甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである甲南大学。

甲南大学は関西唯一の私立の7年制高等学校であった旧制甲南高等学校を前身とし、1951年に開学しました。創立者の平生釟三郎は、「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重して各人の天賦の特性を啓発する人物教育の率先」を教育理念として掲げました。この「人物重視の教育の実践」が、日本に数多くのリーダーを送り出してきた甲南の原点となっています。現在では、学生数約9000人、人文科学から社会科学、自然科学まで幅広い教育・研究分野を有する「ミディアムサイズの総合大学」となっています。総合大学でありながら、1クラスあたりの受講者数を150名以下とするなどの取り組みにより、きめ細やかで「顔がわかる少人数教育」を推進しています。学部学科に関係なく学べる共通教育や融合型カリキュラムが充実しており、視野を広げ、社会で活躍できる実践力を身につけることができます。

グローバル教養学環は、「学部等連係課程制度」に則した学部相当の教育組織です。グローバルキャリアを志す1学年定員25名に対して、学部やセンター等の垣根を超えた越境的な学びとして「グローバル教養学位プログラムSTAGE」を提供しています。文化や言語の壁を超えて世界の人々と協働し、社会が抱えているさまざまな課題解決に貢献できるグローカル人材として、社会の第一線で活躍する人物を育成します。

この記事では、そんな甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試の名称

甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試は、「公募制推薦入学試験(個性重視型)」、「公募制推薦入学試験(教科科目型)」という名称で募集がなされています。

◆甲南大学グローバル教養学環のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

甲南大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

グローバルな社会において、多様性を受容し他者と協働する能力を持ち、本学の理念である「世界に通用する人物」を希求する学生を求めます。

特に本学環では、大学での学びと共に複数の言語圏への留学を通して得た異文化体験による学びを活かし、様々な課題に新しい解を生み出し、社会に貢献する主体的な人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を積極的に受け入れます。

❶高等学校又は相当する教育機関において、国語、外国語の基礎力と、高等学校で修得すべき文理の基礎的知識を身につけ、論理的な思考ができる。

❷グローバルな課題について強い知的関心を有し、本学での学び、留学体験を生かして、問題を発見し、解決しようとする意欲があり、共生社会に貢献できる。

❸自らの学習と他者との対話の中で、自分の考えを発信し、実践する意欲をもっている。

公式HPのURL:

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/course/admission-policy

◆出願条件・日程

甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試には、「公募制推薦入学試験(個性重視型)」と「公募制推薦入学試験(教科科目型)」があり、それぞれ出願条件に制約があります。

<1>公募制推薦入学試験(個性重視型)

・出願期間: 2024年9月1日(日)~9月7日(土)

・第1次選考(書類選考)合格発表日: 9月26日(木)

・第2次選考試験日: 10月12日(土)

・第2次選考合格発表日: 11月1日(金)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「修学活動計画書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

・出願期間:  2024年10月3日(木)~10月15日(火)

・試験日:   11月10日(日) 

・合格発表日: 11月22日(金)

出願条件は以下のとおりです。

また、「志望理由書」や「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

◆試験内容

試験内容は試験型によって異なります。各試験型の試験内容は以下のとおりです。

<1>公募制推薦入学試験(個性重視型)

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類により行われます。「志望理由書」および「修学活動計画書」 については、内容、文章表現、文章構成などが評価されます。

「志望理由書」は、今日までに努力してきたことを踏まえて、グローバル教養学環を志望する理由を1,000字程度で記述します。また、今日まで取り組んできた外国語学習や国際的な視野をもった活動、グローバルやローカルな 課題への取り組みや参加などについて、箇条書きでまとめます。

「修学活動計画書」は、卒業後に就きたい職業や目標を記載したうえで、それを実現するために在学中に取り組みたいことについて、800字程度で記述します。

②第2次選考:面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では面接が行われます。面接は、英語での質疑応答も含まれます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。また、「志望理由書」や「修学活動計画書」の内容について、より詳しく説明を求められることも想定されます。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

筆記試験の結果、調査書、志望理由書、自己推薦書の評価の合計点により合否が決定します。1教科でも欠席した場合、合否判定の対象となりませんので注意しましょう。なお、合格者の選考は一般方式、外部英語試験活用方式それぞれに行われます。外部英語試験活用方式を選択した場合は、外部英語試験の得点をみなし得点に換算し、外国語(英語)の得点に充当します。みなし得点の換算についての詳細は、入試要項で確認してください。(https://ch.konan-u.ac.jp/admission/application/

試験教科、科目、配点は以下のとおりです。(過去問データなし)

◆募集人員・倍率情報

<1>公募制推薦入学試験(個性重視型)

募集人員は

グローバル教養学環 約5名です。

倍率は

※倍率のデータは大学HP(https://ch.konan-u.ac.jp/admission/result/)から転記しています。倍率のデータは2024年度のみです。(グローバル教養学環が開設されたのが2024年4月のため)

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
グローバル教養学環3.0

<2>公募制推薦入学試験(教科科目型)

募集人員は

グローバル教養学環 5名 です。

倍率は

※倍率のデータは大学HP(https://ch.konan-u.ac.jp/admission/result/)から転記しています。グローバル教養学環の開設が2024年4月で、2023年度・2022年度はデータがないため空欄です。

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
グローバル教養学環一般方式7.8
外部英語試験活用方式5.3

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、甲南大学グローバル教養学環の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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