東海大学児童教育学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/10/08
東海大学は、北海道から九州まで、全国にキャンパスを展開する国内最大級の私立総合大学です。「文理融合」を教育理念とし、知識偏重教育を取らず幅広い視野と柔軟な発想力を持つ人材の育成を目指しています。7つのキャンパスには23学部、62学科が設置されており、文理ともに幅広い学びの分野で深い専門性や複眼的な視野を育む教育を実践しています。教育、研究、国際交流、産学連携に力を入れ、学生の多様な興味・関心を尊重する文化があります。スポーツやキャリア支援にも強く、実社会への結びつきを重視しています。
児童教育学部は湘南キャンパスに設置されています。子どもや子どもを取り巻く社会状況を踏まえた教育・保育に関する専門的な知識と技能を身につけ、多様な子どもたちの成長と学びについて、見通しを持って連続的に援助・指導する力を持った教員・保育者を養成することにより、人々が幸せに生きていける共生社会・調和の取れた文明社会の実現を目指しています。
この記事では、そんな東海大学児童教育学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆東海大学児童教育学部の総合型選抜入試の名称
東海大学児童教育学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜 学科課題型」、「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」、「総合型選抜 適性面接型」という名称で募集がなされています。
◆東海大学児童教育学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
東海大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式ホームページより抜粋)
■求める学生像
児童教育学部児童教育学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能
英語では、高校の英語の科目の履修をとおして英語の文章理解力、表現力、コ ミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
国語では、高校での国語の履修をとおして日本語の文章理解力、表現力、コミュ ニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社 会)の科目の中から選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。
数学(1A、2B)及び理科(生物、化学、物理)の中から選び、自然科学的な知 識を幅広く理解していることが望ましい。
(2)思考力・判断力・表現力
文理融合の観点から、文系の知識・技能と理系の知識・技能を総合して応用でき ること、及び、それらを発信できることが期待できること。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
多様な価値観を理解し、良好な人間関係を築くことができること、物事に対して 挑戦的に取り組むこと、及び、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとする ことが期待できること。
公式ホームページのURL:
◆出願条件・日程
東海大学児童教育学部の総合型選抜入試には「総合型選抜 学科課題型」、「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」、「総合型選抜 適性面接型」があり、それぞれ出願条件に制約があります。
【総合型選抜 学科課題型】
・第1次選考出願期間: 2025年9月1日(月)~9月7日(日)
・第1次選考合格発表日: 9月26日(金)
・第2次選考出願期間: 9月26日(金)~10月3日(金)
・第2次選考試験日: 10月19日(日)
・第2次選考合格発表日: 11月1日(土)
出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」、「活動報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】
・出願期間: 2025年10月10日(金)~10月18日(土)
・試験日: 11月9日(日)
・合格発表日: 11月18日(火)
出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」、「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
【総合型選抜 適性面接型】
・出願期間:2025年12月5日(金)~12月15日(月)
・試験日: 12月24日(水)
・合格発表日:2026年1月9日(金)
出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「活動報告書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
◆試験内容
【総合型選抜 学科課題型】
①第1次選考:書類審査
②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)
①第1次選考:書類審査
第1次選考は、出願書類により総合的に評価され合否が決定します。
「志望理由書」は、入学後に学びたいことや取り組みたいことを含め、志望する理由を600字以内で記入します。
2026年度入試における「課題」の内容は以下のとおりです。
■下記の(1)〜(4)から1つを選び、その現状と課題について説明し、それに対するあなたの考えを述べてください。なお、記述の中に具体例を含めてください。
(1)保幼小連携
(2)地域子育て支援
(3)障がい児支援
(4)国際理解教育
■形式は手書きのみで、A4原稿用紙(ヨコ書き、20字×20行)1,600字程度です。図表等、執筆上参照した参考文献に関する情報(著者・書名等、インターネットを利用して調べた情報はそのURL)については、別紙(A4用紙)に記入してください。なお、別紙記載分は指定された字数には含みません。
■課題の主な評価ポイントは以下のとおりです。
・課題の内容を正しく受け止めて記載し、文章に一貫性があるか。
・課題に対して調べた内容が、あなたの考えや意見の根拠となって記載されてい るか。
・調べた内容を引用するだけでなく、あなた自身の考察が明確に記載されている か。
・文章の構成が論理的で分かりやすく、正しい文章の書き方になっているか。
その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)
第1次選考の合格者に対し、第2次選考では課題発表(プレゼンテーション)と面接試験(口述試験含む)が課されます。試験時間は、課題発表と面接試験合わせて25分程度です。
課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表の際は、配付資料2部を必ず用意します。フリップボードやスケッチブック等の使用も可能です。
課題発表で使用できる機器等については以下のとおりです。

面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、教育・保育の現在の動向、子どもに関する社会的課題及びそれらに関わる基礎知識についての口述試験が行われます。
【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】
「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」では、 「調査書」、「志望理由書」、「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」を基本資料に、指定する課題に対する取り組みと、試験会場で実施される「課題発表〈プレゼンテーション〉」と「面接試験(口述試験含む)」を併せて総合的に判断され、合否が決定します。
①書類審査
②課題発表(プレゼンテーション)
③面接試験(口述試験含む)
①書類審査
「志望理由書」は、入学後に学びたいことや、取り組みたいことを含め、志望する理由を600字以内で記入します。
「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」は、大学ホームページからダウンロードして作成します。中学校を卒業した年の4月1日以降の活動について記入します。作成は、出身校または所属クラブ・音楽系団体等に依頼し、出身校または所属クラブ・音楽系団体等で厳封します。
「課題」は、以下の中から一つ選んで作成し提出します。
<スポーツ競技能力で出願する場合>
A スポーツ(競技)活動を通して、将来あなたは、社会においてどのような活躍 をしたいと思うか、具体的にまとめてください。
B あなたが行ってきたスポーツ競技における、あなた自身の今後の課題と、その 課題への具体的な取り組みについて、書籍等の資料に基づき、まとめてくださ い。
C これから開催されるスポーツイベントについて、具体的な名称を挙げ、その意 義と課題についてまとめてください。
<音楽的能力で出願する場合>
D あなたは、音楽活動を通して、社会に対してどのような貢献をしたいと考え ますか。
E あなたの音楽活動がこれからの学生生活にどのように活かされるか、あなた の考えを述べてください。
なお、手書きで作成する場合は、「課題提出用原稿用紙(ヨコ書き20字×20行)」を使用し2〜3枚程度で作成します。パソコン等で作成する場合は、A4用紙を使用し、ヨコ書き、800~1200字程度で作成します。
その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
②課題発表(プレゼンテーション)
提出した課題内容について、試験当日にプレゼンテーションを行ないます。時間は質疑応答を含め10分程度です。その際、よりわかりやすく説明できるように、パネル、模造紙、印刷物等の準備をするなど、何らかの工夫をしてください。パソコン等機器の使用はできません。
③面接試験(口述試験含む)
面接試験(口述試験含む)では、出願する学科・専攻に対する志望動機等についての一般的な質問と出願する学科・専攻に 関連ある基礎学力・基礎能力についての口述試験が行われます。児童教育学科の口述試験では、教育・保育の現在の動向、子どもに関する社会的課題及びそれらに関わる基礎知識 について問われます。
【総合型選抜 適性面接型】
「総合型選抜 適性面接型」では、 「調査書」、「志望理由書」、「活動報告書」を基本資料に、試験会場で実施される「適性面接試験(口述試験含む)」を併せて総合的に判断され、合否が決定します。
①書類審査
②適性面接試験(口述試験含む)
①書類審査
「志望理由書」は、入学後に学びたいことや、取り組みたいことを含め、出願する学科・専攻を志望する理由を600字以内で記入します。
「活動報告書」は、大学ホームページからダウンロードして作成します。中学校を卒業した年の4月1日以降の活動について、該当する箇所を記入します。
その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/)
②適性面接試験(口述試験含む)
適性面接試験では、始めに、小学校教育または幼児教育・保育につながる特技で自己PRすることが求められます(5分程度)。なお、特技や成果物に関するプレゼンテーションでも構いません。その後、それをふまえた質疑応答が行われます(5分程度)。次に、児童教育学科の志望理由の説明が求められます(3分程度)。それをふまえて、児童教育学科に関連する内容及び教育・保育の基礎的理解についての質疑応答が行われます(7分程度)。
口述試験では、教育・保育の現在の動向、子どもに関する社会的課題及びそれらに関わる基礎知識 について問われます。
◆募集人員・倍率情報
【総合型選抜 学科課題型】
募集人員は
児童教育学科 40名 です。
倍率は
| 2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
| 児童教育学科 | 1.4 | 1.8 | 2.7 |
【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】
募集人員は
児童教育学科 若干名です。
倍率は
| 2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
| 児童教育学科 | 1.0 | 1.3 | 3.0 |
【総合型選抜 適性面接型】
募集人員は
児童教育学科 若干名です。
倍率は
※2025年度は志願者数しか掲載されておらず、2024年度、2023年度は児童教育学部のデータが掲載されていないためブランクです。
| 2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
| 児童教育学科 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、東海大学児童教育学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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