同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、同志社大学。

同志社大学は、1875年京都の地に設立された同志社英学校をルーツとする、14学部・16研究科で構成される総合大学です。創立者、新島襄の教育にかける情熱を現代にいたるまでの約150年間引き継ぎ、「良心を手腕に運用する人物の養成」という建学の精神に基づいて「良心教育」を展開しています。建学の精神を実現するために、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つの教育理念を打ち立てています。徳育の価値判断の基準をキリスト教に置き、一人ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生が自らを律しながらも自由に行動することを尊重し、大きな視野でものごとを考えることを重視しています。

グローバル・コミュニケージョン学部は、英語、中国語、日本語(留学生対象)の3つのコースで構成されています。実践的な外国語運用能力を段階的に強化するとともに、言語の背景となる文化・社会に関する広範囲の知識を学びます。英語・中国語コースで必修のプログラムである1年間のStudy Abroadや、3つのコースが共同で推進するSeminar Projectをはじめさまざまな授業内外の共修の場を通じて、あらゆるシーンでfacilitator、negotiator、administratorとして活躍するための判断力や国際感覚を磨きます。

この記事では、そんな同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

◆同志社大学グローバル・コミュニケーション学部総合型選抜入試の名称

同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の総合型選抜入試は「自己推薦入学試験」という名称で募集がなされています。

◆同志社大学グローバル・コミュニケーション学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

同志社大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

グローバル・コミュニケーション学部では、一定期間の留学を含むカリキュラムを通して、実践的外国語運用能力を伸長すると共に、幅広い知識と教養を身につけることにより、グローバル社会で卓越したコミュニケーション能力を駆使し、facilitator、negotiator、administratorとして活躍できる人材の育成を目的としています。そのために、次のような学生を求めています。

―グローバル・コミュニケーション学部の求める学生像

知識・技能

グローバル社会を舞台に活躍するためには、多様な価値観に目を向け、背後にある社会や文化に関する確かな理解が求められます。また、外国語で発信された情報を正しく理解できることはもちろん、自らの考えを外国語で的確に表現する能力を磨いていく必要があります。本学部の数値的な到達目標は、英語コースはTOEFL iBT®テスト79点(ITP550点)以上及びTOEIC® Listening & Reading Test 850点以上、中国語コースは中国語検定2級ないしHSK 6級(合計点の6割以上のスコア獲得を合格とみなす)、日本語コースは日本語実用テスト(Jテスト)準A級ないしビジネス日本語能力テスト(BJT)J1レベルです。これらの目標に向かい、継続的に努力ができる学生を求めています。

思考力・判断力・表現力

グローバル社会の様々な問題についての議論に加わっていくためには、多様な視点が存在することを十分考慮しながら、筋道を立てて考えることが必要です。状況に対して十分な観察を行い、問題点を整理し、自らの分析をしっかりした根拠と共に説明できなければいけません。論理的に思考し、自らのことばで意見を述べることができる学生を求めています。

主体性・多様性・協働性

世界には多様な文化、言語、社会があり、政治・経済や環境問題などもこれらと密接に関わっています。そのような中で、グローバルな人材となるためには、異なる文化や価値観を持つ人々に対する寛容の精神と、偏見にとらわれず相互理解に向けての努力を惜しまない姿勢が求められます。異なる背景を持つ人々と様々な違いを乗り越えて協働しながら、1つ1つの課題に対して主体的に取り組むことができる学生を求めています。

□英語コース

―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと

英語

人間の豊かなコミュニケーションは「ことば」を基本に成り立っています。21世紀に入り、人びとの諸活動は世界規模で国境を越えて相互に浸透するようになり、ビジネスではもちろん、政治や教育、文化交流などあらゆる分野で、異なる文化の人と人とを結ぶコミュニケーションの能力が求められています。その際、世界で最も広く使われている「ことば」の一つが英語です。グローバル社会を舞台にfacilitator、negotiator、administratorとして活躍し得る人材の養成を目標に掲げる本学部は、高い英語力を習得した人物を強く求めています。望ましい水準の目安としては、実用英語技能検定(英検)2級(あるいはTOEFL®テスト、TOEIC® Testsなどの同等水準)以上を挙げることができます。これは、本学部英語コースの卒業要件の一つである英語圏での一年間のStudy Abroadを実りあるものにするために、最低限必要な水準です。

けれども、この数値は一つの目安であって、外国語能力試験の成績を伸ばすことだけが英語学習の目的ではありません。日ごろから、英語ということばに関心を持ち、「聞く、話す、読む、書く」の4技能をバランスよく伸ばすことに留意してください。また、英文の内容を正確に理解し、趣旨を的確に把握し、その内容について批判的に考察できる読解力や、根拠や例を示して自己の考えを論理的に組み立て、まとめることのできる表現力を身につけるようにしてください。外国語を学ぶということは、単に文法や語彙を学ぶだけではなく、その背後にある文化を学ぶことであり、新しいものの見方や考え方、表現法やコミュニケーションの方法を学ぶことでもあります。ことばの学習に対する積極的な姿勢を何よりも大切にしてください。

国語(現代文)

コミュニケーション能力とは「ことば」で物事を伝える力です。本学部英語コースは卓越した英語コミュニケーション能力を有する人材の育成をその教育目標に掲げていますが、この目標を達成するためには、まず、ことばに関心を持ち、その働きを理解したうえで、ことばを使って物事を伝える力を身につける必要があり、国語(日本語、特に現代文)の学習は不可欠です。具体的には、日本語の文章の内容を正確に理解し、趣旨を的確に把握し、その内容について批判的に考察できる読解力や、根拠や例を示して自己の考えを論理的に組み立てまとめることのできる表現力が必要となります。また、国語(日本語)力は単に日本語を「読む、書く」能力だけを指すのではなく、相手の言うことを正確に理解し、自分の意見を効果的に発信するという「聞く、話す」能力も含まれています。可能な限りこれらすべての能力向上に努めてください。日頃からことばに対する感覚を磨き、ことばに対する関心を深めることが最も大切です。新書や新聞の社説・評論など、身近なところにある論理的な文章を積極的に読むように心がけてください。

地理歴史・公民

「ことば」は人間社会のなかで機能します。ことばの働きを理解し、ことばを使って効果的にコミュニケーションができるようになるためには、ことばの背後にある社会、文化の理解が不可欠です。上記の教科は受験のための必須教科ではありませんが、できるだけ幅広く履修し、社会、文化に関する基礎的知識を身につけてください。世界と日本の歴史・文化や、グローバル化する現代の政治・経済に関心を持ち、主体的に考える力を養うことで、本学部での学びはより豊かなものになります。こうした力を養うためにも、新書、入門的な専門書、新聞の社説・評論などを積極的に読むように心がけてください。

―入学者選抜制度

グローバル・コミュニケーション学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、グローバル化社会に関する関心、学習意欲、表現力、コミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、幅広い学生を受け入れています。各種の推薦入学試験では、書類審査、小論文、口頭試問あるいは面接を取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方法において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。

自己推薦入学試験(公募制)

グローバル・コミュニケーション学部英語コースで学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では志望理由書の提出を求め「主体性・多様性・協働性」を評価します。また、英語の運用に関して高い「知識・技能」が備わっているかを評価するため、所定の英語外部試験を用いた出願資格条件を設定しています。小論文では学部で学ぶために必要な「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」が備わっているかを測るべく、英語の長文を読んだ上で、その内容や自分の考えを論理的に述べてもらいます。さらに口頭試問では英語による質問を行い、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を測るとともに、日本語でも質問を行い、「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価します。このように自己推薦入学試験では、出願書類、小論文、口頭試問を通じて、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」を総合的に審査しますが、とりわけ本入試においては英語に関する優れた「知識・技能」と、それに基づいた高い「思考力・判断力・表現力」を重視します。

□中国語コース

―高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと

英語

人間の豊かなコミュニケーションは「ことば」を基本に成り立っています。21世紀に入り、人びとの諸活動は世界規模で国境を越えて相互に浸透するようになり、ビジネスではもちろん、政治や教育、文化交流などあらゆる分野で、異なる文化の人と人とを結ぶコミュニケーションの能力が求められています。その際、世界で最も広く使われている「ことば」の一つが英語です。グローバル社会を舞台にfacilitator、negotiator、administratorとして活躍し得る人材の養成を目標に掲げる本学部は、高い英語力を習得した人物を強く求めています。望ましい水準の目安としては、実用英語技能検定(英検)2級(あるいはTOEFL®テスト、TOEIC® Testsなどの同等水準)以上を挙げることができます。

けれども、この数値は一つの目安であって、外国語能力試験の成績を伸ばすことだけが英語学習の目的ではありません。日ごろから、英語ということばに関心を持ち、「聞く、話す、読む、書く」の4技能をバランスよく伸ばすことに留意してください。また、英文の内容を正確に理解し、趣旨を的確に把握し、その内容について批判的に考察できる読解力や、根拠や例を示して自己の考えを論理的に組み立て、まとめることのできる表現力を身につけるようにしてください。外国語を学ぶということは、単に文法や語彙を学ぶだけではなく、その背後にある文化を学ぶことであり、新しいものの見方や考え方、表現法やコミュニケーションの方法を学ぶことでもあります。ことばの学習に対する積極的な姿勢を何よりも大切にしてください。

国語(現代文)

コミュニケーション能力とは「ことば」で物事を伝える力です。本学部中国語コースは卓越した中国語コミュニケーション能力を有する人材の育成をその教育目標に掲げていますが、この目標を達成するためには、まず、ことばに関心を持ち、その働きを理解したうえで、ことばを使って物事を伝える力を身につける必要があり、国語(日本語、特に現代文)の学習は不可欠です。具体的には、日本語の文章の内容を正確に理解し、趣旨を的確に把握し、その内容について批判的に考察できる読解力や、根拠や例を示して自己の考えを論理的に組み立てまとめることのできる表現力が必要となります。また、国語(日本語)力は単に日本語を「読む、書く」能力だけを指すのではなく、相手の言うことを正確に理解し、自分の意見を効果的に発信するという「聞く、話す」能力も含まれています。可能な限りこれらすべての能力向上に努めてください。日頃からことばに対する感覚を磨き、ことばに対する関心を深めることが最も大切です。新書や新聞の社説・評論など、身近なところにある論理的な文章を積極的に読むように心がけてください。

地理歴史・公民

グローバル社会で異文化間交流をスムーズに進めるためには、自国の歴史はもちろん、相手国(地域)の歴史や文化についてもしっかり理解しておくことが必要です。とりわけ日本と長い歴史を共有する中国語圏の人びとと交流する際には、必要不可欠と言っても過言ではありません。本学部中国語コースでは中国語圏での1年間のStudy Abroadが卒業要件となっていますが、Study Abroad先で実り多い交流を実現するためにも、また将来中国語圏・東アジアを中心としたグローバル社会で活躍する際に求められる素養を身につけるためにも、近代における日本と中国語圏・東アジアとの関係についてしっかり学び、理解を深めておいてください。中国語コースでは、卓越した中国語コミュニケーション能力の修得を目ざしながら、政治や経済、社会、文化、言語などさまざまな領域から中国語圏の諸事象を学びますが、歴史的背景や歴史的経緯を把握していることで、より深い洞察や理解が可能となります。世界と日本の歴史、とくに近現代史により強い関心を持って歴史関連諸科目を学ぶように心がけてください。

―入学者選抜制度

グローバル・コミュニケーション学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、グローバル化社会に関する関心、学習意欲、表現力、コミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、幅広い学生を受け入れています。各種の推薦入学試験では、書類審査、小論文、口頭試問あるいは面接を取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方法において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。

自己推薦入学試験(公募制)

グローバル・コミュニケーション学部中国語コースで学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では志望理由書の提出を求め「主体性・多様性・協働性」を評価します。また、外国語学習への関心や意欲を評価するため、所定の英語外部試験および学習成績の状況による出願資格条件を設定しています。小論文では学部で学ぶために必要な「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」が備わっているかを測るべく、日本語の長文を読んだ上で、その内容や自分の考えを論理的に述べてもらいます。さらに口頭試問では、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を測るとともに、「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価します。このように自己推薦入学試験では、出願書類、小論文、口頭試問を通じて、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」を総合的に審査しますが、とりわけ本入試においては「知識・技能」と、それに基づいた高い「思考力・判断力・表現力」を重視します。

公式HPのURL:

https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/admission_policy/undergrad/index.html#gc

◆出願条件・日程

同志社大学グローバル・コミュニケージョン学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。

・出願期間:     2024年11月1日(金)~11月7日(木)  

・試験日:           11月30日(土) 

・合格発表日:         12月6日(金)

出願資格は英語コースと中国語コースで異なります。

それぞれの出願資格は以下のとおりです。

<英語コース>

<中国語コース>

また、「志望理由書」などの書類も提出する必要があります。

詳細は、入試要項で確認してください。

https://www.doshisha.ac.jp/admissions_undergrad/preferred_application/index.html

◆試験内容

①筆記試験(小論文)

②口頭試問

①筆記試験(小論文)

試験当日は筆記試験(小論文)と口頭試問が行われます。

筆記試験(小論文)の試験時間は90分です。小論文では、グローバル・コミュニケーション学部で学ぶために必要な「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」が備わっているかが評価されます。英語コースは英語の長文、中国語コースは日本語の長文を読んだうえで、その内容や自身の考えを記述させる問題が出題されます。

②口頭試問

口頭試問では、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を測るとともに、「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどが評価されます。

英語コースでは、英語と日本語による口頭試問、中国語コースでは日本語による口頭試問が行われます。

出願書類の内容について質問されることも想定されますので、志望理由など、自分の言葉でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。

◆募集人員・倍率情報

募集人員は 

グローバル・コミュニケーション学科  英語コース 13名 

   中国語コース  7名です。

倍率は

2024年度入試2023年度入試2022年度入試
英語コース1.62.12.5
中国語コース1.71.72.4

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。

以上、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

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