近畿大学国際学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである近畿大学。

近畿大学は「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを教育の目的として、1925年創立の大阪専門学校と、1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年に設立されました。創設者、世耕弘一の「学びたい者に学ばせたい」という信念をもとに、医学から芸術まで学ぶことのできる総合大学として発展しました。現在は15学部49学科が設置される総合大学となっており、西日本一帯に6つのキャンパスと水産研究所や原子力研究所など、様々な施設を有しています。

国際学部は、学生全員が1年次後期から1年間の海外留学プログラムに参加し、実用的な語学運用能力と国際感覚、自主性を育みます。世界最大級の語学・グローバル人材育成企業であるベルリッツと連携しており、多くのビジネスパーソンを育ててきた語学教育のノウハウを生かし、社会で通用するビジネス英語を身につけることができるのが特長です。

この記事では、そんな近畿大学国際学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆近畿大学国際学部の総合型選抜入試の名称

近畿大学国際学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜入試」という名称で募集がなされています。

◆近畿大学国際学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

近畿大学の入試要項にはこのように書いてあります。

(入試要項より抜粋)

国際学部は、近畿大学の建学の精神に則り、グローバル化というかつてないほど大きな社会の転換期を生き抜き、自主性と協調性を持って行動できる「国際教養人」を育成します。このため、次のような入学者を受け入れます。

1 .国際学部で学べる確かな基礎学力を持った人

2 .基礎的な語学力とコミュニケーション能力を持った人

3 .異文化社会や多様な価値観を理解できる柔軟な思考力と想像力を身につけたい人

4 .激動する国際社会に必要な語学力や知識を身につけるために、強い意志を持って 学修に取り組める人

5 .国際感覚を身につけ、社会的課題の解決に貢献したい人

また、高校までの履修科目等によって、以下のような能力を身につけていることが望まれます。

 国   語:日本語の読解、表現、論理的思考における基礎的な力

 地歴・公民:変動する社会に対応できる社会的基礎知識

 外 国 語:文法知識、コミュニケーション、読解力および作文における基礎的な       力

 数   学:論理的思考力、数的処理能力

 (総合型選抜の特徴)

 国際学部の総合型選抜は、国際学部での勉学を強く希望し、秀でた英語コミュニケーション能力を有する者、もしくは、国際交流により異文化社会における経験を有する者で、国際的課題に関し興味を持ち、課題解決のための提案に意欲を有する者に対する入試です。

入試要項のURL:

https://kindai.jp/exam/system/ao

◆出願条件・日程

近畿大学国際学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。

・出願期間: 2024年9月16日(月)~9月30日(月)

・試験日:      10月12日(土) ※予備日10月19日(土)

・合格発表日:    11月7日(木)

※試験日の日時を指定することはできません。

 台風・地震等による災害その他特別な事情(受験生個別の理由によるものは除く)により、試験が実施できず、または完了しなかった場合については、予備日に試験を実施します。さらに予備日での実施が困難な場合は、状況が回復次第、できるだけ速やかに実施します。

出願条件は以下のとおりです。

国際学部の出願条件は以下のとおりです。

また、「自己紹介書」や「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://kindai.jp/exam/system/ao/

◆試験内容

試験内容は専攻によって異なります。各専攻の試験内容は以下のとおりです。

【国際学科 グローバル専攻】

グローバル専攻では、筆記試験と日本語および英語による口頭試問が行われ、出願書類と合わせて総合的に審査されて合否が決定します。

①筆記試験

②口頭試問

①筆記試験

筆記試験は、日本語および英語による小論文試験が行われます。問1は400字程度の日本語で記述させる問題、問2は250語程度の英語で記述させる問題が毎年出題されています。2024年度入試では、日本語の小論文は「COVID-19のパンデミック問題を経験する中で、何が変わり、何が変わらなかったのか、具体的な事例などを用いて述べ、それをもとに今後どのような方向をめざして何を達成したいのか、その理由も添えて述べなさい」という問題が出題されました。英語の小論文のテーマは、「In your opinion, what is a successful person?」でした。詳細は、大学HPに過去問が掲載されていますので、確認して対策しましょう。(https://kindai.jp/exam/system/ao/

②口頭試問

口頭試問は、日本語および英語で約15分間行われます。

【国際学科 東アジア専攻・韓国語コース】

東アジア専攻・韓国語コースでは、筆記試験と日本語および英語による口頭試問に加えて、TOPIK(4級以上)およびハングル能力検定(準2級以上)の合格級を含めた取得資格および出願書類とあわせて総合的に審査され、合否が決定します。

①筆記試験

②口頭試問

①筆記試験

筆記試験は、日本語および英語による小論文試験が行われます。東アジア専攻・韓国語コースの総合型選抜試験は2025年度入試から始まったため過去問はありませんが、グローバル専攻の過去2年間の過去問が大学HPに掲載されていますので、参考にしましょう。(https://kindai.jp/exam/system/ao/

②口頭試問

口頭試問は、日本語および英語で約15分間行われます。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は

国際学科 グローバル専攻 30名以内、

国際学科 東アジア専攻・韓国語コース 3名以内 です。

倍率は

※東アジア専攻・韓国語コースは2025年度から総合型選抜が始まったため、倍率のデータはありません。

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
国際学科グローバル専攻1.21.31.3

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、近畿大学国際学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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