国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関東の私立難関大学のひとつ、国際基督教大学(ICU)。

国際基督教大学(ICU)は、キリスト教の精神に基づき、世界平和に貢献する人材の育成を願って、日本で最初の4年制教養学部大学として1953年に設立されました。設立以来、一貫して、少人数制による対話を重視した徹底的な「リベラルアーツ教育」を展開しています。また、日英両語を公用語とする日英バイリンガリズムを基本とし、国際性を重視した教育を行っています。

国際基督教大学では、すべての学生が教養学部アーツ・サイエンス学科に入学し、一般教育科目や文理にわたる31のメジャー(専修分野)の基礎科目を通して「新しい知の世界」に触れ、学問的基礎力を養いながら自分の興味・関心を見極めます。2年次の終わりまでに自らのメジャーを決め、幅広い視点を持ちながら専門の学びを深めます。31メジャーの授業は4年間を通して自由に組み合わせて学ぶことができます。4年次には学びの集大成として、自身が設定したテーマを1年間かけて論文にまとめる卒業研究に取り組み、研究テーマを深めます。リベラルアーツの学びを通じて、多様な知のネットワークを自分の中に構築し、またそれを社会の中に作って行動する能力を身に付けます。

この記事では、そんな国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試の名称

国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試は、「総合型選抜」という名称で募集がなされています。

◆国際基督教大学教養学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

国際基督教大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

ICUは、世界人権宣言の原則に立ち、「責任ある地球市民」として世界の平和と多様な価値観を持つ人々との共生を実現するためにリベラルアーツ教育を実践しています。1953年の献学以来、その名に示されるように、国際性への使命、キリスト教への使命、学問への使命を掲げて、リベラルアーツの伝統を築いてきました。グローバル化する現代の社会でこの理念を実現してゆくために、ICU では日本全国および世界各地から次のような資質を持ち、また、それらをさらに高めたいという意思を持つ学生を求めています。

1.文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力

2.的確な判断力と論理的で批判的な思考力

3.多様な文化的背景を持つ人々との対話ができるグローバなルコミュニケーショ   ン能力

4.主体的に問題を発見し、果敢に問題を解決してゆく強靭な精神力と実行力

日本あるいは世界各国の教育制度において、文系・理系にとらわれず幅広く学び、各教科・科目の基礎知識を統合して行動する知性へと変革する能力や、外国語によるコミュニケーション能力を備えている学生を求めます。

自己と世界の変革に挑戦するさまざまな可能性に満ちた学生を受け入れるため、教養学部では多様な選抜方法と多元的な評価尺度による入学者選抜を実施しています。

公式HPのURL:

https://www.icu.ac.jp/academics/undergraduate/policy

◆出願条件・日程

国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願期間:【Web出願期間】 9月2日(月)10:00 ~ 9月10日(火)23:59 

      【出願書類提出・アップロード期限】 9月11日(水)

・第1次選考(書類選考)結果通知日:10月11日(金)

・第2次選考試験日:10月19日(土)

・合格発表日:11月1日(金) 

受験方式ごとの出願資格は以下のとおりです。

【英語外部試験利用】

【理数探究型】

【IB認定校対象】

また、「入学願書」や「学校内外における自己活動歴と自己分析」などの書類も提出する必要があります。

詳細は入試要項を確認してください。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/special

◆試験内容

試験内容は受験方式によって異なります。各方式の試験内容は以下のとおりです。

【英語外部試験利用】

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:オンライン個人面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類(入学願書、調査書、推薦状、小論文、学校内外における自己活動歴と自己分析、英語の能力を証明する書類)による書類選考で合否が決定します。

「入学願書」には、1.ICUの志望理由、ICUで何を学びたいか、2.人生観に大きな影響を与えたこと、3.ICUの学生として、ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができると考えるか、について記入します。ICUの教育理念を理解し、リベラルアーツ教育を受けたいという意欲が伝わる内容の文章を作成する必要があります。

「小論文」は、トピックを一つ選び、それについて自身の見解と具体的な事例を含めて1500字以内で記述します。2025年度入試のトピックは以下の3つです。

「学校内外における自己活動歴と自己分析」には、高校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し800字以内で記述します。

②第2次選考:オンライン個人面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では、日本語によるオンライン個人面接が行われます。面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。出願書類の内容について、より詳しく質問されることが想定されますので、志望理由など、自分の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。

【理数探究型】

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:オンライン個人面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類(入学願書、調査書、推薦状、学校内外における自己活動歴と自己分析、自然科学分野の自主研究あるいは「理数探究基礎」や「理数探究」の授業で主体的に取り組んだ研究成果の要約)による書類選考で合否が決定します。

「入学願書」には、1.ICUの志望理由、ICUで何を学びたいか、2.人生観に大きな影響を与えたこと、3.ICUの学生として、ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができると考えるか、について記入します。ICUの教育理念を理解し、リベラルアーツ教育を受けたいという意欲が伝わる内容の文章を作成する必要があります。

「学校内外における自己活動歴と自己分析」には、高校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し800字以内で記述します。

「自然科学分野の自主研究あるいは「理数探究基礎」や「理数探究」の授業で主体的に取り組んだ研究成果の要約」は1500字以内で記述します。図表や写真(A4片面1枚)を添付することも可能です。自身の研究成果をわかりやすくアピールする文章を作成しましょう。なお、第2次選考において、これについてのプレゼンテーションが課されますので、それを踏まえたうえで作成しましょう。

②第2次選考:オンライン個人面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では、日本語によるオンライン個人面接が行われます。面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。また、「自然科学分野の自主研究あるいは「理数探究基礎」や「理数探究」の授業で主体的に取り組んだ研究成果の要約」についてのプレゼンテーション(10分)が課されますので、自身の研究成果をアピールできるように準備しておきましょう。

【IB認定校対象】

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:オンライン個人面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考は、出願書類(入学願書、高等学校最終学年を含む3学年分の学業成績証明書、IB Diploma Final GradesまたはPredicted Grades、推薦状、課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約、学校内外における自己活動歴と自己分析、英語の能力を証明する書類)による書類選考で合否が決定します。

「入学願書」には、1.ICUの志望理由、ICUで何を学びたいか、2.人生観に大きな影響を与えたこと、3.ICUの学生として、ICUの理念を実現するためにどのような貢献ができると考えるか、について記入します。ICUの教育理念を理解し、リベラルアーツ教育を受けたいという意欲が伝わる内容の文章を作成する必要があります。

「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」は、1500字以内で記入します。第2次選考において、これについてのプレゼンテーションが課されますので、それを踏まえたうえで作成しましょう。

「学校内外における自己活動歴と自己分析」は、IBの使命や学習者像を実現するために、高等学校在学中に、どのようにCAS(創造性・活動・奉仕)に取り組んだか、また、それによって自分の資質をどのように評価することになったかを、的確に分析し800字以内で記述します。

②第2次選考:オンライン個人面接

第1次選考の合格者に対し、第2次選考では、日本語および英語によるオンライン個人面接が行われます。面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。また、「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」についてのプレゼンテーション(日本語、10分)が課されますので、自身の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は 

教養学部 アーツ・サイエンス学科 約75名(3つの方式の合計)

です。

※学校HPに2025年度入試の倍率が公開されていたので、直近3年分のデータを載せておきます。

倍率は

2025年度入試2024年度入試2023年度入試
アーツ・サイエンス学科3.12.72

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、国際基督教大学教養学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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