自分に適した受験校・学部の見つけ方は?

この記事では総合型選抜入試での受験を決めた人が、どのように受験校を決めていけばよいのか、その方法を紹介したいと思います。

今回紹介するのは、受験戦略的な見つけ方(受かりやすそうな大学学部探し)ではなく、自己実現に近づける大学学部の選び方です。

(当然ながら総合型選抜入試はこういう状態の人が受けるべき入試ではありますが)自分のテーマがかなり明確になっている人が、大学学部選びを考えるときのヒントを紹介します。

1.学問領域の把握

まず自分のテーマが学問領域としてどこに該当するのか理解しましょう。

例えば、日本文学に興味があるといっても、特定の作品について研究したいのであれば日本文学科になりそうですが、海外文学との比較研究であれば比較文化などの領域にもなり得ます。

自分がやりたいことをなるべく細かく掘り下げていくと、その領域が徐々に明確になります。

そのうえで、各大学において、その領域が何学部何学科に分類されているのかを調べてみましょう。例えば心理学系などは、大学によって文学部に属していたり社会学部に属していたり、それぞれです。

これは大学のHPを調べたり、オープンキャンパスで質問をしてみるとよいでしょう。

2.教授・論文を知る

次にできることは、自分が興味のあるテーマに関しての先行研究をおこなっている人や、その研究内容を調べてみることです。

もちろん各大学のホームページで教授の情報を調べることはできますが、それを全て見ていくのは時間がかかります。

例えば、「科学研究費助成事業データベース(KAKEN)」を見たことはあるでしょうか?

こちらのサイトにアクセスし、自分の興味があるテーマに関するキーワードで検索をしてみましょう。

たくさんの研究者やその論文タイトルがヒットするはずです。

それを順番にチェックしながら、自分のテーマと近しいものをピックアップしてみます。そしてその研究者や論文の執筆者が、どの大学に所属しているのかを見ることで、「〇〇大学の△△研究室であれば自分のやりたいことができるのではないか」というものが見えてくることがあります。

また大学選びとは関係なく、自分のテーマについての見識を深めることもできるため、一石二鳥です。

3.塾の先生、高校の先生、先輩に聞く

自分で調べてもよく分からなかったら、人に頼りましょう。

例えば塾の先生であれば、受験方式なども含めて、生徒に適した大学学部のアドバイスをしてくれるかもしれません。

高校の先生は、過去の生徒情報を教えてくれ、場合によっては大学在学中の先輩を紹介してくれることもあります。

自分と同じテーマを掲げている先輩ではなくても、その先輩が通っている大学にどのような授業、研究室があるのかはもちろん実際に体験し、知っています。

自分がやりたいことを伝えて、それが実現可能かどうかアドバイスをもらうことはできるかもしれませんし、大学の雰囲気などを教えてもらうこともできるでしょう。

昔よりも情報収集がしやすくなったとはいえ、大学のホームページだけに頼っていては、細かい情報は得られませんし、検索の所要時間もかかります。

他にも色々な情報収集の手段があります。時間はかかりますが、手広く調査をすることで理想的な志望校と出会える確率が増えていきます。

もちろん、ある程度候補が絞れたら、実際にキャンパスの雰囲気を感じるべく、オープンキャンパスに足を運んでみましょう。例年夏と秋に開催されますので、できれば高1の夏から色々と見ておきたいところです。

ただキャンパスを歩くだけでなく、公開授業などがあれば積極的に参加しましょう。

時間をかけなければ納得のいくゴールは簡単には見えてきません、
是非自分の未来のためにも納得いくまで大学学部探しをしてみてください。