力し、研究の分担を決めて自分の役割を果たす姿勢のある人。具体的には、少人数制のゼミナール、実習、卒業論文、卒業論文相当のプロジェクト授業に能動的に取り組み、単独で深く学ぶ姿勢、協調と協働の精神、そしてリーダーシップを総合的に身につけたい人

4. 対話や討論を行いながら研究を推進し、現地調査も積極的に行うなかで明確な結論を導き出し、それらを文書および口頭で、現代的なツールを用いて効果的に表現する力を身につけたい人

5. 学部共通のグローバル・スタディーズコース(GSC)英語プログラムに関しては、英語で行われる専門講義やゼミナールに参加し、世界の諸地域の複雑な相互関係について広く学び、グローバルな規模で共有されている英語文学を読み、日本の古今の文化現象について調べ、英語で語る発信力を得たいと希望している人

6. 日本語教員プログラムについては、諸外国の人々に日本語を教えるなかで国際協力・国際親善の推進に寄与する意欲のある人

◆出願条件・日程

★人文学部の出願資格

本学の教育内容を十分理解した上で、出願志望の学科で学ぶことを強く希望し、かつ以下のいずれかの条件に該当する者。

(1)高等学校又は中等教育学校を卒業した者、及び受験年度3月までに卒業見込みの者。

(2)通常の学校教育における12 年の課程を修了した者、及び受験年度3月までに修了見込みの者。

(3)学校教育法施行規則第150 条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力を有すると認められる者、及び受験年度3月31 日までにこれに該当する見込みの者。

学科・方式により、次の条件を満たすこと。

★英語英米文化学科の出願資格

英語能力が以下のいずれかの基準を満たしていること(ただし、2020年10月以降に受検したものに限る)。

1.ケンブリッジ英語検定 140 以上(Linguaskill可)

2.実用英語技能検定 CSE 1950 以上(受検した級に合格していない場合でも出願可能。英検S-CBT可)

3.GTEC 930 点以上(オフィシャルスコアに限る。検定版、CBTタイプが利用可能)

4.IELTS オーバーオール・バンド・スコア 4.0 以上(アカデミック・モジュールに限る。IELTSコンピューター版可)

5.TEAP 225 点以上

6.TEAP CBT 420 点以上

7.TOEFL iBT® 42 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEFL iBT® Home Edition可。Test Date スコアのみ利用可能。My Best™️スコアは利用できない)

8.TOEIC® L&R/S&W 1150 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEIC® S&W のスコアを2.5 倍にし、TOEIC® L&R と合算したスコア)

※いずれの試験も4 技能合計のスコアです。

※いずれの試験においても異なる実施回の各技能のスコアを組み合わせることはできません。ただし、実用英語技能検定の一次試験免除者については、二次試験受験時に申請した一次試験受験回のスコアと二次試験のスコアの組み合わせを認めます。この場合、二次試験を2020年10 月以降に受検し、取得したスコアを有効とします。

★ヨーロッパ文化学科の出願資格(言語・文化理解力重視方式)

英語、ドイツ語、フランス語能力のいずれかが以下のいずれかの基準を満たしていること(ただし、2020年10 月以降に受検したものに限る)。

[英語]

1.ケンブリッジ英語検定 140 以上(Linguaskill可)

2.実用英語技能検定 CSE 1950 以上(受検した級に合格していない場合でも出願可能。英検S-CBT可)

3.GTEC 930 点以上(オフィシャルスコアに限る。検定版、CBTタイプが利用可能)

4.IELTS オーバーオール・バンド・スコア 4.0 以上(アカデミック・モジュールに限る。IELTSコンピューター版可)

5.TEAP 225 点以上

6.TEAP CBT 420 点以上

7.TOEFL iBT® 42 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEFL iBT® Home Edition可。Test Date スコアのみ利用可能。My Best™️スコアは利用できない

8.TOEIC® L&R/S&W 1150 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEIC® S&W のスコアを2.5 倍にし、TOEIC® L&R と合算したスコア)

※いずれの試験においても4 技能合計のスコアです。

※いずれの試験においても異なる実施回の各技能のスコアを組み合わせることはできません。ただし、実用英語技能検定の一次試験免除者については、二次試験受験時に申請した一次試験受験回のスコアと二次試験のスコアの組み合わせを認めます。この場合、二次試験を2020年10 月以降に受検し、取得したスコアを有効とします。

[ドイツ語]

1.ドイツ語技能検定3級以上

2.ゲーテ・ドイツ語検定試験A1 以上

3.オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験A1 以上

[フランス語]

1.実用フランス語技能検定3級以上

2.DELF・DALF A1 以上

3.TCF A1 以上

4.TEF A1 以上

★日本・東アジア文化学科 (語学力・文化理解力重視方式)

英語、中国語、韓国語能力のいずれかが以下のいずれかの基準を満たしていること(ただし、2020年10 月以降に受検したものに限る)。

[英語]

1.ケンブリッジ英語検定 140 以上(Linguaskill可)

2.実用英語技能検定 CSE 1950 以上(受検した級に合格していない場合でも出願可能。英検S-CBT可)

3.GTEC 930 点以上(オフィシャルスコアに限る。検定版、CBTタイプが利用可能)

4.IELTS オーバーオール・バンド・スコア 4.0 以上(アカデミック・モジュールに限る。IELTSコンピューター版可)

5.TEAP 225 点以上

6.TEAP CBT 420 点以上

7.TOEFL iBT® 42 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEFL iBT® Home Edition可。Test Date スコアのみ利用可能。My Best™️スコアは利用できない)

8.TOEIC® L&R/S&W 1150 点以上(団体受験のスコアは利用できない。TOEIC® S&W のスコアを2.5 倍にし、TOEIC® L&R と合算したスコア)

※いずれの試験においても4 技能合計のスコアです。

※いずれの試験においても異なる実施回の各技能のスコアを組み合わせることはできません。ただし、実用英語技能検定の一次試験免除者については、二次試験受験時に申請した一次試験受験回のスコアと二次試験のスコアの組み合わせを認めます。この場合、二次試験を2020年10 月以降に受検し、取得したスコアを有効とします。

[中国語]

1.中国語検定3級以上

2.HSK 筆記試験4級以上

3.TOCFL Level3 以上(聞き取りと読解の両項目を含むこと)

[韓国語]

1.ハングル能力検定3級以上

2.韓国語能力試験(TOPIK)3級以上

★日本・東アジア文化学科(テーマレポート追求方式)

指定された事前レポートを提出すること。 

日程については

出願期間 9月7日~9月13日

一次選考合格発表(書類選考)9月29日

二次選考 10月15日

二次選考合格発表 11月1日

◆試験内容

■言語力・文化理解力重視方式

1、書類選考

書類選考で重要なのは、志望理由書です。志望理由書の設問は3つあり、それぞれ「興味を惹かれ現在も自分自身で勉強していること」、「入学後に学びたいこと、卒業後のイメージ」、「あなたが興味を持っている英語圏の人物について」となっています。自分がなぜ武蔵大学を志望し、自分がどういうことに興味があるのか、それを入学後どう活かしたいのかをわかりやすく具体的に書くことを心掛けましょう。

2、筆記試験(90分)・面接(日本語・英語)

二次試験では筆記試験と面接が課されます。筆記試験の内容は、英語の語学力判定問題を含む日本語小論文となっています。日本語の小論文の対策が必須です。

面接は主に日本語で行われますが、英語の質疑応答もあります。また、グループ方式で行われ、面接の時間はグループの人数によります。面接で問われるのは自分の書いた志望理由書の内容と、筆記試験の小論文の内容が問われます。自分が何を書いたかを覚えておき、その内容をわかりやすく面接官に伝える必要があります。

■テーマ追求方式

この方式は日本・東アジア文化学科のみの受験方式です。

基本は言語力・文化理解力重視方式と似た選考方法ですが、一次試験の書類選考の提出書類に課題レポートが追加されます。その内容を面接で詳しく聞かれます。自分の課題レポートは口頭で簡潔にまとめ、教員からの質問に答える必要があります。

◆募集人員・倍率情報

自己推薦入試の募集定員は25人です。

倍率は以下の表のとおりです

定員202320222021
英語英米文化学科1.61.32.0
ヨーロッパ文化学科2.11.42.0
日本・東アジア文化学科言語力・文化理解重視2.12.82.0
日本・東アジア文化学科テーマレポート追求方式3.52.01.6

以上、武蔵大学人文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

コンセプトが明確な学部であるだけに、そこに対していかに自分が目標を持ち、学びたい気持ちを持っているか、論理的に熱意をもって伝える必要がありそうです。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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