東海大学文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

東海大学は、北海道から九州まで、全国にキャンパスを展開する国内最大級の私立総合大学です。「文理融合」を教育理念とし、知識偏重教育を取らず幅広い視野と柔軟な発想力を持つ人材の育成を目指しています。7つのキャンパスには23学部、62学科が設置されており、文理ともに幅広い学びの分野で深い専門性や複眼的な視野を育む教育を実践しています。教育、研究、国際交流、産学連携に力を入れ、学生の多様な興味・関心を尊重する文化があります。スポーツやキャリア支援にも強く、実社会への結びつきを重視しています。

文学部は湘南キャンパスにあり、文明学科、歴史学科、日本文学科、英語文化コミュニケーション学科の4つの学科が設置されています。文学部では、人間の特徴である「言葉を話すこと」「歴史を語ること」「希望を語ること」と、これらから生まれる言葉、物語、社会、歴史、思想をもとに人間を考えます。

この記事では、そんな東海大学文学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆東海大学文学部の総合型選抜入試の名称

東海大学文学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜 学科課題型」、「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」という名称で募集がなされています。

◆東海大学文学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

東海大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式ホームページより抜粋)

【文明学科】

■求める学生像

文学部文明学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

人類の歴史と文化の多様性を踏まえつつ、自らの問題意識に即して現代社会の諸問題を的確に捉え、論理的に分析・考察し、様々な表現形式を通じて積極的に発信していく能力をもつことが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

現代社会の変動を見極めながら、独自の観点を持ち、また現代社会に存する多様な価値観を尊重しながら積極的にコミュニケーションをはかり、主体的に社会と関わっていく態度をしめすことが望ましい。

【歴史学科 日本史専攻】

■求める学生像

文学部歴史学科日本史専攻の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科では、文系の学問を学ぶ上で必要な論理的な思考力を身につけるとともに、自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

日本史上のさまざまな歴史事象を体系的に理解し、論理的に思考するために、人文科学や社会科学などの広範な知識を総合的に思考して判断し、その成果を適切な方法で表現する力が期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

歴史的な視点で現代社会の課題を捉え、よりよい社会の構築に関与するために、多様な価値観を尊重し、豊かな人間関係と協調性とを育みながら、学修や社会活動などに主体的に取り組む態度が期待できること。

【歴史学科 西洋史専攻】

■求める学生像

文学部歴史学科西洋史専攻の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

文理融合の観点から、理系の知識・技能と文系の知識・技能を総合して応用できること、及びそれらの発信ができることが望ましい。特に、現在の社会や科学技術がいかなる歴史的過程を経て形成されたかという思考に基づいて発信できることが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観を理解し、友好的な人間関係を構築できること、物事に対して主体的に取り組む態度、及び失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとする忍耐力をもつことが望ましい。

【歴史学科 考古学専攻】

■求める学生像

文学部歴史学科考古学専攻の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

英語では、高校までに学ぶ基礎的な文法を習得し、そのうえで高校段階までの十分な文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことを望みます。

国語では、高校での国語の履修を通して、高校段階までの十分な文章理解力、文章表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことを望みます。

社会では、高校での社会(日本史、世界史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることを望みます。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることを望みます。

(2)思考力・判断力・表現力

自らの先入観にとらわれず、知識や思考の幅を広げることに旺盛な意欲を持ち、論理的な思考による問題解決能力の向上に努力を惜しまない人であることを望みます。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

人間を理解しようとする広い視野を持ち、他者との対話に積極的であること、また、自己に対しては自省的であり、忍耐力と社会性を兼ね備えること、こうした人材像に共鳴する人であることを望みます。

【日本文学科】

■求める学生像

文学部日本文学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

国語では、高校の国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。読書習慣を持っていることが望ましく、主体的に日本語・日本文学に日頃より親しむ姿勢が望まれる。

英語では、高校の英語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目を理解していることが望ましい。

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

日本語・日本文学を論理的に分析・考察するために、日本文化全般や現代社会における様々な問題を総合的に思考し判断する力が期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

日本語・日本文学に対し様々な角度から考察・分析し、学びにおいても他者と協力し、学んだ成果を積極的に他者に対して発信することへの意欲を期待できること。

【英語文化コミュニケーション学科】

■求める学生像

文学部英語文化コミュニケーション学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

■入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語力の文章理解力、表現力、コミュニケーション力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学及び理科については、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

世界に存在する多様な文化や価値観を自ら主体的に学び、また自分の考えや判断を自らの言葉で表現し、筋道を立てて他者に伝わるように構成し、わかりやすく発信するための工夫や努力を主体的に行えることが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

英語圏の文化を含め、世界に存在する多様な文化や価値観の違いを尊重する開かれた態度を持ち、友好的な人間関係を構築できること、物事に対して主体的に取り組む態度、及び失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとする忍耐力をもつことが望ましい。

公式ホームページのURL:

◆出願条件・日程

東海大学文学部の総合型選抜入試には「総合型選抜 学科課題型」と「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

【総合型選抜 学科課題型】

・第1次選考出願期間: 2025年9月1日(月)~9月7日(日)

・第1次選考合格発表日: 9月26日(金)

・第2次選考出願期間:  9月26日(金)~10月3日(金)

・第2次選考試験日:   10月19日(日) 

・第2次選考合格発表日:11月1日(土)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」、「活動報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】

・出願期間: 2025年10月10日(金)~10月18日(土)

・試験日:    11月9日(日) 

・合格発表日: 11月18日(火)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」、「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」、「課題」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

◆試験内容

【総合型選抜 学科課題型】

①第1次選考:書類審査

②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)

①第1次選考:書類審査

第1次選考は、出願書類により総合的に評価され合否が決定します。

「志望理由書」は、入学後に学びたいことや取り組みたいことを含め、出願する学科・専攻を志望する理由を600字以内で記入します。

「課題」は学科ごとに指定された内容について作成します。2026年度入試における各学科の「課題」の内容は以下のとおりです。

<文明学科>

下記の3つの課題から、あなたが入学後文明学科で学びたいことと関連しそうなものを1つ選び、所定の形式に沿って作成したものを提出してください。

(1)古今東西の思想家の中から1人を選び、その生涯や思想内容についてまとめてください。

(2)現代の科学技術の発達は、私たちの生活にさまざまな恩恵をもたらしています。それと同時に多くの害悪をもたらしていることも否めません。あなた自身の衣食住などの生活環境を観察し、科学技術がもたらす恩恵と害悪の例を挙げるとともに、意見を述べてください。

(3)これからの日本は、どのようになっていくのでしょうか。今から50年後におおよそ70歳になったあなたを想定して、その時代の家族・経済・社会などの姿について述べ、これから社会として備えるべきことに関して意見を述べてください。

※作成は手書きでもパソコン等を使用しても構いません。字数は2000~2500字です。

※課題の主な評価ポイントは、以下のとおりです。

  ・課題を正しく受け止めて、テーマを具体的に絞り込んでいるか。

  ・借り物ではない、考察・理解がなされているか。

  ・日本語として簡潔で論理的な文章になっているか。

<歴史学科 日本史専攻>

 日本史上であなたが関心のあるテーマ(制度、人物、事件など)について、複数の書物(教科書や受験参考書は除く)を読んで、2,000字程度のレポートにまとめてください。その際、以下の点に注意してください。

①そのテーマのどのような点に関心があるのか、必ず明記してください。

②あなたの考えを必ず明記してください。

③(例)にならって、レポート作成に際して活用した文献の著者名・書名・出版社・出版年をレポートの文末にまとめて必ず明記してください。なお、ページを改める必要はありません。また、指定の字数には含みません。

(例)坂井孝一『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』(中央公論新社、    2018年)

   神田千里『織田信長』(筑摩書房、2014年)

④インターネット上に公開された文章、図表などをそのまま引用することはできま  せん。

 ※作成は手書きでもパソコン等を使用しても構いません。

 ※課題の主な評価ポイントは、以下のとおりです。

   ・テーマ(関心のある制度、人物、事件など)を選択した理由が明確に示さ  れているか。

   ・調べた内容だけでなく、自身の意見も明記されているか。

   ・活用した文献が課題との関連で適切なものであるか。

   ・誤字・脱字や文法上の誤りがなく、論理的な文章になっているか。

<歴史学科 西洋史専攻>

 西洋史の各時代(古代〜現代)の中であなたが関心を持っているテーマ(政治史、事件史、社会史、宗教史、経済史、文化史、女性史、民衆史など)について、2冊以上の文献(世界史の教科書、学習参考書、事典は除く)を使って深く調べ、3,000 字程度にまとめてください。その際、以下の点に注意してください。

①テーマを選んだ動機や理由を最初に明記してください。

②あなたの考えを明記してください。

③結論を書いてください。

④使用した文献の著者・書名・出版社・出版年を必ず文末にまとめて(例)にならって明記してください。

(例)芝健介『ホロコースト─ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌─』(中公新  書 2008年)

   ロバート・ジェラテリー(根岸隆夫訳)『ヒトラーを支持したドイツ国民』  (みすず書房 2008年)

※作成は手書きのみで、必ずタイトルをつけてください。

※課題の主な評価ポイントは、以下のとおりです。

   ・テーマを選んだ動機や理由が、明確にかつわかりやすく書かれているか。

   ・使用した文献を読みこなし、理解しているか。

   ・単に調べた内容を明記しただけでなく、自身の意見や考えを論理的に述べ  ているか。

   ・結論は本論の内容に基づいて書かれているか、主観的な感想だけになって  いないか。

   ・誤字・脱字がなく、段落・改行や句読点つけがきちんとなされているか

<歴史学科 考古学専攻>

 あなたの住んでいる地域(市町村内や、広く見た場合には都道府県内)の遺跡を博物館や書籍、インターネットを使って探し、その遺跡を題材にして以下の3項目を調べ、その結果をもとにして、あなたが学んだことや考えたことを、所定の形式に沿ってレポートにまとめてください。

①その遺跡はいつごろのもので、集落・古墳・墓・窯跡など、どのように使われたと考えられるのか。周辺に同時代の類似した遺跡はあるか。

②その遺跡が作られた時代の特徴はどのようなものと考えられているか。

③その遺跡は、なぜその場所に作られたと考えられるか。

 遺跡の場所を確認する際には、必ず実際に遺跡を訪問してください。そのうえで、遺跡の立地について、地図中に記録する、インターネットの地図検索サイトを使用するなど、あなた独自の工夫をして確認してください。なお、使用した参考文献(『○○県史』、『○○市史』、各種歴史関連図書や文献、発掘調査報告書、インターネットサイトなど)について、課題の文末に「参考文献」として必ず明記してください。

 ※作成は手書きのみで、必ずタイトルをつけてください。字数は2400字程度です。

 ※課題の主な評価ポイントは、以下のとおりです。

   ・遺跡・遺物に触れた「実感」が具体的に文章や図・写真などを用いて表現さ  れているか。

   ・調べた諸項目について論理的にまとめられているか。

   ・課題に取り組むうえで抱いた自分の疑問や考え、意見が明確に記述されてい   るか。

   ・参考文献の内容を正確に理解しているか。

<日本文学科>

  日本語の文学作品(古典・近現代を問わないが、翻訳は除く。また、2000年以後に発表された作品を主要な題材とすることは不可。)の中から「山」にかかわる作品を選び、その「山」がその作品の中で果たしている効果や表現の特色について、調査や考察をまじえて論じてください。

 ※必ずタイトルをつけてください。手書きで作成する場合はA4原稿用紙(タテ書き、20字×20行)4枚、パソコン等を使用して作成する場合はA4用紙(タテ書き、40字×40行)1枚で作成してください。手書きでもパソコン等での作成でも、行数の多少の増減は認めます。

 ※課題の主な評価ポイントは、以下のとおりです。

   ・論じた内容を的確に表すわかりやすいタイトルがつけられているか。

   ・全体の構成が「問題提起(注目した場面についての説明等)」「検証(注目  した場面についての解析)」「結論(解析結果 と自分の意見及びその証    明)」という論理的展開になっているか。

   ・特定の文学作品を取りあげ論じつつ、文学や日本語全体にかかわるような大  きなテーマが見えるように論じられたか。

   ・誤字・脱字、文法上の誤りはないか。

   ・品の読解が的確で客観性を保っているか(自説の証明に成功しているか)。

<英語文化コミュニケーション学科>

 異なる言語や文化を持つ人々が平和に共存していくためには、何が重要でしょうか。以下の2点を必ず含めて、自分のことばでわかりやすく論じてください。

①歴史上に実際に起きた出来事あるいは最近の世界の時事例を取り入れること。

②複数の参考文献に書かれていたことを引用して、自分の論点と関連づけること。(使用した引用文献名を、答案用紙の末尾または裏面に記入してください。

 ※作成は手書きのみで、A4原稿用紙(ヨコ書き、20字×20行)4枚程度、1,600字程度で作成してください。

 ※課題の主な評価ポイントは以下のとおりです。

   ・内容が首尾一貫し、まとまっているか。

   ・問題意識をもって取り組んでいるか。

   ・参考文献を調べ、適切な部分を引用しているか。

   ・自分の意見が提示できているか。

   ・誤字・脱字がなく、段落・改行や句読点つけがきちんとなされているか。

その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

②第2次選考:課題発表(プレゼンテーション)、面接試験(口述試験含む)

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では課題発表(プレゼンテーション)と面接試験(口述試験含む)が課されます。試験時間は、課題発表と面接試験合わせて25分程度です。

各学科の課題発表と面接試験の内容は以下のとおりです。

<文明学科>

  課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。口頭で説明できるように準備しましょう。第二次選考の課題発表で使用できる機器等は以下のとおりです。 

  面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、地理・歴史・現代社会・現代文に関する基礎知識(主として志願者が興味や関心を持っている分野に関すること)についての口述試験が行われます。

<歴史学科 日本史専攻>

  課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します、発表の際は、課題の内容を、図や表を加えて模造紙(2枚程度)にまとめ、それを資料として使いながら説明します。準備したメモなどを見ても構いませんが、原稿の棒読みにならないようにしましょう。

  面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、日本史の基礎用語(日本史探究の教科書の範囲内)に関する知識についての口述試験が行われます。

<歴史学科 西洋史専攻>

  課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表の際は、模造紙3~4枚にテーマに関する説明・図・写真・表・地図やデータをまとめ、それを黒板等に貼り付けて資料として使いながら説明します。メモを見ながらの発表でも問題ありませんが、棒読みにならないようにしましょう。なお、模造紙に作成した資料も評価の対象となります。

  面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、西洋史の基礎知識(世界史探究の教科書の範囲内)に関する人物、地名、事件、年代等についての口述試験が行われます。

<歴史学科 考古学専攻>

  課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表の際には、補助資料として模造紙(2枚以内)に課題の内容をわかりやすくまとめたものを準備しても構いません。発表後の質疑応答では、①調べた課題内容、②関連する基礎的歴史知識(日本史・世界史など、高等学校教科書の範囲)について質問されます。自信をもって答えられるように準備をしておきましょう。

  面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、日本史または世界史のいずれか選択した1科目のうち、考古学に関連する基礎知識(高校の教科書の範囲内)についての口述試験が行われます。

<日本文学科>

 課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について発表します。発表にあたっては、B4用紙タテ書きで3枚以内の発表資料を3部作成し、2部を面接者等に提出します。課題発表の主な評価ポイントは以下のとおりです。

  ・発表内容にふさわしい資料が作られているか(提示された資料に過不足はない か。パソコン等を使用した場合、効果的に用いられたか)

  ・資料の構成はわかりやすいか。

  ・発表態度は好感が持てるか。

  ・発表時間を守ることができたか。

基本的に作品の読解や自説の構成力、発表力が審査されます。なお、第二次選考の課題発表で使用できる機器等は以下のとおりです。  

  面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、国語の基礎学力(音読・基礎知識等)及びこれまでの読書経験や作品から得た感動についての口述試験が行われます。

<英語文化コミュニケーション学科>

 課題発表では、第一次選考の際に提出した課題について、英語でプレゼンテーションを行ないます。英語で原稿を作り、発音も含めて発表の練習を重ねたうえで、原稿を見ずに発表します。プレゼンテーション終了後、内容について英語による質疑応答も行われます。

 面接試験では、志望動機等についての一般的な質問の他に、英語の基礎学力(英文の基礎知識・音読・読解)及び英語による自己表現についての口述試験が行われます。

【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】

「総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型」では、 「調査書」、「志望理由書」、「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」を基本資料に、指定する課題に対する取り組みと、試験会場で実施される「課題発表〈プレゼンテーション〉」と「面接試験(口述試験含む)」を併せて総合的に判断され、合否が決定します。

①書類審査

②課題発表(プレゼンテーション)

③面接試験(口述試験含む)

①書類審査

「志望理由書」は、入学後に学びたいことや、取り組みたいことを含め、出願する学科・専攻を志望する理由を600字以内で記入します。

「スポーツ活動報告書または音楽活動報告書」は、大学ホームページからダウンロードして作成します。中学校を卒業した年の4月1日以降の活動について記入します。作成は、出身校または所属クラブ・音楽系団体等に依頼し、出身校または所属クラブ・音楽系団体等で厳封します。

「課題」は、以下の中から一つ選んで作成し提出します。

<スポーツ競技能力で出願する場合>

A スポーツ(競技)活動を通して、将来あなたは、社会においてどのような活躍  をしたいと思うか、具体的にまとめてください。

B  あなたが行ってきたスポーツ競技における、あなた自身の今後の課題と、その  課題への具体的な取り組みについて、書籍等の資料に基づき、まとめてくださ  い。

C これから開催されるスポーツイベントについて、具体的な名称を挙げ、その意  義と課題についてまとめてください。

<音楽的能力で出願する場合>

 D あなたは、音楽活動を通して、社会に対してどのような貢献をしたいと考え    ますか。

 E あなたの音楽活動がこれからの学生生活にどのように活かされるか、あなたの  考えを述べてください。

なお、手書きで作成する場合は、「課題提出用原稿用紙(ヨコ書き20字×20行)」を使用し2〜3枚程度で作成します。パソコン等で作成する場合は、A4用紙を使用し、ヨコ書き、800~1200字程度で作成します。

その他の出願書類についての詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.u-tokai.ac.jp/examination-admissions/exam/

②課題発表(プレゼンテーション)

提出した課題内容について、試験当日にプレゼンテーションを行ないます。時間は質疑応答を含め10分程度です。その際、よりわかりやすく説明できるように、パネル、模造紙、印刷物等の準備をするなど、何らかの工夫をしてください。パソコン等機器の使用はできません。

③面接試験(口述試験含む)

面接試験(口述試験含む)では、出願する学科・専攻に対する志望動機等についての一般的な質問と出願する学科・専攻に 関連ある基礎学力・基礎能力についての口述試験が行われます。口述試験の内容は以下のとおりです。

<文明学科>

 地理・歴史・現代社会・現代文に関する基礎知識(主として志願者が興味や関心を持っている分野に関すること)について

<歴史学科 日本史専攻>

 日本史の基礎用語(日本史探究の教科書の範囲内)に関する知識について

<歴史学科 西洋史専攻>

 西洋史の基礎知識(世界史探究の教科書の範囲内)に関する人物、地名、事件、年代等について

<歴史学科 考古学専攻>

 日本史または世界史のいずれか選択した1科目のうち、考古学に関連する基礎知識(高校の教科書の範囲内)について

<日本文学科>

 国語の基礎学力(音読・基礎知識等)及びこれまでの読書経験や作品から得た感動について

<英語文化コミュニケーション学科>

 英語の基礎学力(英文の基礎知識・音読・読解)及び英語による自己表現について

◆募集人員・倍率情報

【総合型選抜 学科課題型】

募集人員は

文明学科6名、歴史学科・日本史専攻5名、歴史学科・西洋史専攻5名、

歴史学科・考古学専攻3名、日本文学科9名、英語文化コミュニ ケーション学科9名 です。

倍率は

2025年度入試2024年度入試2023年度入試
文明学科1.91.31.2
歴史学科日本史専攻3.13.22.0
歴史学科西洋史専攻2.01.62.8
歴史学科考古学専攻1.31.21.8
日本文学科2.11.11.6
英語文化コミュニケーション学科1.61.11.1

【総合型選抜 スポーツ・音楽自己推薦型】

募集人員は

文明学科 若干名、歴史学科・日本史専攻 若干名、

歴史学科・西洋史専攻 若干名、歴史学科・考古学専攻 若干名、

日本文学科 若干名、英語文化コミュニ ケーション学科 若干名 です。

倍率は

2025年度入試2024年度入試2023年度入試
文明学科2.0
歴史学科日本史専攻3.03.0
歴史学科西洋史専攻
歴史学科考古学専攻1.0
日本文学科3.0
英語文化コミュニケーション学科1.01.0

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、東海大学文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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