同志社大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、同志社大学。

同志社大学は、1875年京都の地に設立された同志社英学校をルーツとする、14学部・16研究科で構成される総合大学です。創立者、新島襄の教育にかける情熱を現代にいたるまでの約150年間引き継ぎ、「良心を手腕に運用する人物の養成」という建学の精神に基づいて「良心教育」を展開しています。建学の精神を実現するために、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つの教育理念を打ち立てています。徳育の価値判断の基準をキリスト教に置き、一人ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生が自らを律しながらも自由に行動することを尊重し、大きな視野でものごとを考えることを重視しています。

経済学部では、さまざまな社会問題を「理論」「政策」「歴史」それぞれの観点から分析し、解決への道を探っていきます。この過程で、経済学的なものの見方、論理的思考力、分析力、ITスキルなどを養います。これらに加えて、幅広い教養と先見性を兼ね備え、広く社会のために活躍できる人物を育成します。

この記事では、そんな同志社大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆同志社大学経済学部の総合型選抜入試の名称

同志社大学経済学部の総合型選抜入試は「自己推薦入学試験」という名称で募集がなされています。

◆同志社大学経済学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

同志社大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

経済学部は、長い歴史に培われてきた教育研究環境の下で、幅広い教養を身につけるための科目、経済学の系統的・段階的理解をはかる科目、および問題発見と問題解決能力の強化をはかる科目を提供し、主体的な学修を促すことにより、国際化する経済・社会の状況に対応し、広く社会のために行動しうる、自治自立の人物を養成することを目的としています。そのために、次のような学生を求めています。

―経済学部の求める学生像

知識・技能

経済学部では、文章表現能力、語学能力、情報処理能力をはじめとする技能を活用して、理論的、制度的あるいは歴史的な経済学的知見をもとに、国際化する経済・社会の状況を理解できるようになるために、表現・コミュニケーションの基礎となる言語的能力や論理的思考の基礎となる数理的能力といった基礎学力を有する学生を求めています。

思考力・判断力・表現力

経済学部では、系統的・段階的に学んだ経済学的知見をもとに、国際化する経済・社会に対応した適切な問題解決方法を提案できるようになるために、同志社の建学の精神を尊重し、経済学部の教育目標の下、経済学部における専門的知識および幅広い教養の修得に意欲を有する学生を求めています。

主体性・多様性・協働性

経済学部では、良心を手腕に国際化する経済・社会の諸課題に自ら関わり、幅広い教養や経済学的知見をもとに、主体的に行動できるようになるために、問題発見・問題解決能力の修得に意欲を有し、国際化する経済・社会に貢献しようとする意志を有する学生を求めています。また、その過程で、他者との関わりの中で自らの役割を認識し、その役割を果たせるよう不断の努力を惜しまない学生を求めています。

―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと

英語

国際化する経済・社会の状況に対応し、広く社会のために行動していくためには、海外の文献や海外サイトの情報を読み解き、広く情報収集して考えたことを国内外に発信していくこと、そして様々な国の人とコミュニケーションをはかり、国際社会で身につけた能力を発揮していくことが求められます。また、こうした能力は、経済学部で経済・社会の世界的な潮流を学ぶ上でも必要となります。経済学部では、そうした国際的なコミュニケーション能力の基礎として一定の英語力を習得した人を求めます。

国語

すべての学修の基礎となる読解力、思考力、表現力を身につける上で、国語能力は不可欠です。長い文章を読み、文章の意味や論理的構成を把握し、言語的に思考を巡らせ、自分の考えを的確に表現する力は、幅広い教養を身につけ、経済学の系統的・段階的理解をはかり、問題発見と問題解決能力を身につけるために必須の能力です。そうした能力の修得と向上に努めることを期待します。そのためには、教科としての国語の履修とともに、普段から新聞や書籍等を読んで、思考力を養うことが大切です。

地理歴史・公民

経済学を学ぶ上で、広く経済・社会に関心を持っていることは必須の条件です。様々な地域に目を向け学ぶこと、歴史から学ぶこと、社会や経済の仕組みを学ぶこと、これらは経済学を学ぶ基本的な姿勢となります。経済学部では、幅広い教養と経済学を学ぶ基礎として、地理、歴史、公民に強い関心を持っていることを期待します。

数学

経済学を学ぶ上で、論理的思考力の基礎となる数学の素養は、学修をおおいに助け、学修範囲を広げることに役立ちます。経済学部では、高校で少なくとも数学Ⅰ・数学Aを履修し、大学入学後も必要に応じて数学・統計学の学修に努力する意思を持っていることを期待します。

―入学者選抜制度

経済学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、経済学に対する関心、学修意欲、表現力やコミュニケーション能力等を評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、面接等を取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。

自己推薦入学試験

高等学校での学習および課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、かつ経済学部で学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、筆記試験では経済学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、面接では「主体性・多様性・協働性」が備わっているか等を適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。

公式HPのURL:

https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/admission_policy/undergrad/index.html#kei

◆出願条件・日程

同志社大学経済学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願期間:          2024年9月2日(月)~9月13日(金)  

・第1次選考(書類選考)結果発表日:  10月18日(金)

・第2次選考試験日:          11月9日(土) 

・合格発表日:             11月14日(木)

出願資格は以下のとおりです。

また、「志望理由書」などの書類も提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/preferred_application/index.html

◆試験内容

①第1次選考:書類選考

②第2次選考:小論文、面接

①第1次選考:書類選考

第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。

出願書類の中でも、「志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。同志社大学経済学部を志望する理由、入学後に何を学びたいか、大学での学びを将来どのように生かしたいかなど、自身の言葉でわかりやすく記述するようにしましょう。

②第2次選考:小論文、面接

第1次選考の合格者を対象に、第2次選考では小論文試験と面接が行われます。

小論文試験では、与えられた文章の内容理解を問う問題や、内容に関する自身の考えを記述させる問題が出題されます。国語の読解力や表現力などが問われます。

過去問が大学HPに掲載されていますので、確認して対策するようにしましょう。

https://www.econ.doshisha.ac.jp/econ/examination/past_test/faculty.html

面接は、出願書類の内容についての確認や、勉強意欲を確認することを目的に行われます。また、「主体性・多様性・協働性」が備わっているかが判断されます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は 

経済学科 10名 です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
経済学科1.82.63.8

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、同志社大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

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