近畿大学情報学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである近畿大学。

近畿大学は「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを教育の目的として、1925年創立の大阪専門学校と、1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年に設立されました。創設者、世耕弘一の「学びたい者に学ばせたい」という信念をもとに、医学から芸術まで学ぶことのできる総合大学として発展しました。現在は15学部49学科が設置される総合大学となっており、西日本一帯に6つのキャンパスと水産研究所や原子力研究所など、様々な施設を有しています。

情報学部では、AI活用やデータ分析、サイバーセキュリティ対策、人間中心のシステムデザインなど、IoT・セキュリティ技術・ビッグデータ・AI・ロボットの技術革新による第4次産業革命の進展に伴う社会のニーズに応えられる情報技術者をめざします。1年次では数学、プログラミング、コンピュータなどの基礎を講義や実習を通じて学び、2年次から知能システムコース、サイバーセキュリティコース、実世界コンピューティングコースの3コースに分かれ、各分野の専門知識を学びます。3年次からは研究室に所属して実践的な研究課題に取り組んで知識やスキルを磨き、4年次には卒業研究で4年間の総仕上げを行います。

この記事では、そんな近畿大学情報学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆近畿大学情報学部の総合型選抜入試の名称

近畿大学情報学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入試」という名称で募集がなされています。

◆近畿大学情報学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

近畿大学の入試要項にはこのように書いてあります。

(入試要項より抜粋)

情報学部では、国際的に通用する高度な学問的素養を持ち、豊かな社会の実現に貢献し、社会的責任を有する自立した技術者の育成を目指しています。このため学部教育での到達目標として、ディプロマ・ポリシーを達成できるようなカリキュラムを提供しており、情報学への適性を兼ね備えた基礎学力を持つ人物はもちろんのこと、基礎学力のみにとらわれず社会のニーズ変化に即した多種多様な能力を持つ人物も併せて受け入れます。具体的には、カリキュラム・ポリシーに従った教育課程に十分従事でき、ディプロマ・ポリシーを達成できることが期待される、下記のような人物が入学することを期待しています。

1 .技術と人間、社会、文化の関わりについての基礎的な洞察力を持つ人

2 .技術者の社会的責任について理解し、それを誠実に遂行しようとする倫理観を持  つ人

3 .知的好奇心があり、情報技術をベースとする工業製品あるいは社会システムへの 応用に強い関心を持つ人

また、情報学部に入学するまでに、次のような教科の内容を理解し、それらに即した記載の能力を持っていることが望まれます。

 数   学:数学的公理や定理を活用した推論能力、論理的思考力

 理   科:自然現象を数式や化学式でモデル化する能力

 外 国 語:文法に則って英文の文意を正確に理解する能力

 国   語:日本語の基礎的な読解力、および論理的な記述力

 (総合型選抜の特徴)

 情報学部の総合型選抜は、情報学部での勉学を強く希望し、情報分野における秀でた能力を有する者、もしくは高度なプログラミング経験を有する者で、高度にデ

ジタル化された未来とその実現への課題に興味を持ち、課題解決のための提案に意欲を有する者に対する入試です。

入試要項のURL:

https://kindai.jp/exam/system/ao

◆出願条件・日程

近畿大学情報学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。

・第1次審査出願期間: 2024年9月1日(日)~9月19日(木)

・第1次審査合格発表日:10月11日(金)

・第2次審査出願期間:10月11日(金)~10月17日(木)

・第2次審査試験日: 10月26日(土)・27日(日)

           ※予備日11月2日(土)・3日(日)

・第2次審査合格発表日: 11月15日(金)

※第2次審査の日時を指定することはできません。

 台風・地震等による災害その他特別な事情(受験生個別の理由によるものは除く)により、試験が実施できず、または完了しなかった場合については、予備日に試験を実施します。さらに予備日での実施が困難な場合は、状況が回復次第、できるだけ速やかに実施します。

出願条件は以下のとおりです。

情報学部の出願条件は以下のとおりです。

また、「自己PR動画」、「志望理由書」、「活動報告書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://kindai.jp/exam/system/ao/

◆試験内容

①第1次審査:書類審査

②第2次審査:プレゼンテーション、口頭試問

①第1次審査:書類審査

第1次審査は、出願書類により総合的に評価され合否が決定します。

※「未踏IT」 「未踏ジュニア」 「SecHack365」の採択者については、第1次審査は免除となり、出願書類のうち「自己PR動画」の提出は不要です。

「自己PR動画」は、自己紹介や志望理由、入学後に取り組みたい事、将来の目標等を動画で作成します。動画の長さは3分程度、志願者の顔が見える状態で名乗るところから開始し、その後の説明方法は任意です。

「志望理由書」は、情報学部を志望する理由を説明する文書を作成します。様式は任意(図・写真の挿入可)ですが、A4用紙1枚で提出する必要があります。

「活動報告書」は、積極的に取り組んださまざまな活動(分野問わず、複数可)について、自己評価や成果、受賞歴等の説明をする文書を作成します。様式は任意(図・写真の挿入可)ですが、A4用紙1枚で提出する必要があります。

②第2次審査:プレゼンテーション、口頭試問

第1次審査の合格者に対し、第2次審査ではプレゼンテーションと口頭試問が課されます。

プレゼンテーションと口頭試問は、Zoomによるオンラインで実施されます。プレゼンテーションの内容については、第1次審査の合格者に通知されます。口頭試問は、出願書類ならびにプレゼンテーションに基づいて実施されます。

※「未踏IT」 「未踏ジュニア」 「SecHack365」の採択者については、第2次審査は面接のみとなります。面接では、修学意欲等を確認されます。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

情報学科 15名以内です。

倍率は

※倍率のデータは2024年度、2023年度は入試要項(https://kindai.jp/exam/system/ao/)から、2022年度はデータシートから転記しています。

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
情報学科2.83.22.3

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、近畿大学情報学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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