近畿大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/05/09
関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである近畿大学。
近畿大学は「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを教育の目的として、1925年創立の大阪専門学校と、1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年に設立されました。創設者、世耕弘一の「学びたい者に学ばせたい」という信念をもとに、医学から芸術まで学ぶことのできる総合大学として発展しました。現在は15学部49学科が設置される総合大学となっており、西日本一帯に6つのキャンパスと水産研究所や原子力研究所など、様々な施設を有しています。
経済学部は、経済学科、国際経済学科、総合経済政策学科の3つ学科で構成されています。1年次では、学部共通科目としてミクロ経済学、マクロ経済学を学習し、経済学の基礎を学びます。2年次では、自らの興味にしたがって専門コース・分野を選び、さらに深く学習します。3~4年次には少人数の演習(ゼミ)に所属し、各担当教員の指導の下に専門的に学びます。
この記事では、そんな近畿大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆近畿大学経済学部の総合型選抜入試の名称
近畿大学経済学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入試」という名称で募集がなされています。
◆近畿大学経済学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
近畿大学の入試要項にはこのように書いてあります。
(入試要項より抜粋)
経済学部は、近畿大学建学の精神に則り、高度な分析力を有し、人間が生きる上での基本となる経済活動と、そこから派生する様々な社会経済現象を通底する論理を的確に読み解き、現代社会を生き抜く力を持った人材を育成します。このために、次のような入学者を受入れます。
1 .人間・社会・経済に対する強い関心を持つ人。
2 .日本語・外国語の読解力や論理的思考能力を中心とした基礎学力を有する人。
また、経済学部に入学するまでに、次のようなことを身につけていることが望まれます。
国 語:日本語の基礎的な読解力、表現力、論理的な思考力
外 国 語:外国語文献の読解力、異文化への理解
数 学:論理的な思考力、数的な処理能力
理 科:科学的な物の見方、社会を支える科学技術への関心
地歴・公民:歴史の大きな流れの理解、社会の基本的仕組みの理解
入試要項のURL:
https://kindai.jp/exam/system/ao
◆出願条件・日程
近畿大学経済学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。
・第1次審査出願期間: 2024年9月2日(月)~9月6日(金)
・第1次審査合格発表日: 9月28日(土)
・第2次審査出願期間: 9月28日(土)~10月4日(金)
・第2次審査試験日: 10月12日(土)
・第2次審査合格発表日: 11月7日(木)
出願条件は以下のとおりです。
経済学部の出願条件は以下のとおりです。
また、「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://kindai.jp/exam/system/ao/)
◆試験内容
試験内容は選抜方式によって異なります。各選抜方式の試験内容は以下のとおりです。
<1>総合型選抜A(グローバル・キャリア型)、総合型選抜B(ビジネスデータサイエンス志向型)
①第1次審査:書類選考
②第2次審査:小論文、口頭試問
①第1次審査:書類選考
第1次審査は、出願書類により総合的に評価され合否が決定します。
「志望理由書」は、近畿大学経済学部を志望する理由や入学後の目標について、A4片面1枚(様式は任意)にまとめます。(図、表、写真など挿入可)
その他に、調査書や「出願条件を証明する資料」なども提出する必要があります。詳細は、入試要項で確認してください。(https://kindai.jp/exam/system/ao/)
②第2次審査:小論文、口頭試問
第1次審査の合格者に対し、第2次審査では小論文試験と口頭試問が行われます。小論文は経済学に関するもので、試験時間は60分です。(過去問データなし)
出願書類とあわせて総合的に審査され、合否が決定します。
<2>総合型選抜C(起業志向型)
①第1次審査:書類選考
②第2次審査:プレゼンテーション、口頭試問
①第1次審査:書類選考
第1次審査は出願書類とプレゼンテーション動画をもとに総合的に評価され、合否が決定します。
「志望理由書」は、近畿大学経済学部を志望する理由や入学後の目標について、A4片面1枚(様式は任意)にまとめます。(図、表、写真など挿入可)
「事業・活動計画に関するプレゼンテーション動画」(5分以内)を作成します。動画のテーマと内容は以下のとおりです。
【テーマ・内容】
・起業により提供したいサービス、解決したい課題など。
・起業実現にあたって入学後に取り組みたいこと、期待していることなど。
・既に起業していて、その事業を継続して行いたい場合は、現在提供しているサービスをベースとしたプレゼンテーションでも可。
プレゼンテーション動画の長さは5分以内で、PowerPointやKeynote等で作成したスライドを用いてプレゼンテーションを行ないます。作成した動画はYouTubeにアップロードし、そのURLを経済学部学生センターへ送信します。
②第2次審査:プレゼンテーション、口頭試問
第1次審査の合格者に対し、第2次審査ではプレゼンテーションと口頭試問が課されます。出願書類とあわせて総合的に審査され、合否が決定します。
プレゼンテーションのテーマと内容は第1次審査と同様で、以下のとおりです。
【テーマ・内容】(第1次審査から変更なし)
・起業により提供したいサービス、解決したい課題など。
・起業実現にあたって入学後に取り組みたいこと、期待していることなど。
・既に起業していて、その事業を継続して行いたい場合は、現在提供している サービスをベースとしたプレゼンテーションでも可。
プレゼンテーションの長さは5分以内で、第 1次審査で提出した動画と説明内容やスライドに変更があっても問題ありません。プレゼンテーションに使用するスライドは、PowerPoint、Keynote、PDFのいずれかで作成し、事前に提出します。第2次審査当日は、あらかじめ提出データがダウンロードされた大学のPCを使用してプレゼンテーションを行ないます。
【プレゼンテーションの評価基準】
プレゼンテーションは、以下の点に基づいて評価されます。(必ずしもプレゼンテーションの中に全ての要素が含まれている必要はありません。)
起業により解決したい課題(Problem)、解決策となる製品やサービス(Solution)、競合優位性(Competitive Advantages)、顧客(Customer)、ターゲット市場(Target Market)、ビジネスモデル(Business Model)、収支計画(Financial Plan)、メンバー(Member)、近畿大学での時間や環境をどのように活用したいか(Passion)
口頭試問は、出願書類とプレゼンテーションに基づいて実施されます。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
経済学科、国際経済学科、総合経済政策学科 全学科で10名程度です。
倍率は
※経済学部の総合型選抜は2025年度入試から始まったため、倍率データはありません。
https://kindai.jp/exam/system/ao
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、近畿大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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