同志社大学心理学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/21
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、同志社大学。
同志社大学は、1875年京都の地に設立された同志社英学校をルーツとする、14学部・16研究科で構成される総合大学です。創立者、新島襄の教育にかける情熱を現代にいたるまでの約150年間引き継ぎ、「良心を手腕に運用する人物の養成」という建学の精神に基づいて「良心教育」を展開しています。建学の精神を実現するために、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つの教育理念を打ち立てています。徳育の価値判断の基準をキリスト教に置き、一人ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生が自らを律しながらも自由に行動することを尊重し、大きな視野でものごとを考えることを重視しています。
心理学部では、さまざまな社会現象やその背景となるメカニズムを解き明かすために、人の心と行動を多角的な視点で見つめ、実証的に研究していきます。脳・神経科学や精神生理学などの基礎的な領域をはじめ、臨床心理学、社会心理学、発達心理学などの応用領域に至るまで、幅広い分野から総合的に学びを深めていきます。90年を超える歴史の中で受け継がれてきた「基礎研究を行う者は常に臨床・応用に眼を向け、臨床・応用の分野で実践を行う者は常に基礎研究に眼を向ける」という伝統のもと、基礎と応用の両方をバランスよく修得することを目指しています。
この記事では、そんな同志社大学心理学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆同志社大学心理学部の総合型選抜入試の名称
同志社大学心理学部の総合型選抜入試は「自己推薦入学試験」という名称で募集がなされています。
◆同志社大学心理学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
同志社大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
心理学部では、心の仕組みに関する知識や技能を基礎から応用まで体系的に学び、論理的な思考とデータによる実証を重視する姿勢を身につけることで、習得した知識や技能を適切に運用し、心理学の成果を社会に向けて主体的に発信できるようになることを目的としています。心理学の専門家として、人の心に関心を持ち、心の問題に科学的にアプローチする能力を備え、現代社会のさまざまな分野において貢献できる人物の育成を目指しています。こうした観点から、心理学部では、次のような学生を求めています。
―心理学部の求める学生像
知識・技能
心理学部では、基礎心理学と応用心理学のバランスの取れた教育を通じて、心や行動の仕組みと機能に関する知識と技術の習得を目指しています。そのため、文系・理系を問わず、幅広い基礎知識が求められます。特に、一般的教養知識の習得や心理学の専門知識を身につける上で必要となる、日本語と英語の読解能力・表現能力を備えた学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
自らの主張や論理を組み立てる力、現象を客観的に観察・分析する力、そして、得られた実証データについて主体的に発信する力に優れた学生を求めています。これらの能力は入学後に培われますので、すべてを兼ね備えておく必要はありませんが、論理と実証を基礎とした科学的な心理学の探求に強い関心を持つ人物こそ心理学部の求める人物像です。
主体性・多様性・協働性
入学後は、同志社心理の伝統である「少人数教育」に基づいて、教員と学生はもちろん、学生同士もしっかりと向き合って学び合う機会が設けられます。そのため、他者と協働して社会における問題の解決を試みる行動力を持ち、社会のどのような領域でも活躍できるような幅広い関心やコミュニケーション能力を備えた学生を求めています。
―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語
英語の基礎学力やコミュニケーション能力は、大学において広い範囲で一般的教養知識を深めるために必要です。また、心理学部では、心理学の最新の知識を得るために外国書や英語論文を読み込む機会も多くあることから、入学時より高い英語力が求められます。国際社会に貢献する人材となるためにも、高い英語の基礎学力や優れたコミュニケーション能力が求められることになります。
国語
国語の基礎学力は、講義やゼミで文献を読んだり、実験レポートを提出したりする際に必要な能力です。論文で書かれていることを正確に読み取り、自らの実験・調査で得られたデータについて正確な解釈を行うためには、高い国語の運用能力が求められます。また、結果を的確かつ正確に発信する表現力にも国語の能力が求められます。このような読解能力と表現能力は、社会のどのような領域においても根幹となる重要な力になります。
地理歴史・公民
現代社会で発生する多様な問題への感度を高め、理解を深めるには、歴史的な視点と社会情勢に関わる基礎知識を有していることが望まれます。このような知識や感性は、キリスト教主義を原点とした国際的な視点と結びつきながら、現代社会の諸問題を把握し、その解決を目指す行動力につながっていきます。
数学
心理学においては、統計学の手法や知識が求められます。必ずしも、これらを入学前に習得する必要はありませんが、数学的な論理的思考力を身につけておくことが望まれます。客観的な観察力や分析力の基盤といえる統計学の手法や知識は、メーカー、金融、商社、サービス、情報、公共など幅広い業界で有益なツールとなるでしょう。
理科
心理学の一般知識には、脳・神経科学、生理学などに関する分野が含まれます。理科、特に生物についての一定の基礎学力を有していることが望まれます。生物に関する知識は、物事の原理・原則を見抜く力、生命に対する倫理観を培うとともに、健康、保健、福祉、医療などの分野で活躍するための応用力につながります。
―入学者選抜制度
心理学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、心理学に対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、口頭試問などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
自己推薦入学試験
高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、心理学部で学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、また、小論文では心理学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「知識・技能」とともに「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
公式HPのURL:
https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/admission_policy/undergrad/index.html#sinri
◆出願条件・日程
同志社大学心理学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
・出願期間: 2024年9月2日(月)~9月6日(金)
・第1次選考(書類選考)結果発表日: 10月18日(金)
・第2次選考試験日: 11月16日(土)
・合格発表日: 11月22日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「自己アピールのための資料」などの書類も提出する必要があります。
詳細は、入試要項で確認してください。
(https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/preferred_application/index.html)
◆試験内容
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:筆記試験(小論文)、口頭試問
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、自分自身について、また、自身がこれまでどのようなことに取り組み、経験し、そこから何を得たかを紹介し、それらを関連づけながら、同志社大学心理学部を志望する理由を記述します。また、入学後の勉学計画、めざす将来像なども記述します。字数は1000字以内です。
「自己アピールのための資料」は、紙媒体でA4サイズ4枚までで作成します。資料や写真を貼り付けることも可能です。
②第2次選考:筆記試験(小論文)、口頭試問
第1次選考の合格者を対象に、第2次選考では筆記試験(小論文)と面接が行われます。
小論文の出題文は英語が含まれる場合があります。試験時間は60分です。小論文では、心理学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているかが判断されます。(過去問データなし)
口頭試問の時間は20分程度ですが、希望すればこのうち5分間をプレゼンテーション(口頭発表など)に充てることができます。口頭試問では「知識・技能」とともに「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどが判断されます。
◆募集人員・倍率情報
募集人員は
心理学科 4名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
心理学科 | 11 | 17.7 | 5 |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
(倍率が高いので修正必要です。)
<修正案>
倍率は高いですが、出願条件が比較的易しいので、合格のチャンスを広げるために是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、同志社大学心理学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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