立教大学法学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の難関私立大学群「GMARCH」のひとつである、立教大学。        

1874年にアメリカ聖公会の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が設立した、聖書と英学を教える私塾「立教学校」をルーツとしています。創立以来、西洋の伝統的なリベラルアーツカレッジをモデルとして、現在まで発展してきました。

150年の歴史を持つ立教リベラルアーツ教育を再構築して生まれた、学びの体系”RIKKYO Learning Style”により、グローバルな課題と社会的要請に対応し、広い視野に立って課題を発見・解決できる能力を持った「新しい」グローバルリーダーの育成を目指しています。

法学部は学科間の垣根が低く、学部で開講される大半の科目を履修することができ、法学と政治学の両分野を一度に学ぶことができます。法学部の学びは知識のインプットの場としての講義と、アウトプットの場としてのゼミの二本柱で成り立っており、講義系科目で得た知識をもとに、自身の関心に沿ってさらに学びを深めていきます。グローバル化に対応した科目や制度、キャリア形成のための教育や支援が充実しているのも特徴です。

この記事では、そんな立教大学法学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆総合型選抜入試の名称

立教大学法学部の総合型選抜入試は、「自由選抜入試」、「国際コース選抜入試」、「アスリート選抜入試」という名称で募集がなされています。

◆立教大学法学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

立教大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

<教育目的>

法学・政治学の素養を基礎として、法曹・行政・企業・ジャーナリズム・政治・NPO・教育など多様な分野でリーダーシップをとり、社会や組織の形成と発展を担うことができる人材を育成します。そのために必要な知識・技能・倫理を総合的に高める教育を実践します。

<教育活動>

■教育内容

●1年次の中核科目

・1年次春学期に、ゼミ形式の「基礎文献講読」と導入科目の「法学入門」「政治学入門」を通じて、4年間の学習の基礎を築きます。国際ビジネス法学科グローバルコース の学生については、「Legal Presentation」「Introduction to Legal Studies A」を通じて、4年間の学修の基礎を築きます。

・1年次秋学期に、ゼミ形式の「法学基礎演習」「政治学基礎演習」を通じて、専門的な文献を使用しながら、法学・政治学を学習する能力を高めます。国際ビジネス法学科グローバルコース の学生については、「Legal Writing」「Introduction to Legal Studies B」を通じて、4年間の学修の基礎を築きます。

●各学科の中核科目

・法学科:六法科目(憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法)、行政法、国際法、刑事学、法哲学、法社会学などを中心に習得します。

・国際ビジネス法学科:六法科目、国際ビジネス法総合、経済法、国際私法、国際経済法、労働法、租税法、知的財産法、英米法などを中心に習得します。

・国際ビジネス法学科グローバルコース:Contract、Torts、Property、Corporate Law、International Business Law、Dispute Resolution、Civil Procedure、Anglo-American Law、Cross-Border Litigationなどを中心に習得します。

・政治学科:現代政治理論、国際政治、行政学、ヨーロッパ政治論、アメリカ政治論、アジア政治論、日本政治史、日本政治思想史、欧州政治思想史、政治過程論などを中心に習得します。

●専門分野

・講義科目は、所属学科を越えて幅広く受講できます。それを通じて、法学と政治学に関する知識を体系的に身につけます。

・少人数の専門演習も、所属学科を越えて幅広く、2年次から受講できます。それを通じて、自分で情報を収集・分析して成果を発表し、議論する能力を身につけます。

・少人数の法政外国語演習で、外国語による法学・政治学の教育を受けることができます。

●全学共通科目

・言語系科目を通じて、聞く、話す、読む、書くといった外国語によるコミュニケーション能力を高め、法学・政治学を学ぶ基礎を築きます。

・総合系科目を通じて、法律や政治を学ぶ上で不可欠な幅広い知識と教養、高度な情報リテラシーなどを身につけます。

■指導体制

・アカデミックアドバイザーやオフィスアワーの利用によって、きめ細やかな学習上の指導を受けることができます。

・優秀な上級生や大学院生をスチューデント・アシスタント(SA)、ティーチング・アシスタント(TA)として活用し、一人ひとりの学生に指導が行き届くように心がけています。

・多種多様な講義形式の授業を展開する一方で、20人程度のゼミ形式の授業を多数開講し、少人数教育を実施しています。

・教員の教育能力向上のための研修(FD)を実施し、指導法の改善に努めています。

■指導法

・学生が自ら課題を発見し、論文にまとめることを重視しています。そのために、演習論文を単位として認めています。

・学生の主体的な学習を奨励しています。履修科目にない科目を受講したいという学生のために、自主講座の制度を設けており、外部の教員を招くこともできます。

・協定校をはじめとする海外への留学を奨励しています。海外の大学での単位を法学部での学習とみなす単位認定制度や海外研究論文制度などを導入しています。

・大学での学習と将来のキャリアをつなげることに努めています。「キャリア意識の形成」という科目を通じて、法学部独自のキャリア教育を受けることができます。また、経験豊富な弁護士が指導する実務家担当演習を開設しています。

<入学者に求める知識・技能・態度・体験>

■知識

法学・政治学に関する特別な知識は必要ありません。ただし、法学・政治学を学ぶ上での基礎的な教養である「日本史」「世界史」、あるいは論理的思考能力の基盤となる「数学」のいずれかについて、十分な知識を有することが望まれます。

■技能

コンピュータをある程度操作できることが望まれます。また、授業での発表・議論やレポートの作成を行うことができる日本語(「国語」)の能力が求められます。「英語」に関しては、読む、書く、話す、聞くといった能力を高等学校で十分に身につけておくことが必要です。

■態度

高い倫理感を備え、異なる文化・性別・しょうがいなどに対して偏見を持たず、多様な人々と良好な関係を構築し、協働できることが望まれます。また、法律や政治をはじめ広く社会に対して関心を持ち、学問的に追求する志を有していることが必要です。

■体験

新聞や本を日常的に読む習慣をつけておくことが望まれます。高等学校で生徒会活動、クラブ活動、行事実行委員会活動、ボランティア活動を行うなど、様々な人々と接し、多くの体験をしていることが望ましいといえます。

<入試種別の目的>

1.一般入試

本学ならびに法学部の教育目的を理解し、法学部での教育を志望する者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を測り、選抜することを目的とする。

2.大学入学共通テスト利用入試

本学ならびに法学部の教育目的を理解し、法学部での教育を志望する者に対して、高等学校における教科・科目の学習の達成度を、大学入学共通テストを利用して測定し、選抜することを目的とする。

3.自由選抜入試

志望する学部に関連した高い能力をもつ者、あるいは学業以外の諸活動の分野に秀でた個性をもつ者で、本学ならびに法学部の教育目的を理解し、そこで学びたいという熱意を提出書類及び面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的とする。

4.国際コース選抜入試

グローバル社会に貢献できる人材を育成するコースや、英語のみで卒業要件単位を修得できるコース等での学修を希望する者を、提出書類や小論文、面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的とする。

5.アスリート選抜入試

スポーツ競技の実績が優秀であるだけでなく、人格的にも優れ学業に対する高い意欲をもつ者を、競技実績や提出書類、小論文、面接等の内容により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的とする。

6.外国人留学生入試

国際交流の一環として、交換留学制度とは別に、本学での教育を希望する外国人留学生を選抜することを目的とする。

1)書類選考による募集制度

外国人留学生を、提出書類および日本留学試験の成績等の内容により、多面的・総合的に評価する。

7.指定校推薦入学

法学部が自らの教育目的に基づいて、特色ある教育を行っている高等学校を指定したうえで、法学部の教育目的を理解し、法学部が定める一定の学力を有する者を高等学校長が推薦し法学部が受け入れることを目的とする。

8.関係校推薦入学

日本聖公会に所属する高等学校を対象として、本学ならびに法学部の教育目的を理解し、キリスト教に基づく教育を継続して学びたいという意欲のある者を高等学校長が推薦し本学が受け入れることを目的とする。

9.学校長推薦による入学(NEXUS)

NEXUSプログラム日本語集中履修期間のカリキュラム内容ならびに2学期目以降に接続する法学部カリキュラムにおける教育目的に基づいて、特色ある教育や言語教育を行っている外国の高等学校を指定したうえで、次世代に繋がるグローバルな協働共生について日本語コミュニケーションを通じ実践する姿勢を持ち、かつ法学部の教育目的を理解し本学が定める一定の学力を有する者を当該の高等学校長が推薦し法学部が受け入れることを目的とする。

10.学校長推薦による入学(PEACE)

法学部が実施するPEACEプログラムの教育目的に基づいて、特色ある教育を行っている外国の高等学校を指定したうえで、法学部の教育目的を理解し、本学が定める一定の学力を有する者を当該の高等学校長が推薦し法学部が受け入れることを目的とする。

11.英語トラック選抜入試(PEACE)

外国の学校教育のもとで学び得た能力や個性を、本学の英語コースにおいて更に深め発展させる意欲ある留学生に対し、法学部の教育目的を理解し、本学が定める一定の学力基準をもとに提出書類により多面的・総合的に評価し、選抜することを目的とする。

<入学前学習>

REO(Rikkyo English Online)を使った英語の自主学習の機会を提供しています。また、指定校推薦入学・関係校推薦入学・アスリート選抜入試・自由選抜入試・国際コース選抜入試の合格者に対して、法学と政治学を学ぶ準備として推薦図書リストを配布しています。

公式HPのURL:

https://www.rikkyo.ac.jp/about/disclosure/educational_policy/lp.html

◆出願条件・日程

立教大学法学部の総合型選抜入試には、「自由選抜入試」、「国際コース選抜入試」、「アスリート選抜入試」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>自由選抜入試

・出願時期  2024年9月12日(木)~9月18日(水)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 11月16日(土)

・合格発表日 【第1次選考】 10月28日(月)

       【第2次選考】 12月2日(月)

出願条件は以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

<2>国際コース選抜入試

・出願時期  2024 年9月12日(木)~2024年9月18日(水)

・試験日   【第1次選考】  書類選考のみ

     【第2次選考】 11月17日(日)

・合格発表日  【第1次選考】 10月28日(月)

        【第2次選考】 12月2日(月)

出願条件は以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」や「課題小論文」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

<3>アスリート選抜入試

・出願時期  2024年9月2日(月)~5日(木)

・試験日   【第1次選考】  書類審査のみ

     【第2次選考】 10月16日(水)

・合格発表日  【第1次選考】 9月27日(金)

       【第2次選考】 11月1日(金)

出願条件は、以下のとおりです。

また、大学Webサイトから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/

◆試験内容

<1>自由選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、大学Webサイトからダウンロードし、「これまでの自分の実績や集中して行ってきたことに触れながら、入学後に何をどのように学びたいのか」について2000字程度で記入します。

②第2次選考:面接

第2次選考では、面接が行われます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<2>国際コース選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、大学Webサイトからダウンロードし、「これまでの経験や将来像に触れながら、なぜ国際ビジネス法学科グローバルコースに入学したいのか、入学後に何をどのように学びたいのか」について2000字程度で記述します。

また、「課題小論文」も提出する必要があります。指定する英語の文章を読んだうえで、英語による「課題小論文」を作成します。「課題小論文」の詳細については、2024年8月8日(木)10:00から、大学Webサイトで公開されます。

https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/guidelines/form.html

②第2次選考:面接

第2次選考では、面接が行われます。

面接は、グローバル化した現代社会の問題を扱った30分の英語による講義を聴講後に行われます。講義の内容について質問されることが想定されます。

<3>アスリート選抜入試

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第一次選考では、出願書類が総合的に判断されます。「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要となりますので、入念に準備しましょう。

「志望理由書」はすべての志望学科(専修)に共通する内容を記述する「志望理由書①」と、各学科(専修)の志望理由を記述する「志望理由書②」の2種類提出する必要があります。

「志望理由書①」は、「高校在籍中の競技実績と、スポーツ活動を通じて学んだこと」、「立教大学を志望した理由」、「入学後の学業と体育会活動との両立に関して、どのような目標を定め、取り組みたいか」について、1500字以内で記述します。

「志望理由書②」は、志望学科(専修)に入学後、何をどのように学びたいかについて、500字以内で記述します。

②第2次選考:小論文、面接

第2次選考では、小論文試験が行われます。試験時間は60分です。与えられたテーマについて記述します。論理的構成力、文章表現力、知的素養、独創的発想などが総合的に評価されます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。「志望理由書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

<1>自由選抜入試

法学科、政治学科、国際ビジネス法学科 合わせて8名程度

<2>国際コース選抜入試

国際ビジネス法学科グローバルコース 15名程度

<3>アスリート選抜入試

法学科、政治学科、国際ビジネス法学科(グローバルコースを除く) 若干名

倍率は

<1>自由選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
法学科586.68
政治学科3.7138.8
国際ビジネス法学科6

<2>国際コース選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
国際ビジネス法学科グローバルコース1.51.31.1

<3>アスリート選抜入試

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
法学科
政治学科
国際ビジネス法学科

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、立教大学法学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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