京都産業大学経営学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2025/05/04
関西の準難関私立大学群、産近甲龍のひとつである京都産業大学。
京都産業大学は、1965年に経済学部・理学部の2学部をもって京都市・上賀茂に創設されました。創設者で宇宙物理学者の荒木俊馬は、「建学の精神」において、「将来の社会を担って立つ人材の育成」が使命であることを掲げました。その実現に向けて、次の時代を見据えて社会課題を的確に捉え、知識や人を「むすんで」課題を解決し、新しい価値を「うみだす」ための教育に力を注いでいます。
現在は文系・理系全10学部、約15000人の学生を擁する日本最大規模の一拠点総合大学となっています。ワンキャンパスで多種多様な価値観と出会い、協働を経験し、次の時代を担って立てる知識と精神を養います。
経営学部ではケース分析をはじめ、企業やスポーツチームの課題解決に取り組むなど実践的な学びを重視し、経営者やマネジャーに必須の思考力・分析力・企画力を養います。近年はデジタル・トランスフォーメーション(DX)関連科目で最先端技術とマネジメントを融合する学びを展開し、イノベーション人材の育成に注力しています。日本三大国家資格といわれる公認会計士をはじめ、税理士や国税専門官といった会計専門職になるための資格取得への支援も充実しています。
この記事では、そんな京都産業大学経営学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆京都産業大学経営学部の総合型選抜入試の名称
京都産業大学経営学部の総合型選抜入試は、「マネジメント力選抜入試」という名称で募集がなされています。
◆京都産業大学経営学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
京都産業大学の入試要項にはこのように書いてあります。
(入試要項より抜粋)
本学部マネジメント学科は、4年間の教育課程で全ての入学者が、高い専門性と、諸領域を横断する知識や能力、視点、あるいは経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を結びつけ、イノベーションを通じて組織の発展・変革と社会の進化を促進する「統合的なマネジメント能力」を持った人材に成長できるように、次のような素養を持った学生を求めます。
1.入学までの学習を通して本学部が定める学力を有していること
2.本学部の学問分野、組織運営全般において必要とされるコミュニケーション能力、論理的思考、国際感覚、実務処理の知識及び専門知識等の素養を有していること
3.社会の変化と様々な組織内外の諸問題について強い関心を有していること
入学者選抜は、本学の学生受入れの方針(アドミッション・ポリシー)で定めたとおり、多様な方法を用いて実施します。特徴的な入学者選抜として、マネジメント力選抜入試、経営学部高大連携校推薦入試を実施します。
・マネジメント力選抜入試においては、高校在学中に「マネジメント」に関連した経験や実績があり、経営学部で意欲的に学んで「統合的なマネジメント能力」を身につけ、その学びや進路が経営学部生の“ロールモデル”となりうる入学者を求めます。
・経営学部高大連携校推薦入試においては、入学後の学修に必要な基礎的学力、論理的に思考し判断するための基礎的能力及び他人と適切に対話し交流することができる高いコミュニケーション能力を有するとともに、本学部主催の高大連携プログラムに取り組み、大学において学ぶことの意義を深く理解した上で、京都産業大学経営学部への入学を強く希望する入学者を求めます。
入試要項のURL:
https://www.kyoto-su.ac.jp/admissions/exam/apply/download/index.html
◆出願条件・日程
京都産業大学経営学部の総合型選抜入試には、出願条件に制約があります。
・1次選考出願期間: 2024年9月1日(日)10:00 ~9月9日(月)23:00
・1次選考試験日: 9月22日(日)
・1次選考合格発表日: 9月27日(金)
・2次選考出願期間: 9月27日(金) ~10月3日(木)
・2次選考試験日: 10月20日(日)
・2次選考合格発表日: 11月2日(土)
※1次選考の出願は、インターネット出願です。期間内にインターネット出願画面で出願内容の入力・確認および写真データのアップロード、受験料(入学検定料)の納入、出願書類の郵送を完了する必要があります。
※2次選考の出願は、受験料(入学検定料)の納入のみです。
出願条件は以下のとおりです。
経営学部が特に定めている出願要件は、以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「活動報告書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.kyoto-su.ac.jp/admissions/exam/apply/download/index.html)
◆試験内容
①1次選考:出願書類、筆記試験(60分)
②2次選考:プレゼンテーション、質疑応答
①1次選考:出願書類、筆記試験(60分)
1次選考は、出願書類と筆記試験の総合判定により、合否が決定します。
「志望理由書」は、出願に至った動機、入学後に学びたい研究テーマ、将来の進路などについて800字以内で記述します。
「活動報告書」は、上記「(E)特に定めている出願要件」の①から④のいずれか(複数可)を選び、その経験や実績について記述します。その際、出願者の役割を明確に記述します。(1,200字程度)
1次選考当日は、60分間の筆記試験が行われます。筆記試験では、社会的な問題について、テーマおよび参考資料(図表含む)に基づいて自身の考えを述べる論述問題が出題されます。着眼点のよさや想像力および論理思考力が評価されます。テーマは例えば、女性の年齢階級別労働力率の変化、人工知能(AI)の普及と生活の変化、コロ ナ禍が男女の雇用状況に与えた影響などです。
②2次選考:プレゼンテーション、質疑応答
1次選考の合格者に対し、2次選考ではプレゼンテーションと質疑応答が課されます。
プレゼンテーションはグループに分かれ、活動報告書に記載したマネジメントの経験についてプレゼンテーションを行ないます。その後、教員および他の受験生との質疑応答を行います。論理思考力、社会思考力、口頭表現力、質問力が評価されます。
なお、プレゼンテーションでは、パソコンや各自が作成した資料を使用します。その他、詳細については、1次選考合格者に通知されます。
1次選考結果との総合判定により、最終合否が決定します。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
マネジメント学科 約25名です。
倍率は
※2025年度入試の結果が公開されていたので、2025年度、2024年度、2023年度の倍率を載せておきます。
2025年度入試 | 2024年度入試 | 2023年度入試 | |
マネジメント学科 | 2.8 | 2.2 | 2.5 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、京都産業大学経営学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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