近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/05/15
関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである近畿大学。
近畿大学は「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを教育の目的として、1925年創立の大阪専門学校と、1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年に設立されました。創設者、世耕弘一の「学びたい者に学ばせたい」という信念をもとに、医学から芸術まで学ぶことのできる総合大学として発展しました。現在は15学部49学科が設置される総合大学となっており、西日本一帯に6つのキャンパスと水産研究所や原子力研究所など、様々な施設を有しています。
生物理工学部は、生物工学科、遺伝子工学科、食品安全工学科、生命情報工学科、人間環境デザイン工学科、医用工学科の6つの学科で構成されており、理学・農学・工学・医学の幅広い分野が融合した新たな領域の最先端の研究を行っています。工学を駆使して植物を分析したり、遺伝情報を解析してマンモスの復活をめざしたり、生物を解明することで新たな医療・福祉機器を開発する試みがなされています。さらには、スーパーコンピュータによる最先端の情報技術の研究にも挑戦。人々の暮らしや地球環境に役立つテクノロジーの開発に貢献します。
この記事では、そんな近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試の名称
近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入試」という名称で募集がなされています。
◆近畿大学生物理工学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
近畿大学の入試要項にはこのように書いてあります。
(入試要項より抜粋)
生物理工学部は、近畿大学建学の精神に則り、生命科学と理工学の学際的分野で、系統的な基礎科目の教育と学科毎に高度な専門教育を実施して、社会に貢献できる多様性を持つ優れた人材を育成します。このために、次のような入学者を広く受入れます。
1 .各学科での履修に必要な基礎学力を十分に有している人。
2 .自然科学と最先端の科学技術に広く関心を持つ人。
3 .将来の目標を定め、強い意志を持って勉学を志す人。
4 .能動的に学ぶ姿勢を有している人。
5 .幅広い視点から論理的に課題を解決していく意欲にあふれる人。
6 .高い倫理観を持って謙虚な姿勢で社会に貢献しようと志す人。
7 .他者との関わりを大切にし、コミュニケーション能力を高め、社会に飛躍しよう とする人。
また、生物理工学部に入学するまでに、各教科において高等学校卒業相当の学力を有するとともに、次のようなことを身につけていることが望まれます。
国 語:国語を適切に用いて自分の考えを的確に伝える能力と、文章を論理的 に正しく読み解く能力
外 国 語:英語を用いて情報や考えなどを理解し伝える基礎的な能力と、積極的 にコミュニケーションを図ろうとする態度・姿勢
数 学:数学における基本的な概念や原理を理解し、数学的な見方や論理的な 考え方を身につけて、積極的に活用する能力
理 科:自然に対する関心や探究心があり、観察や実験などを通じて、人間と 自然のかかわりや生物とそれを取り巻く環境について総合的に考察す る能力
地歴・公民:世界の生活・文化の歴史的・地域的特色について理解し、社会の一員 として主体的に生きる自覚と資質
情 報:情報に関する科学的な見方・考え方を有し、情報化の進む社会に積極 的に参画することができる能力
上記の生物理工学部が求める人学者を選抜するために、複数の受験機会と多様な入試制度を設けています。
1 .推薦入試では、個別学力試験として英語と選択科目(数学・理科から1科目選択)を課し、高等学校での学習達成度を測ります。
2 .一般入試は、前期(A日程)、前期(B日程)、後期の3つがあり、それぞれ個別に学力試験として英語、理科、選択科目(数学・国語から1科目選択)の3科目を課し、基礎学力と論理的思考力を測ります。
3 .共通テスト利用方式(前期・中期・後期)では大学入学共通テストの英語、国語、数学、理科、地歴・公民、情報から2、3あるいは5科目を課し、基礎学力の学習達成度を測ります。
4 .共通テスト併用方式では、大学入学共通テストの英語、国語、数学、理科、情報より高得点科目として3科目[共通テスト併用方式(A日程)]、2科目[共通テスト併用方式(B日程)]あるいは1科目[共通テスト併用方式(後期)]を利用し、本学の個別学力試験を加えて、自然科学に関する幅広い知識と論理的な課題解決能力を総合的に評価します。
5 .本学部の選定基準に達する高校を対象として指定校推薦入試を行い、口頭試問により、自然科学に対する高い関心・学修意欲、論理的思考力、表現力などを総合的に判定します。
6 .総合型選抜入試では、多面的、総合的な判定により、能力、適性、意欲を有している人を選抜します。
7 .専門高校、専門学科・総合学科等の学科を対象とする推薦入試では、小論文と口頭試問により、学修意欲、論理的思考力、特別活動・課外活動などを総合的に判定します。
入試要項のURL:
https://kindai.jp/exam/system/ao
◆出願条件・日程
近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。
・出願期間: 2024年9月2日(月)~ 9月13日(金)
・試験日: 10月19日(土)
・合格発表日: 11月7日(木)
出願条件は以下のとおりです。
生物理工学部の出願条件は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://kindai.jp/exam/system/ao/)
◆試験内容
試験当日は、授業を受講し、グループでワークショップに取り組み、レポートを作成します。
授業の受講態度、ワークショップに対する取り組み姿勢、レポートの内容等により総合的に評価され、合否が決定します。
①授業(45分)
②ワークショップ(45分)
③レポート作成(45分)
①授業(45分)
授業の内容はデータ分析で、範囲は数Ⅰの範囲です。
②ワークショップ(45分)
ワークショップでは例題にグループで取り組みます。レポート作成に必要となるスキルを修得します。
③レポート作成(45分)
レポートの内容は、計算問題(例:平均値、中央値、標準偏差など)、グラフの作成(例:箱ひげ図など)、授業内容に関する記述式の設問、ワークショップの感想などです。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
生物工学科、遺伝子工学科、食品安全工学科、生命情報工学科、人間環境デザイン工学科、医用工学科、全学科で30名程度です。
※生物理工学部の総合型選抜は2025年度入試から始まったため、倍率のデータはありません。
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、近畿大学生物理工学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。]
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