関西大学経済学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介
2024/11/12
関西の私立難関大学群、関関同立のひとつ、関西大学。
1886年に関西初の法律学校として設立されました。関西大学には5つのキャンパスと13の学部があり、「学の実化」を学是(理念)に掲げ、様々な教育活動を展開しています。SDGsへの取り組みをはじめ、デジタルトランスフォーメーションに向けた計画の実行など、先駆的な取り組みを行なっています。就職支援も充実しており、専門のカウンセラーが学生一人ひとりを支援しています。学内には各種資格取得、難関国家試験合格を目指す学生をバックアップする専門機関も設置されており、学生の資格取得をサポートしています。
経済学部では、導入・基本・展開科目を整備し、経済学の体系的な学習をめざしています。1・2年次で幅広い教養と経済学の基礎を学んだ上で、3年次からは学生一人一人の関心に応じて、経済政策、歴史・思想、産業・企業経済、国際経済の4つのコースに分かれて高度な専門性を養います。3年次から所属することができるゼミでは、少人数教育を実施。約50あるゼミの内容は多岐にわたり、企業訪問や現場視察などのフィールドワーク、自治体と連携して政策提言を行うプロジェクト、他大学との合同ゼミ・プレゼンテーション大会などが行われています。学生一人一人の学修をサポートする体制が整っています。
この記事では、そんな関西大学経済学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆関西大学経済学部の総合型選抜入試の名称
関西大学経済学部の総合型選抜入試は「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」「国際バカロレア入学試験」という名称で募集がなされています。
◆関西大学経済学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
関西大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。
(公式HPより抜粋)
経済学部(以下、「本学部」という)は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた人を求めます。
1.(知識・技能)
①日本史、世界史、政治・経済、地理の基本的な知識に通じていること、
②論理的な思考を根底から支える基本的な日本語・英語の読解力及び数的処理能力を備えていること、
③自分の興味関心を他者に説得的に伝えることができる文章表現力及び口頭発表能力を涵養していること。
2.(思考力・判断力・表現力等の能力)
国内外の経済活動への幅広い興味関心を持っていることはもちろん、その興味関心を自分自身の問題として捉えなおす問題発見力と、論理的な思考にもとづいて自分なりの解答を導出できる問題解決力とを有していること。
3.(主体的な態度)
国内外の経済問題に常に関心を持ち、それらの解決に向けて社会へ積極的に貢献しようという意欲を有していること。
公式HPのURL:
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_eco/faculty/policy
◆出願条件・日程
関西大学経済学部の総合型選抜入試には「アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)」、「スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)」、「国際バカロレア入学試験」があります。
それぞれの入試の出願条件は以下のとおりです。
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
・出願期間: 2024年9月1日(日)~9月5日(木)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「入学志望理由書」などの書類を提出する必要があります。
詳細は入試要項で確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・第一次選考(書類選考)合格発表日: 10月3日(木)
・第二次選考試験日: 10月20日(日)
・第二次選考合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「競技成績証明書」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
<3>国際バカロレア入学試験
・出願期間: 2024年9月3日(火)~9月6日(金)
・試験日: 10月20日(日)
・合格発表日: 11月1日(金)
出願資格は以下のとおりです。
また、「志望理由書」や「課題論文」などの書類も作成して提出する必要があります。
詳細は、入試要項を確認してください。
https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/baccalaureate
◆試験内容
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:課題エッセイ、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
第1次選考では出願書類をもとに選考が行われます。
出願書類の中でも、「入学志望理由書」は自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「入学志望理由書」は、経済学部を志望した理由、入学後は何をどのように学びたいか、について2000字程度で記述します。志望理由と入学後の学習計画について、明確な論旨で記述されているかどうか、個性がよく反映された記述になっているかどうかが評価のポイントとなります。
②第2次選考:課題エッセイ、面接(口頭試問含む)
第2次選考では、課題エッセイの作成(800字)と面接が行われます。
2024年度入試の課題エッセイのテーマは、原油価格の高騰や円高の影響でガソリン価格が高騰したことを受けて、日本政府が実施したガソリン価格抑制政策に関するものでした。この政策が日本経済に与えた影響、そのメリット、デメリットを整理した上で、自らの見解を記述させる問題が出題されました。
面接では、入学志望理由書の内容や、課題エッセイに関する理解や意見について質問されます。質問への理解度や回答の正確さ、コミュニケーション能力が評価のポイントとなります。自身の言葉で適切に表現する力が求められます。
昨年度のAO入試の実施概要や評価のポイント等については、「AO入試ガイドブック」に掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/ao/)
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
①第1次選考:書類選考
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
①第1次選考:書類選考
出願書類をもとに、競技実績等に基づいて選考が行われます。
「志望理由書」は、自身をアピールする書類として重要ですので、入念に準備しましょう。「志望理由書」は、経済学部を志望する理由と将来の抱負を中心に、800字以上1000字以内で記述します。志望理由や入学後の将来設計を明確に記述するようにしましょう。
②第2次選考:小論文(90分)、面接(口頭試問含む)
小論文では、与えられた文章を読んだうえで、自身の考えを記述させる問題が出題されます。2024年度入試では、日経新聞の記事を読んだうえで、自身の考えを600字から800字で記述させる問題が出題されました。昨年度の過去問が学校HPに掲載されていますので、確認して対策しましょう。
(https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/sf/)
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
<3>国際バカロレア入学試験
①小論文
②面接(口頭試問を含む)
①小論文
小論文の試験時間は90分です。
2024年度入試の経済学部においては志願者がいなかったため、問題は作成されていません。
②面接(口頭試問を含む)
面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求めている学生であることをアピールできるようにしましょう。
◆募集人員・倍率情報
<1>アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)
募集人員は
経済学部 経済学科 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
経済学部 | 4.2 | 5.4 | 1.4 |
<2>スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)
募集人員は
経済学部 経済学科 10名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
経済学部 | 1 | 1.1 | 1.1 |
<3>国際バカロレア入学試験
募集人員は
経済学部 経済学科 5名 です。
倍率は
2024年度入試 | 2023年度入試 | 2022年度入試 | |
経済学部 | 志願者なし | 1 | 志願者なし |
出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので、是非チャレンジしていただきたい入試です。
以上、関西大学経済学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。
自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。
話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。
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