法政大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、法政大学。

1880年に発足した日本最古の私立法学校「東京法学社」をルーツとしています。創立以来、「自由と進歩」の精神で、近代日本社会の建設に向けたリベラルでプログレッシブな教育と研究を展開してきました。現在はGMARCH最多の15の学部から構成される総合大学となり、毎年多くの受験生が受験する人気の私立大学となっています。東京六大学の一つでもあり、知名度が高い大学です。

経済学部は学部全体で3700名を超える学生が集う、法政大学最大規模の学部です。多様な学生を受け入れ、幅広い教育プログラムを用意しています。大規模な学部であるからこそ、少人数教育を大切にしており、1年次に「入門ゼミ」を設けるだけでなく、 2〜4年次までの3年間を通じ、学年を超えて学びあうゼミナールを設置しています。70を超えるゼミを開講しており、専門分野に応じた高度な教育が行われています。これらの教育により、グローバルな諸問題を解決するための基礎となる能力を身に付けることを目指しています。

この記事では、そんな法政大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

法政大学経済学部の総合型選抜入試は、「英語外部試験利用自己推薦入学試験」、「国際バカロレア利用自己推薦入学試験」という名称で募集がなされています。

学科ごとに実施される試験が異なります。

◆法政大学経済学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

法政大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

■本学経済学部が求める人材像は、次の通りである。

1. 知識・理解、技能[API]

(1)高等学校で学んだ主要教科・科目について、教科書レベルの知識をもっている。

(2)自身の考えを日本語で他者にわかりやすく文章表現することができる。

2. 思考力・判断力・表現力[APII]

(1)課題解決のために知識・技能を多面的、総合的に活用できる。

(2)その考察をまとめることができる。

3. 関心・意欲・態度[APIII]

(1)世の中の現状を経済という観点から考えることに関心をもち、それを学修や行動に移すことができる。

(2)知的好奇心をもって、入学までに培った基礎学力をさらに広げ・深めていこうとする向上心をもっている。

(3)経済学を中心に、政策、法律、歴史、科学、思想、文学、言語などの幅広い分野にわたる教養を身に着け、それらを経済学の専門知識と結びつけて自分の世界を広げていく。

(4)論理的思考を修得しようとする。

(5)留学、スポーツ、文化的活動、ボランティア活動、資格取得など、大学内外、国内外における学びのフィールドを有機的に結び付けて、自分の学びをデザインしていく行動力をもっている。

(6)高い倫理観をもっている。

●一般選抜 (A方式入試、T日程入試、英語外部試験利用入試(出願資格型)および大学入学共通テスト利用入試)

一般選抜では、経済学部が求める人材像の内、第1と第2のカテゴリー「1.知識・理解、技能」と「2.思考力・判断力・表現力」の力を評価する。評価方法は、いずれの力についても、筆記試験による。

●学校推薦型選抜(指定校推薦入試、付属校推薦入試、商業高校等推薦入試(全商協会推薦入試)、スポーツ推薦入試等)

学校推薦型選抜では、経済学部が求める人材像について、「1.知識・理解、技能」、「2.思考力・判断力・表現力」、そして、「3.関心・意欲・態度」の3つのカテゴリーについて、すべての力を総合的に評価する。評価方法は、経済学部が求める人材像の第1のカテゴリー「1.知識・理解、技能」の力を高等学校での成績、その他2つのカテゴリーを含めたすべてについて、推薦者所見、また、場合によっては小論文試験や面接も行い、総合的に判断する。

●総合型選抜等(英語外部試験利用自己推薦入試、国際バカロレア利用自己推薦入試、外国人留学生入試等)

総合型選抜等では、経済学部が求める人材像の内、第3のカテゴリー「3.関心・意欲・態度」を特に重視する。評価方法は、経済学部が求める人材像の第1のカテゴリー「1.知識・理解、技能」と第2のカテゴリー「2.思考力・判断力・表現力」の力を主に外部試験等の成績、場合によっては筆記試験も実施して評価し、第3のカテゴリー「3.関心・意欲・態度」については面接を行い、総合的に判断する。

公式HPのURL:

https://www.hosei.ac.jp/keizai/shokai/policy/admission/?auth=9abbb458a78210eb174f4bdd385bcf54

◆出願条件・日程

法政大学経済学部の総合型選抜入試には、「英語外部試験利用自己推薦入学試験」と「国際バカロレア利用自己推薦入学試験」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>英語外部試験利用自己推薦入学試験

・出願時期  2023年10月10日(火)~10月20日(金)

・試験日   【第一次選考】  書類審査のみ

   【第二次選考】 11月26日(日)

・合格発表日  【第一次選考】 11月17日(金)

        【第二次選考】 12月12日(火)

出願条件は以下の1~3の条件をすべて満たす者です。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書(自己推薦書)」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

<2>国際バカロレア利用自己推薦入学試験

・出願時期  2023年11月7日(火)~17日(金)

・試験日      12月3日(日)

・合格発表日    12月12日(火)

出願条件は、以下の1~2の条件をすべて満たす者です。

また、インターネット出願サイトから印刷した「志望理由書(自己推薦書)」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

◆試験内容

<1>英語外部試験利用自己推薦入学試験

①書類審査(第1次選考)

②筆記試験「小論文」(第2次選考)

③面接(第2次選考)

①書類審査(第1次選考)

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となります。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

②筆記試験「小論文」(第2次選考)

第2次選考では、小論文試験が行われます。試験時間は60分です。小論文試験では、新聞や雑誌の記事などの文章が与えられ、それについての自分の意見を記述させる問題が出題されます。詳細は、学校ホームページの入試要項に過去3年分の問題が掲載されていますので、確認して対策するようにしましょう。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

③面接

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<3>国際バカロレア利用自己推薦入学試験

①書類審査

②面接

①書類審査

出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。2024年度入試においては、志望する理由について、最初に本文の主題に相当する「見出し」を20字以内で書いたうえで、400字~600字で記載するよう指示がありました。志望理由を明確に説明し、大学でどのように学びたいのか、また、大学での学びを将来どのように活かしたいのか、論理的にわかりやすくまとめるようにしましょう。

詳細は、学校HPの入試要項を確認してください。

https://www.guide.52school.com/guidance/net-hosei-tokubetsu/gid/

②面接

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>英語外部試験利用自己推薦入学試験

経済学科2名、国際経済学科6名、現代ビジネス学科2名

<2>国際バカロレア利用自己推薦入学試験

経済学科、国際経済学科、現代ビジネス学科 若干名

倍率は

<1>英語外部試験利用自己推薦入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
経済学科1.551.3
国際経済学科2.34.61.2
現代ビジネス学科12.23

<2>国際バカロレア利用自己推薦入学試験

2023年度入試2022年度入試2021年度入試
経済学科11
国際経済学科11
現代ビジネス学科11

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、法政大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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